フリーランスで起業するには貯金はいくら必要なの?
2024.09.27
Webデザイナーややライターなど、フリーランスして働く方が増えてきました。
起業と比べると、フリーランスは初期費用が安く済みますが、フリーランスは毎月決まった収入を得られるわけではないため、ある程度のお金を持っていたほうが安心です。
今回は、フリーランスで起業するには貯金はいくら必要なのかについてご紹介します。
どんな費用が必要なのか考える
フリーランスで仕事をするにしても、さまざまな職種があり、職種によって初期費用が異なります。
例えば、Webデザイナーとして起業するなら、まず、パソコンは必須です。
インターネット環境が整っている自宅を仕事場にすると、パソコンだけで仕事ができるため、初期費用はさほどかからないでしょう。
ですが、洋服を作るフリーランスになりたいのであれば、生地などの材料費やミシン代などがかかります。
そのため、フリーランスで起業するにしても、どんな仕事をするのかで必要な費用が異なります。
自分のしたい事業には、どんな道具や環境が必要なのかをはっきりさせましょう。
フリーランスが貯金すべき理由
では、フリーランスが貯金すべき理由を、以下に挙げてみます。
・収入が途絶える可能性がある
・税金を支払わなければいけない
・傷病手当金がない
・退職金がない
・賃貸の入居審査が有利になる場合がある
フリーランスは、会社員と違って、毎月給料がもらえるのではないため、収入が安定しにくく、またサポートする制度も多くありません。
そのため、日頃から貯金しておく必要があります。
フリーランスに必要な貯金額とは
フリーランスは、いくら貯金するといいのでしょうか。
フリーランスに必要な貯金額を確認し、貯金する意識を高めましょう。
フリーランスになる前に必要な貯金額
半年から1年分の生活資金を貯めておきましょう。
例えば、毎月、生活費として15万円を使っている場合、90万円~180万円を目標に貯金するといいでしょう。
独立してすぐに仕事を獲得できるとは限らないため、貯金があると、仕事が軌道に乗るまでゆとりを持って行動できます。
運転資金のための貯金額
仕事が順調に進んでいても、急に収入が途絶えた時のことを考えて、3ヶ月以上の運転資金を貯金しておきましょう。
収入がなくても、税金や保険料は支払う義務があります。
税金は、1年分の所得から計算した所得税を翌年支払いますが、滞納してしまうと、延滞税などのペナルティがあるので注意しましょう。
また、社会保険料として国民健康保険料や国民年金保険料も支払う必要があります。
1年の売り上げ予測を立てて、翌年に支払う税金や保険料を予測して、資金を準備しておきましょう。
税金や保険料の計算が分かりにくい場合は、シミュレーションツールを活用するといいでしょう。
老後のための貯金額
フリーランスは、退職金がないため、老後の生活資金を用意しなければいけません。
65歳以上の単身無職世帯では、1ヶ月の生活費は約14万〜15万円でした。(総務省の「2022年(令和4年)家計の概要」による)
そうなると、65〜85歳まで生活するには、3,000万円以上が必要になる計算になります。
(暮らしている地域や価値観によって生活に必要なお金は変わるため、参考程度の目安としてください)
老後に国民年金がもらえますが、2021年度の国民年金の受給権者の平均月額は5万6,368円でした。(「厚生年金保険・国民年金事業の概況」による)
そのため、1ヶ月の生活費として、10万円ほど貯金をしておく必要があります。
まとめ
貯金がなくても、フリーランスになることはできます。
ですが、フリーランスになっても、すぐに仕事が獲得できるわけではなく、収入がないと、仕事のための戦略に集中できなくなることもあります。
そのため、仕事に集中する環境を整えるためにも、お金に関する不安はなくしたほうがいいでしょう。
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