コラム

VPNはテレワークに必要?テレワークでVPNを導入するメリットとデメリットを解説

2024.07.07

「テレワークにVPNは必要なの?」と悩んでいる方は、少なくないようです。

 

テレワークのセキュリティルールとして、VPNの使用を義務づけている会社もあります。

 

今回は、テレワークのセキュリティ対策に、VPNが必要なのか、メリットとデメリットについて解説します。

テレワークでよく使う「VPN」とは

VPNとは、「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」のことで、仮想専用線とも言われています。

 

ネットワーク上に仮想的な専用線を構築することで、インターネットを経由しても社内LANや専用線と同等のセキュリティレベルを実現する技術です。

 

VPN接続を利用すれば、通常の通信よりもセキュリティが高く、内容が暗号化された専用回線で通信できるため、情報漏えいリスクが低くなります。

 

ですが、通信が暗号化されており、セキュリティレベルが高い状態を維持している場合、必ずしもVPNは必要ではありません。

テレワークでVPNを導入するメリット

ここでは、VPNを導入することで得られるメリットについて解説します。

専用線よりコストがかからない

VPNは、すでに存在する回線を活用できるため、導入コストを抑えられます。

 

また、ネットワークをつなぐためのルーターも安く購入できます。

社外からでも社内環境にアクセスできる

テレワークをしていたり、外出先にいても、社内環境へアクセスできます。

 

VPNは、専用線を確保しているため、会社にいなくても社内に通信することができます。

 

インターネット接続が可能な環境であれば、情報収集やデータの閲覧もできるため、VPNを利用すると、自宅にいてもアクセスできます。

情報漏えいがしにくくなる

VPNを導入すると、仮想の専用回線を利用できるため、第三者に盗み見されたり、改ざんされにくくなるため、情報漏えいを減らすことができます。

 

情報漏えいが発生すると、信用問題や金銭トラブルに発展する恐れがあるため、そのようなリスクをなくしたいのであれば、VPN導入がおすすめです。

さまざまなデバイスからアクセスできる

テレワークでは、パソコン、タブレット、スマートフォンといったさまざまなデバイスを使って、インターネットにアクセスすることが多いです。

 

VPN接続に対応したデバイスを使用すると、パソコンのように、高度なセキュリティを維持したまま通信ができます。

 

移動中や外出先からでもVPNを使うと、安全にインターネットに接続ができます。

テレワークでVPNを導入するメリット

では、今度は、テレワークでVPNを導入するデメリットについて解説します。

通信速度が遅くなることがある

VPNを介してインターネットを利用すると、通信速度が遅くなることがあります。

 

通信速度は、他の利用者の数や処理情報によって変化し、通信速度が遅くなると、作業がしづらいと感じるでしょう。

情報漏えいの可能性がなくなると言えない

セキュリティレベルの高い方式でVPN接続していても、ヒューマンエラーによる情報漏えいは防止できません。

 

VPN接続をしないで、インターネッに接続すると、ウイルス感染することがあり、テレワーカーのセキュリティ意識の低さに依存するリスクがあります。

 

そのため、セキュリティ教育を実施したり、ネットワーク接続のルールを設定したほうがいいでしょう。

導入にコストがかかる

VPNを導入すると、コストが発生します。

 

無料で利用できるものもありますが、セキュリティ対策の質を高めたいのであれば、有料のVPNを選択したほうがいいでしょう。

コストが無駄になる

VPNを導入しても、すべての機能を活用できなければ、コストが無駄になる可能性があります。

 

そのため、用途や事業内容にあったVPNを選ぶ必要があります。

 

機能が充実すればするほど、費用が高くなるため、必要な機能が備わっているかどうかを考慮して自社にあうシステムを見極めるといいでしょう。

テレワークでVPNを導入する際に注意することとは

テレワークでVPNを接続する場合、注意しておきたいポイントがあります。

 

では、どんな点に注意すればいいのか解説します。

VPNについて理解する

VPNについて明確に理解していないと、間違った使い方をしてしまうなど、適切に使用できないことがあります。

 

VPNのシステムを理解するのは容易ではないため、社内で研修をしたり、外部の専門家に従業員教育をしてもらう機会を設けるといいでしょう。

VPNの環境整備をする

VPNを利用するために、環境整備をすることも大切です。

 

VPNサービスを選ぶ時、価格や信頼性、使用可能な人数などを考慮しましょう。

 

接続状況が不安定になったり、インターネットサービスを利用できなくなったという不具合が生じることがあるため、事前に確認をする必要があります。

他のセキュリティ対策をする

VPNだけでセキュリティ対策をすると、情報漏洩などのさまざまなリスクに対応できません。

 

インターネット上で起こるリスクを調べて、VPN以外の対策も強化するといいでしょう。

まとめ

VPNは、テレワーク時において安全にネットワーク通信をする手段の一つです。

 

ですが、自社での業務において本当に必要かどうかを考慮しないと、かえって危険なテレワーク環境を構築してしまう危険性もあります。

 

また、VPNだけでセキュリティ対策をすると、あらゆるリスクに対応できないため、ウィルス対策ソフトや、専用のコミュニケーションツールなどの導入も検討するといいでしょう。

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