社内向け引き継ぎ(担当変更)メールの書き方とは?
2023.08.01
引き継ぎメールとは
引き継ぎメールは、異動や退職、長期休暇などの理由によって、担当していた業務を外れ、後任者が業務を引き継ぐことをお知らせするメールのことです。
引き継ぎメールの目的は、やりとりをしていた関係者に、担当者の変更を知らせるだけでなく、業務がこれまで通りこなせるように安心感を与え、不安な気持ちにさせないことにあります。
担当者が変更になると、関係者は、「業務がスムーズに進んでいくのだろうか」「後任者は、きちんと仕事をしてくれるのだろうか」と心配になるからです。
引き継ぎメールを送らないで担当者が変わってしまうと、関係者は、「知らないうちに担当者が変わっていた」と、不信感を持ちます。
また、担当者が変更すると、連絡の行き違いが出てしまい、トラブルになる可能性もあります。
そのため、お世話になった関係者にお礼を伝えるためにも、引き継ぎメールを送らなければいけないでしょう。
引き継ぎメール送信時のポイント
以下で見てみましょう。
わかりやすい件名にする
引き継ぎメールは、緊急性や重要度のない案件のため、件名に、至急や重要といった文言をつけるのはやめましょう
日付を書く
ポジティブに後任者を紹介する
引き継ぎメールを送る際の注意点
では、引き継ぎメールを送る時の注意点について解説します。
できるだけ早くメールを送る
業務の引き継ぎメールは、引き継ぎが決まったら、できるだけ早く送りましょう。
後任者への引き継ぎ期間があるため、関係者に早めにメールを送ると、業務が停滞することがなくなるからです。
ですが、異動の場合は、機密情報になるため、社内へ告知してもいい日になるまで、口外してはいけない場合があるため、業務の引き継ぎメールを送るタイミングを上司に相談して、慎重に決めましょう。
前任者が後任者より先に引き継ぎメールを送る
引き継ぎメールは、前任者が後任者より先に送ります。
そのため、前任者と後任者が、引き継ぎメールの送信日について、予め決めておくといいでしょう。
前任者が関係者に先にメールを送って、業務を引き継ぐ理由や後任者の紹介をし、その後で、後任者が自己紹介や仕事への意欲を書いた引き継ぎメールを送るからです。
一斉送信をしない
メールで引き継ぎの連絡をする場合、お世話になった関係者には、一斉送信で連絡をしないで、個別に送信しましょう。
ですが、連絡をするタイミングや人数によって、一斉送信をしなければいけない場合は、直接個別に連絡ができないことに対して、お詫びの気持ちを添えるといいでしょう。
例えば、「本来であれば、お一人お一人にご挨拶をすべきではございますが、一斉送信によるご挨拶となりますご無礼をお許しください。」といった文面を記載しておきましょう。
感謝の気持ちを伝える
異動による引き継ぎメールの例文
ここでは、後任者に引き継ぐことを社内に伝えるメールの例をご紹介します。
異動による引き継ぎメールの例文
件名:異動のご挨拶 営業部 田中
本文:
お疲れ様です。
営業部の田中です。
このたび、4月1日をもちまして、企画部に異動することになりました。
在籍中は大変お世話になりました。
営業部の一員として、いくつものプロジェクトを推進した経験を糧に、新しい職場でも業務に励みたいと思っております。
現在の取引先に関しては、商品部から異動してこられる山田さんに引き継ぐことになります。
万全の引き継ぎを行いますので、引き続きご協力をお願いいたします。
本来ならご挨拶に伺うべきところ、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
今後もご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山田翔
所属部署 営業部
メール:〇〇@〇〇〇.jp
電話:00-0000-0000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
退職による引き継ぎメールの例文
件名:担当者変更のお知らせ 営業部 山田
本文:
お疲れ様です。
営業部の山田です。
この度、一身上の都合により4月1日付けで退職することになりました。
着任以来、提案書へのアドバイスをいただき、深く感謝しております。
特に、新製品の案件では、細かくサポートしてくださったことは決して忘れません。
本当にありがとうございました。
私が担当している業務に関しては、同じ課の佐藤さんに引き継ぐことになります。
万全の引き継ぎを行いますので、引き続きご協力をお願いいたします。
本来ならご挨拶に伺うべきところ、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
末筆ながら、皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
山田翔
所属部署 営業部
メール:〇〇@〇〇〇.jp
電話:00-0000-0000
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まとめ
社内宛ての業務の引き継ぎメールは、取引先宛てのメールのようにかしこまった文面を書く必要はありません。
ですが、ポイント押さえておかないと、効率な引き継ぎの連絡ができなくなってしまいます。
今回ご紹介したことを参考に、できるだけ早く引き継ぎメールを送って、業務が停滞しないようにして、後任者がスムーズに業務に取り組めるようにリードしましょう。