1on1には意味がない?1on1を無駄なものにしないための対策
2024.09.21
「1on1を導入したけど、うまく機能していない」と悩んでいる方もいるでしょう。
効果的な1on1の実現には、ポイントがあり、やり方によっては意味がなくなってしまうため、注意が必要です。
今回は、無意味な1on1の特徴やうまくいかない原因、1on1で効果を出すポイントなどについて解説します。
1on1の本来の意味
1on1は、従業員の育成やサポートをするために行います。
上司と部下の1対1のミーティングを、短時間で頻繁にすることによって、部下の悩みやキャリアを把握し、継続的にサポートすることができます。
また、そうすることによって、上司と部下が信頼関係を構築することが可能になります。
1on1の主役は、部下であるということが重要です。
上司が自分の経験などをオープンにして、部下の話を引き出して気づきを得られるようにする必要があります。
1on1が意味ないと思われる原因
どうして1on1は意味がないと思われているのでしょうか。
その原因を解説します。
1on1の目的が分からない
1on1の目的がわからないと、何のために1on1をするのか分からず、やる気がでません。
そうなると、1on1を実施しても、時間の無駄になってしまうでしょう。
上司と部下が、1on1の目的を共有することが重要です。
1on1を始める前に、その目的や期待できる効果などを伝えましょう。
何を話したらいいのかわからない
1on1の回数を重ねるごとに、話す内容が減ってしまいがちです。
話すことがないと、1on1の時間が無駄になってしまい、部下のモチベーションが低下してしまうでしょう。
あらかじめ1on1で話すテーマを決めておくと、何を話したらいいのかわからないといった状況を回避できます。
上司だけが話してしまう
上司だけが話してしまうと、1on1はうまくいきません。
1on1では、上司が部下の話を聞く場だからです。
部下が自分の行動を振り返って、次の行動を決められるように、上司は部下の考えを引き出し、共感しながら話をしっかり聞く必要があります。
雑談しかしていない
雑談をすることは大切ですが、毎回雑談だけしかしてないと、効果が出ません。
会話が盛り上がっていると、コミュニケーションがうまくできていると思いがちです。
ですが、雑談では、1on1が目的としている、部下の成長促進や深い関係性構築につながりません。
そのため、ただ話しているだけの雑談ではなく、目的を持った話し合いをすることが重要です。
意味のない1on1によるデメリット
意味のない1on1を実施してしまうと、デメリットが生じて、スムーズな組織運営やマネジメントの障壁となってしまいます。
では、意味のない1on1を実施してしまった場合に起きるデメリットをご紹介します。
時間が無駄になる
1on1のために確保した時間が無駄になってしまうことがデメリットです。
通常業務を中断して1on1のための時間を設けたのに、無駄になってしまったら、今後の1on1にもいい影響を及ぼさないでしょう。
上司と部下の関係が悪くなる
意味のない1on1を実施して、部下が上司の能力などに不信感を持ってしまうと、上司と部下の関係が悪くなる可能性があります。
部下から能力の低い上司だと思われてしまうと、スムーズな組織運営ができず、生産性が下がるおそれもあります。
人材育成につながらない
1on1の目的は、主に人材育成のためです。
ですが、意味のない1on1を実施しても、部下の成長に役立ちません。
人材育成が進まないと、企業の競争力が低下してしまうため、目標が達成できるように、1on1を通して人材育成の成果につなげましょう。
1on1が苦痛になる
意味のない1on1をすると、1on1に苦痛を感じてしまいます。
上司と部下が信頼関係を築いていないと、部下の行動を後押しできません。
意味のない1on1が多いと、業務効率の低下だけでなく、1on1をやりたくなくなってしまいます。
1on1が、部下の成長を妨げ、離職を考える原因にしないで、有意義な時間だと感じられるように、部下の話にしっかりと耳を傾けて、コミュニケーションをとる必要があります。
1on1を無駄にしないための対策
1on1を導入して、成功している企業には、うまくいったポイントがあります。
1on1の成功のポイントは以下の通りです。
1on1をする目的を明確にする
1on1を導入する目的を明確にすることが大切です。
例えば、コミュニケーション不足の解消や離職率の低下が挙げられます。
自社が抱えている課題に向き合って、これから改善すべきことを洗い出すしてみましょう。
事前に話す内容を決めておく
1on1が始まってから、何を話すのかを考えても、緊張した状態では、見つからないでしょう。
そのため、事前に話す内容を決めておくと、スムーズに会話を進められます。
従業員のコミュニケーション向上を目的として、仕事やプライベートを自由に話すスタイルを取る企業もありますが、ただの雑談で終わらないように気をつけましょう。
コーチングを意識する
1on1は、ティーチングではなく、コーチングの姿勢を取りましょう。
ティーチングとは、「〇〇したほうがいい」と上司が指示をすることです。
コーチングでは、部下の自主性を尊重しながら、成長を促すことが目的であるため、良好な人間関係を構築して、部下をサポートしましょう。
質問をして部下の話や気づきを引き出す
対話の中で質問をすると、部下の価値観や強みへの気づきを引き出すことができます。
そのため、YESかNOの2択で答えられる質問ではなく、「どうしてそう思う?」などの質問をして、部下が自由な言葉で答えれるようにするといいでしょう。
自分の過去の失敗を話す
上司が過去の失敗などを話して、自己開示すると、信頼関係を築きやすくなります。
上司が過去の失敗を話すと、部下は親しみやすさを感じたり、部下が自分の失敗を打ち明けやすくなるでしょう。
自分の失敗談と、その解法を部下に伝えると、部下にとって得るものがあるかもしれません。
1on1研修をする
1on1に関する研修をすると、1on1への理解が深まります。
上司と部下の研修内容は違うので、それぞれ別メニューで実施するといいでしょう。
例えば、上司向けの研修では、1on1が必要な理由、ティーチングとコーチングの違い、振り返り方といったテーマにしましょう。
まとめ
意味のない1on1を実施しても、企業にマイナスの効果しか現れません。
そのため、1on1を実施する際に、コツを踏まえて1on1を実施できれば、プラスの効果が期待できるでしょう。
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