インバウンドの意味やアウトバウンドとの意味の違いなどについて解説
2023.11.17
外国人観光客が、旅行で来日すると、「インバウンド」という言葉をよく耳にします。
そのようなこともあってか、この言葉を、観光業界における言葉として認識している人が多くいるようです。
ですが、インバウンドは、いろいろなシーンで利用されており、それぞれの意味が異なります。
そこで、今回は、業界別のインバウンドの意味やアウトバウンドとの意味の違いなどについて解説します。
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インバウンドとは
インバウンド（inbound）とは、「外から中に入ってくる」「帰ってくる」「内向きの」という意味です。
旅行業界でよく使われており、訪日外国人旅行や訪日外国人旅行客を意味します。
インバウンドは、旅行業界だけでなく、コールセンター業界やマーケティング業界でも使われています。
業界によって意味が異なってくるので、注意しましょう。
インバウンドとアウトバウンドの違い
インバウンドとは、「外から内に入ってくる」という意味で使われます。
インバウンド消費のように、旅行に関する言葉としてよく聞きます。
一方、アウトバウンドとは、「内から外に出ていく」という意味で、インバウンドの対義語です。
これらの言葉は、業界によって意味が異なるため、業界ごとでの使われ方を理解する必要があります。
インバウンドが含まれる言葉とは
インバウンドという言葉は、「インバウンド〇〇」といった形で、他の単語と組み合わせて使われることが多いです。
そこで、インバウンドが含まれる言葉をご紹介します。
インバウンド観光
インバウンド観光とは、外国人が日本へ観光に訪れることです。
日本の歴史や文化に興味を持っている外国人は多く、インバウンド観光によって大きな経済効果が生まれています。
日本の経済状況に与える影響は大きく、旅行者が多ければ多いほど、日本の観光地の経済が潤います。
コロナウイルス感染症により、日本を訪れる観光客が減ったため、インバウンド観光による経済状況は低迷しましたが、コロナウイルス感染症の規制が緩和されたため、インバウンド観光の経済状況が上昇してきています。
以下の業界は、インバウンド観光が盛り上がると、より多くのメリットを享受できます。
・宿泊業界
・飲食業界
・レジャー業界
・小売業界
インバウンド消費
インバウンド消費とは、訪日外国人による日本国内での消費のことです。
例えば、外国人観光客が、日本のホテルに泊まったり、日本のレストランで食事をすることです。
また、外国人観光客が、日用品や家電を大量に購入する爆買いも、インバウンド消費に挙げられます。
インバウンド需要
インバウンド需要とは、訪日外国人の日本国内サービスに対する需要のことです。
例えば、以前、訪日観光客は買い物への需要が高かったのですが、近年、料理教室や茶道、テーマパークなど、体験や経験をするイベントへの需要が高まっています。
インバウンド対策
インバウンド対策は、日本を訪れる外国人に快適に過ごしてもらうための取り組みのことです。
例えば、複数の外国語を、案内や看板に表記したり、外国語を話せるスタッフを手配するといったことが挙げられます。
業界ごとのインバウンドとアウトバウンドの意味
インバウンドとアウトバウンドという言葉は、業界によって、意味が変わることがあります。
そこで、業界ごとのインバウンドとアウトバウンドの意味についてご紹介します。
コールセンター業界
コールセンター業界でのインバウンドとは、顧客からの問い合わせに対応する業務のことです。
例えば、商品やサービスへの問い合わせや申し込みなどです。
一方、アウトバウンドは、企業から顧客や見込み顧客に対して行うアフターフォローや商品販売を目的としたアプローチをすることです。
マーケティング業界
マーケティング業界でのインバウンドは、WebサイトやSNS、ブログなどで情報を提供することによって、見込み顧客を獲得育成して、顧客になってもらうまでのマーケティング方法のことです。
それに対して、マーケティング業界のアウトバウンドは、テレビやラジオのCMなど、企業が消費者に情報を届けていくマーケティング方法のことです。
観光業界
観光業界でのインバウンドは、訪日外国人や訪日旅行のことです。
それに対して、アウトバウンドは、日本人が海外旅行をすることや日本人海外旅行客のことです。
2000年代以降、日本政府がインバウンドを促進してきたため、注目されました。
インバウンドと観光客の違いとは？
インバウンドとは、海外から日本に訪れる訪日外国人観光客に対して使われる言葉です。
一方、観光客は、日本人と外国人に関係なく、観光地に訪れる人のことです。
コロナウイルス感染拡大の後、いつインバウンドが解禁されたの？
2022年6月に、入国者数に制限をしながらも、外国人観光客の日本への旅行を解禁しました。
2022年10月から、外国人の個人旅行が本格的に受け入れられ始めました。
まとめ
今回は、インバウンドとアウトバウンドについて解説しました。
業界によって、インバウンドとアウトバウンドの意味合いが異なりますが、インバウンドは「外から入ってくる」、アウトバウンドは「内から外に出ていく」という意味を把握すると、大まかな意味を正しく汲み取れます。
また、それぞれの業界における特徴を理解しておくことが大切です。
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