コラム

コミュニケーションハラスメントとは?その原因と対策について解説

2023.07.06

仕事を円滑に進めるために、コミュニケーションは不可欠です。

 

ですが、コミュニケーションが苦手な人に、無理に話をさせようとすると、コミュニケーションハラスメントに該当してしまうということをご存じでしょうか。

 

全従業員が働きやすい環境で業務に取り組めるように、企業は、コミュニケーションハラスメント対策をする必要があります。

 

今回は、コミュニケーションハラスメントの原因とその対策について解説します。

 

 

 

 

コミュニケーションハラスメントとは

コミュニケーションハラスメントとは、コミュニケーションが苦手な人に強要したり、嫌がらせにつながる言動をすることを指します。

 

会議での発言、取引先との商談、会社イベント、休憩時間の雑談など、会社では、コミュニケーションをとる機会が多いです。

 

ある発言に対して、人によって受け止め方や価値観が異なるので、気にならないと思われる発言でも、傷つく人がいるかもしれないという気遣いをすることで、コミュニケーションハラスメントを減らすことができます。

 

社内で、コミュニケーションハラスメントが起こると、従業員が心の病気になったりして、休職や離職につながる恐れがあります。

 

従業員が働きやすい職場にするには、コミュニケーションハラスメントを予防する対策をする必要があるでしょう。

コミュニケーションハラスメントになる例

コミュニケーションハラスメントはどんな時に起こるのか。

 

コミュニケーションハラスメントに該当する例を見てみましょう。

相手を否定的に評価する言動をする

相手を否定的に評価する言動をすると、コミュニケーションハラスメントに該当します。

 

仕事についての話をしている時でも、「おとなしい」「全然しゃべらない」と言うと、嫌がらせをしていることになりますので、注意したほうがいいでしょう。

 

仕事上、話をしなければいけないことがある場合、相手に配慮して、言葉を選びながら伝えるといいでしょう。

一度の説明で話を理解できるようにさせる

スケジュールや納期を考えると、それに合わせて、急いで仕事を進める必要がある場合があるでしょう。

 

ですが、仕事についての説明を一度で理解しなければいけないとしてしまうと、理解できないことがあっても質問できなくなってしまい、一回の説明で話の内容を全て理解させるようにすることは、コミュニケーションハラスメントになります。

 

説明する側は、一度の説明で話の内容が理解できるのかもしれませんが、人によって、理解度は異なります。

 

自分の価値観を他の人に押し付けると、コミュニケーションハラスメントが生じてしまうため、相手に強制する言い方は避けましょう。

 

また、社内で、コミュニケーションハラスメントについてのセミナーなどを実施して、適切に指導することも大切です。

コミュニケーションを強要する言動をする

何気ない雑談をしている時に、「面白い話をして場を盛りあげて」「なんでそんなに話さないの?」と言って、コミュニケーションを強要する言動をすると、コミュニケーションハラスメントになります。

 

悪気はなくて、単に親交を深めるために気軽に言ったとしても、相手が話をするのが苦手で、苦痛に感じたらハラスメントにあたるため、そのような言動は控えるべきでしょう。

 

話をするかしないかは、個人の自由です。

 

話をすることが苦手な人に、話をするように強制するべきではないでしょう。

コミュニケーションハラスメントの原因とは

コミュニケーションハラスメントの事例について見てきましたが、今度は、コミュニケーションハラスメントが起きる原因について見てみましょう。

相手への配慮が足りない

相手への配慮のないコミュニケーションをしていると、相互理解がされてないため、ストレスになりやすくなります。

 

例えば、仕事について説明する上司が、仕事の内容について理解できているため、部下に仕事の説明をする時に、丁寧な説明をしないで、端折って説明をしてしまうと、相手に配慮してない言動をしていることになります。

 

普段から、密なコミュニケーションを取っていないと、ちょっとした言動が誤解を招くことがあります。

決めつけて発言してしまっている

相手の価値観を決めつける言動をしてしまうと、誤解を生じて、人間関係が良好に保てません。

 

軽い気持ちで言ってしまったことが、相手を傷つけてしまっていることがあるからです。

 

相手に対して配慮が足りないと、コミュニケーションハラスメントにつながる恐れがあります。

上司の考え方や性格に問題がある

コミュニケーションハラスメントは、上下関係がある時によく起こるので、上司の考え方や性格に問題があると起こりやすいです。

 

例えば、上司が、部下の好き嫌いで話の仕方が違ったり、機嫌によって言動が違うといった例です。

 

また、上司が、その立場によって横柄な態度をとるのであれば、コミュハラだけでなく、パワハラに該当することもあります。

コミュニケーションハラスメントが起こるシーン

ここでは、どんな時にコミュニケーションハラスメントが起こってしまうのか、そのシーンについて見てみましょう。

飲み会

お酒を飲む飲み会は気が緩くなりがちですので、コミュニケーションハラスメントが起こりやすいです。

 

飲み会で上司から、「おもしろい話をして盛り上げて」と、話を強要される言動があるでしょう。

 

上司は親睦を深めるために気軽に言ったのかもしれませんが、部下からすると、苦痛を感じるかもしれませんので、上司は注意したほうがいいでしょう。

会議で発言しなければいけない

会議では、従業員が意見を述べる必要がありますが、意見を強要したり、違う意見の人の話を聞かないことは、コミュニケーションハラスメントになります。

 

発言する機会を与えられないことも、コミュニケーションハラスメントにあたります。

コミュニケーションハラスメントを防ぐ対策

コミュニケーションハラスメントが起こらないようにするためには、どんな対策をすればいいのかについて見てみましょう。

雑談など気軽な会話をする

コミュニケーションが少ないと、お互いについて理解ができないので、誤解を生みやすくなるため、ちょっとした雑談をするといいでしょう。

 

天気やニュース、仕事などの無難な会話をするといいでしょう。

 

プライベートに関する話をしたくない人もいますので、相手との関係を考えて、そのような話をしない方がいい場合もあります。

相手に対して否定的な言動をしない

仕事の話をしている時に、相手の性格など、相手に対して、否定的な言動をすることは止めましょう。

 

そうならないためには、意識して、普段からコミュニケーションを取って、相手と信頼関係を作るといいでしょう。

 

相手の価値観を否定しないで、コミュニケーションをすると、誤解が生まれず、コミュニケーションハラスメントを防げます。

相談窓口を作る

相談窓口を設けて、従業員がコミュニケーションハラスメントの相談ができる環境を作るといいでしょう。

 

コミュニケーションハラスメントをされていても、他の従業員に言えない従業員もいるからです。

まとめ

コミュニケーションハラスメントは、さまざまな原因で起こります。

 

挨拶や雑談などちょっとしたコミュニケーションを取り入れて、相手に対して否定的な言動をしないと、コミュニケーションハラスメントを防ぐことが可能になります。

 

会社が相談窓口を設けることも、コミュニケーションハラスメントの予防に役立ちますので、相談窓口がない会社は、窓口を設置して、従業員が働きやすい環境を作りましょう。

 

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