バーチャルオフィスで車庫証明は取得できる?
2023.10.26
バーチャルオフィスで車庫証明は取得できるの?
結論から言いますと、バーチャルオフィスを使用の本拠として証明できない場合、車庫証明の取得はできません。
車庫証明とは、自動車の保管場所を証明するための書類です。
車庫証明の書類に、使用の拠点を記載しますが、使用の拠点とは、業務上の営業拠点でなければいけません。
そのため、バーチャルオフィスを事業所の住所にしていて、実際の事業所が自宅などである場合、車庫証明が取得できない可能性が高いです。
車庫証明を取りたいのであれば、自宅住所で取るといいでしょう。
ですが、管轄の警察署によって判断が違うため、バーチャルオフィスの住所の所管の警察署に問い合わせるといいでしょう。
バーチャルオフィスを利用していて、車庫証明を取得できるケースとは?
上記で、バーチャルオフィスを利用していると、車庫証明を取得できないと解説しました。
ですが、バーチャルオフィスを利用していても、車庫証明を取得できるケースがあります。
どんな場合に、バーチャルオフィスを利用していても、車庫証明を取得できるのか見てみましょう。
バーチャルオフィスとは別に、倉庫を保管場所として利用している
バーチャルオフィスを利用していても、所有している倉庫や借りている倉庫を自動車の保管場所としている場合、車庫証明の取得ができます。
倉庫の所在地を車庫証明の申請書類に記載して、手続きをすると、車庫証明を取得できます。
バーチャルオフィスを利用しながら、それとは別で駐車場の契約をする
バーチャルオフィスの利用とは別に、駐車場の契約をして、自動車をその駐車場に保管している場合、車庫証明を取得できます。
駐車場の所在地や契約内容を申請書類に記載して、審査を通過したら、車庫証明を取得できます。
車庫証明を取る手順
車庫証明を取るには、法律で定められた申請書類を提出する必要があります。
では、車庫証明を取るときの手順をご紹介します。
申請書類を用意する
警察署で申請書類をもらうか、警視庁のWebページからダウンロードします。
車庫を借りている場合に必要な書類は、以下の通りです。
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所の所在図・配置図
・保管場所使用承諾証明書
・公共料金領収書など車の使用本拠地を確認できるもの
車庫を自分で所有している場合に必要な書類は、以下の通りです。
・自動車保管場所証明申請書
・保管場所標章交付申請書
・保管場所の所在図・配置図
・自認書(保管場所使用権原疎明書面)
・公共料金領収書など車の使用本拠地を確認できるもの
書類に記入して、警察署で申請する
必要な書類に記入したら、警察署で申請します。
都道府県によって金額が異なりますが、申請手数料は2,000円ほどです。
現金払いと収入印紙を購入する場合があります。
納入通知書兼領収書をもらう
申請が完了すると、納入通知書兼領収書がもらえます。
車庫証明書は、申請後3~7日くらいで受け取れますが、それまでの間に、納入通知書兼領収書をなくさないようにしましょう。
後日警察署で車庫証明書を受け取る
申請書が交付されたら、警察署へ車庫証明書を取りに行きます。
この時に、納入通知書兼領収書を窓口に提示します。
また、標章交付手数料として500円かかります。
警察の懸念は車庫飛ばしをすることです
車庫証明の手続きの時に、警察は、申請者が車庫飛ばしをしていないかを確認しています。
車庫飛ばしとは、車庫証明書と異なる住所で車を保管することです。
自動車の保管場所の確保等に関する法律17条に記載されており、処罰対象です。
警察は、車庫飛ばしを防止するため、車庫証明の取得に厳しい審査をしています。
まとめ
バーチャルオフィスの利用をしていると、車庫証明を取得できません。
車庫証明は、借りているオフィスや自宅の所在地で取得しますが、バーチャルオフィスは仕事場を貸し出していないため、駐車場や車庫を設置していないことがほとんどです。
ですが、バーチャルオフィスを利用していても、別途駐車場を借りると、車庫証明を取得できます。
車庫証明の内容を認識して、バーチャルオフィスをうまく活用しましょう。