オンボーディングの効果やプロセスなどを解説
2024.09.25
人手不足や離職率が問題視されている現在、注目されているのがオンボーディングです。
「社内で実施したいけれど、何をしたらいいか分からない」と悩んでいる担当者も少なくないようです。
今回は、オンボーディングの効果やプロセスなどを解説します。
オンボーディングとは
オンボーディングとは、新しい従業員が早く組織に溶け込んで、力を発揮できるようにするために企業が提供する取り組みのことです。
英語の「on-boarding」、つまり、目的地までの飛行機や船に乗るという意味です。
新卒社員、中途入社を含めた新規採用者全員が対象者ですが、社内異動者や出向者まで含めることもあります。
オンボーディングが注目されている背景
オンボーディングが注目されるのには、人材競争の激化や従業員のエクスペリエンスの重視といった背景があります。
企業の重要な課題は、優秀な人材の確保と定着のため、オンボーディングを行うと、新規従業員のスムーズな組織適応と定着率の向上が期待できます。
また、従業員のエクスペリエンスを向上させると、モチベーションが上がり、生産性の向上につながります。
こういった背景から、企業はオンボーディングを実施するようになりました。
オンボーディングをすることによる効果
人材教育をおこなう上で、オンボーディングはどのような効果を期待できるのでしょうか。
以下に挙げてみましょう。
従業員の定着率の向上
新規従業員は、企業文化や社内ルール、業務に必要な知識など、わからないことが多いので、企業にできるだけ早く順応できるようにサポートすることによって、入社時に感じやすいミスマッチを解消できます。
先輩従業員が、新規従業員が抱える声に耳を傾けて、解消に導くと、定着率を向上できるようになるでしょう。
生産性の向上
オンボーディングは、新規従業員の教育プロセスを設計してから進めるので、育成スピードを速めて、短期間で即戦力になるように育てあげることができます。
具体的には、他の従業員の仕事ぶりや、チーム全体の役割、自分に課された業務などを迅速に把握して、組織に貢献できるように行動を促せます。
教育プロセスにしたがって、早い段階で戦力になるように育成できると、組織の生産性の向上につながります。
採用コストの減少
人材を採用するには、求人広告費・採用活動をする従業員の人件費・入社後の研修や教育といった、さまざまなコストがかかります。
ですが、活躍する前に離職してしまうと、それらのコストが無駄になってしまいます。
オンボーディングによって、離職者が減れば、採用活動を継続して実施する必要がなくなるため、採用コストを減らすことができます。
企業へのエンゲージメント向上
社内に相談できる人がいると、安心して仕事に取り組むことができます。
オンボーディングを実施すると、新規従業員は心理的安全性を感じて、職場に自分の居場所を見つけることが可能になります。
そうなると、帰属意識が高まって、「会社に貢献したい」というエンゲージメントの向上が見込まれます。
オンボーディングのプロセス
オンボーディングを進めるためのプロセスは、どのようなものなのでしょうか。
効果的なオンボーディングをするために必要なプロセスを確認していきましょう。
企業のビジョンの共有
まずは、企業のビジョンを共有しましょう。
新規従業員が、経営目標などを理解したら、どのように活躍できるかをイメージしてもらいます。
経営層や先輩従業員と直接コミュニケーションを取れる機会を設けると、オンボーディングが成功しやすくなるでしょう。
オンボーディング環境の構築
オンボーディングでは、綿密なコミュニケーションが求められているため、環境を構築しておきましょう。
1on1(ワンオンワン)やメンター制度、SNSなどのITツールの利用も不可欠です。
数あるコミュニケーション方法から自社にあったものを選んで活用しましょう。
また、オンボーディングは、新規従業員が組織に慣れるまで継続的に行わなければいけないため、チームの受け入れ環境、研修後のフォロー環境などについて考えておく必要があります。
フィードバックの実施
全体のプロセスについてフィードバックをすると、オンボーディングの効果が高まります。
あらかじめ定めたポイントを経過するごとに、具体的な改善点や数値などを用いた指標で、振り返りをします。
その際に、管理職や新規従業員本人に意見をヒアリングしましょう。
まとめ
オンボーディングは、新規従業員が活躍しやすいように受け入れ体制を整え、サポートするプロセスのことです。
オンボーディングが成功すると、従業員の定着率や生産性を高めるといった効果が期待できます。
新入社員に不安を感じさせないように、コミュニケーションを意識しながら、オンボーディングを実施しましょう。
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