怒るのが苦手な人の原因と効果的な怒り方
2024.09.07
怒りたいのに怒れないと悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。
怒るべき時に我慢をしてしまうと、ずっと気持ちが晴れませんよね。
今回は、怒るのが苦手な人の原因と効果的な怒り方についてご紹介します。
怒れない人とは
怒れない人とは、怒ってもいい場面で、怒りの感情をすぐに抑圧してしまったり、怒りの感情を覚えない人のことです。
怒れない人には特定の特徴や心理状態が関係していることがあるため、周りの人は怒れない人の状況を理解してあげるといいでしょう。
怒れない人の特徴
怒れない人の特徴を、以下で見てみましょう。
自分に自信がない
小さい頃から、親などの身近な人の理不尽な怒りを経験し続けてきた人は、成長過程で必要な自我が育っていないことがあります。
自己主張ができなかった環境に慣れているので、怒りの感情だけでなく、喜怒哀楽を感じにくい傾向があります。
怒りの感情に苦手意識がある
他人の怒りによって傷ついた経験がある人は、怒りの感情をトラウマのように感じてしまうことがあります。
そのような人は、怒りの感情に対して、苦手意識や嫌悪感を持ちやすくなります。
そのため、自分が怒りを感じた時に、どうしたらいいのかわからないと悩んでしまうこともあるでしょう。
感受性が強くて優しい
自分の怒りの感情をわかっていても、相手の立場や状況を考え、相手の気持ちを優先するので、人を攻撃しない人もいます。
怒りの感情は、悲しみの感情として引き受けることがあります。
人に意見を合わせてしまう
自分の意見があっても、人から好かれたいと思って、他の人に意見を合わせてしまって、怒れない人もいます。
そのような人は、自分の考えとは異なる考えに対しても同意しがちです。
怒る気にもなれない
以前は、怒りの感情を表していたのに、その結果、嫌な経験をしてしまったという人もいます。
怒ってもいい結果にはならないとわかっているので、怒りを覚えるようなことがあっても、あきらめがちです。
争いごとが苦手
争いごとが苦手な人は怒れないことが多いです。
争いごとには、怒りの感情が含まれていることが多いです。
そのような人は、誰かと争いごとが起こりそうになると、納得していなくても相手の意見に合わせてしまう傾向があります。
怒れない理由とは？
怒れない人の心理状態は、どのようになっているのでしょうか。
怒れない理由を見てみましょう。
人間関係を壊したくない
いい人でいたいという気持ちが強いため、怒ってしまうと、人間関係が壊れてしまうと考えてしまいます。
怒ると、人から嫌われることがあるので、怒りの感情を抑えて怒らないようにしています。
誰からも好感を持ってもらいたいという八方美人な性格の人に多いです。
言ってもわかってもらえない
怒っても理解してもらえないから、怒るだけムダだと思って何も言わない人もいます。
部下が仕事を間違えたのに、忙しすぎて、間違えを指摘しなかったり、怒ったりしないで、黙って部下の失敗のフォローをする上司もいます。
ですが、問題が解決されていないので、部下は同じ失敗を繰り返す恐れがあります。
怒れないことのデメリット
では、怒れないことのデメリットには何があるのでしょうか。
以下でご紹介します。
人との距離ができる
怒れない人は、自分の気持ちが他人に伝わらないので、他人との間に大きな溝ができてしまうことがあります。
いい人でいたくても、周囲の人は、都合のいい人と思ってしまうことがあるでしょう。
人に振り回されてしまう
怒ることができないと、嫌なことや面倒なことを押し付けられて、やりたくないことが増えてしまうでしょう。
相手にこき使われたり、振り回されて、ストレスが溜まってしまいます。
ずっと状況は変わらない
怒れなくて、我慢をしたところで、その状況は何も変わりません。
怒りの気持ちを伝えると、状況を改善する突破口になります。
怒るべきシーンとは
以下のような場合は、怒るべき時です。
我慢をしないで、怒りの気持ちを表現しましょう。
自分の尊厳を傷つけられた時
自分の尊厳を傷つけられたら、怒るべきです。
尊厳を否定されたら、「〇〇に対して謝ってください」「その言い方はやめてください」と毅然とした態度ではっきりと相手にいいましょう。
自分の権利を守る時
自分の権利を守る時には、怒らなければいけません。
お金・時間・利益などといった自分の権利が侵害されたら、しっかりと言うべきです。
自分の本気を伝える時
自分の本気を伝える場合も、怒るべきです。
例えば、仕事に意欲的な従業員に対して、モチベーションを下げる発言をした従業員がいたら、「その発言は取り消してください」と怒らなければいけません。
怒るだけでなく、今後どうしてほしいのかも伝える必要があります。
怒れるようになる方法
自分なりの考えを育てていくと、怒りのエネルギーが外に向かって表現されるようになるので、怒れるようになります。
もちろん、自分なりの考えが育つと、他の人の考えとの違いを感じるようになるため、摩擦を起こすこともあるでしょう。
ですが、そうすることによって、自己表現ができるようになっていきます。
そのため、怒れない自分を責めたり、怒れるようになることを目標にする必要はありません。
自分なりの考えを育てる過程の中で、経験を積み重ねていくことで成長でき、怒れるようになるでしょう。
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