1on1とは?目的や進め方などを解説
2023.07.30
昨今、多くの企業が、1on1(1on1ミーティング)を導入しています。
1on1が、企業の組織力を高める方法として、重要視されているからです。
シリコンバレーでは文化として根付いていますが、本当にうまくいくのかと導入に躊躇してしまうことがあるかもしれません。
今回は、1on1での効果を高めるために、ビジネスシーンにおける1on1について解説します。
1on1とは
1on1とは、上司と部下が定期的にマンツーマンでミーティングを行い、部下の成長をサポートするマネジメント方法を指します。
評価や管理のための人事評価面談とは異なり、上司は、部下の業務やキャリアの悩み、課題を聞き、解決できるようにサポートします。
1on1は、週1回や月1回といった頻度で、15〜30分ほどの短時間で定期的に行います。
人事評価面談との違い
1on1は、人事評価面談と混同されやすいですが、目的や進め方などに違いがあります。
1on1の目的は、部下の成長の促進と企業の組織力強化ですが、人事評価面談は、部下を評価し適切なフィードバックをすることが目的です。
1on1では、仕事の相談だけでなく、プライベートについて話すことがありますが、人事評価面談では、昇進や来期の目標など、業務に関する話をします。
回数に関しては、1on1は、週1回といったように、頻繁に実施されますが、人事評価面談は、4半期や半期に1回くらいしか実施されません。
また、目的が違うため、コミュニケーション方法も異なります。
1on1は、フランクな雰囲気で、部下が積極的に発言をします。
ですが、人事評価面談は、上司から部下へ一方通行のコミュニケーションが多いです。
1on1を実施する目的
部下の成長促進
上司は、部下の仕事の悩みや不安に対して、次の業務に活かせるようなアドバイスをします。
上司が、部下1人だけで解決できない課題についてフィードバックをすることで、部下の弱点などを明確にすることができます。
上司と部下の信頼関係を高める
企業の組織を強化する
1on1をすることによって、部下が仕事に意欲的になり、成長を実感できると、組織全体のパフォーマンスの向上につながります。
職場の雰囲気が明るく、風通しがよくなり、従業員の離職を防止できるでしょう。
成長した部下が上司になった時に、質の高い1on1をすることによって、よりよい人材育成ができ、企業の組織力強化が期待できます。
1on1を効果的に進める方法
1on1の目的を理解する
1on1を実施する前に、1on1の目的を理解しておきましょう。
1on1は、部下の成長のために実施するという目的を、上司と部下の双方が理解していなければ、1on1をしたくない従業員が出ることがあるかもしれません。
上司は、1on1を実施する理由、1on1によるメリット、1on1の必要性などを部下に伝えて、部下が納得してから実施するといいでしょう。
スケジュールを決める
業務の合間に、1on1をすると、業務を優先してしまい、定期的に1on1を実施できなくなります。
そのため、「毎週何曜日の何時から」と1on1の実施日をあらかじめ決めておくといいでしょう。
1on1を実施する
振り返りをする
部下が、1on1を振り返ることができるように、内容を記録する必要があります。
上司と部下の認識のずれを防ぐためにも必要不可欠です。
また、上司が、部下の悩みや課題を忘れてしまうと、信頼関係を築けません。
1on1を実施したら、必ず内容を記録しましょう。
定期的に1on1を実施する
1on1は、定期的に継続的に実施することが大切です。
そうすることによって、部下は、上司とコミュニケーションがしやすくなり、自分の成長を感じられるでしょう。
まとめ
今回は、1on1の目的や進め方などについて解説しました。
1on1は、上司と部下の信頼関係やつながりを強固にするためにも、経営戦略として重要です。
定期的な1on1を繰り返すことによって、部下の問題を解決したり、気づきの機会になり、質の高いコミュニケーションを取ることが可能になるでしょう。