コラム

仕事の引き継ぎをスムーズに進めるためのポイント

2023.05.31

他の従業員に、担当していた業務を引き継ぐことがあります。

 

ですが、引き継ぎが十分になされていないと業務に支障をきたしたり、場合によっては業務が滞ってしまったりする恐れがあります。

 

スムーズな引き継ぎがうまくいかない原因やポイントについて解説します。

仕事において引き継ぎが必要な理由とは

では、なぜ引き継ぎが必要なのでしょうか。

 

引き継ぎの必要性がわからなければ、適当でいいかと不十分な状態で業務から離れてしまうことが起こりえます。

 

そうなると、会社の売上に大きな影響を与えたり、責任を持たなかったとして非難される可能性もあります。

 

では、仕事において引き継ぎが必要な理由について解説します。

後任者が困らないようにするため

仕事を引き継ぐことは、その業務に関わっていた人が変わることです。

 

複数の従業員が関わって協力しながら業務を進めていますが、誰かが急に抜けると業務が回らなくなってしまうことがあります。

 

次の担当者が、何も分からない状態では、通常の業務をすることができません。

 

後任者が困らないようにするために、仕事を引き継いでスムーズに業務が進めるようにすることが重要です。

 

後任者が、前任者に代わっても、問題なく働けるように、きちんと引き継ぎとサポートをしましょう。

.顧客の信頼を守るため

顧客は、担当者が変わると、不安や不満を感じることがありますが、引き継ぎをきちんとしていると、担当者が代わっても、顧客の信頼を守ることができます。

 

引き継ぎが十分されていないまま、後任者の顧客対応が問題になると、顧客からの信頼をなくなってしまいます。

 

そうすると、会社の信頼や利益に影響が出てしまいますので、顧客の信頼を守るためにも引き継ぎは重要です。

問い合わせがこないようにするため

異動や退職をした後に、前任者しか対応できないような問い合わせが来ては非常に困ります。

 

後任者が対応をできるように、情報を共有して引き継ぎをする必要があります。

 

そうしないと、いつまでたっても問い合わせが来てしまい、顧客や他の従業員に負担をかけてしまいます。

引き継ぎで起こりがちなトラブルとは

引き継ぎをすると、よく起こりがちなトラブルについて見てみましょう。

十分な時間がない

十分な時間を設けられないことが、引き継ぎで起こりがちなトラブルの1つです。
 
異動や退職時は、引き継ぎだけでなく、関係者への挨拶や荷物の整理をしなければいけません。
 
そのため、引き継ぎのために十分な時間を取れず、伝達漏れや情報共有がされないといったトラブルが出てしまいます。
 
重要な情報を伝えてないと、顧客に迷惑をかけてしまい、重大なトラブルにつながりかねません。
 
そのため、スケジュールに余裕を持たせて、引き継ぎをするといいでしょう。

マニュアルがない

引き継ぎ用のマニュアルがないことも、引き継ぎの起こってしまうトラブルです。

 

引き継ぎは、通常業務ではないため、マニュアルが用意されていないことが多々あります。

 

マニュアルがないと、引き継ぎの手順を1から調べるため、余計に時間がかかります。

 

ですから、引き継ぎ業務をスムーズにするために、早急にマニュアルを整備するといいでしょう。

資料が見つからない

必要な資料が見つからないことも、引き継ぎの際のトラブルとしてよくあります。

 

手書きの引き継ぎ帳は、確認したいことをすぐに見つけられないので、手間がかかります。

 

ワードで代替し、メールで共有すると、他の情報に埋もれてしまい、引き継ぎ資料がどこにあるのか分からなくなることがあります。

 

そのため、紙やワードは引き継ぎ書類として不向きなため、検索機能があるITツールを使うと、必要な書類を探し出すストレスがなくなります。

引き継ぎを効率よく進めるためのポイント

意識するだけで、引き継ぎ業務の負担が軽減されることがあります。

 

では、引き継ぎを効率よく進めるためのポイントを解説します。

資料を用意する

たくさんの業務を口で説明されても、すぐには覚えられず忘れてしまうことがあります。

 

引き継ぎをする時は、資料を用意しましょう。

 

資料があれば、後任者が業務をわからなくなったときでも読み返せますし、資料のアップデートもできます。

 

そうすれば、退職後に連絡が来ることもありません。

情報を正確に十分伝える

前任者は後任者に、必要な情報を過不足なく伝える必要があります。
 
「これは言わなくてもわかるだろう」と主観的に判断して、説明をしないと、認識の齟齬が起こります。
 
ですから、必要な情報は漏れのないように伝えましょう。
 
また、業務内容だけでなく、取引先の特徴や仕事のノウハウなども伝えれば、後任者がスムーズに仕事に取り掛かれます。

ITツールを活用する

ITツールを活用するのも、おすすめです。
 
引き継ぎ資料があっても、探すのに時間がかかっていると、意味がありません。
 
そのため、いつでもすぐに資料を取り出せるようにしなければいけません。
 
検索機能が優れたITツールであれば、必要なページへすぐにアクセスできるため、欲しい情報が見つからないといった事態が起こりません。
 
 
 

理解度をチェックする

後任者に説明をしている時、前任者が話すだけで、後任者は聞いているだけになります。

 

ですが、後任者が話を理解できているのかがわかりません。

 

そこで、説明をする際に、後任者の理解度をチェックするといいでしょう。

 

後任者は、自分が理解できてなくても、なかなか言い出しにくいので、前任者が「今の説明で大丈夫かな?わからない場合は、もう一度話すよ」と声掛けをすると、スムーズに進むでしょう。

まとめ

今回は、仕事の引き継ぎについて解説しました。

 

異動や退職など、仕事の引き継ぎが必要になる場面は、少なくありません。

 

引き継ぎの重要性や方法をしっかり理解して、引き継ぎ時に困ることのないようにしましょう。

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