テレワーク中の監視が負担になる?
2023.03.16
働き方改革が進められる中で新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークを導入する企業が増えています。
在宅勤務をはじめとするテレワークでは、通常のオフィス勤務と同じ方法でマネジメントを行うのは難しく、成功しているケースはまだまだ少ないようです。
テレワークの監視がわずらわしくストレスになるという声も出てきています。
そのような場合、マネジメントに工夫をするといいでしょう。
今回は、テレワーク環境下でのマネジメントについて解説します。
テレワークを監視されて、従業員がわずらわしいと感じる時は?
どのような管理をすると、従業員はテレワークの監視を負担に感じてしまうのでしょうか。
以下のようなことがあると、従業員は、テレワーク中の監視が負担に思ってしまうようです。
・1日に何回も業務報告をするように言われる
・パソコンにカメラをつけなければいけない
・専用ソフトでパソコンの使用状況をチェックされる
・電話やチャット、メールで、進捗状況を頻繁に聞かれる
・勤務中に、上司が部下の仕事ぶりをカメラでチェックしている
このように、報告の多さやカメラによる監視でストレスを感じてしまっています。
ですが、上司の言動によって、部下は、上司から信頼されていないと感じることが、より負担を増加させています。
信頼関係を築けていない上司のプレッシャーを感じながら、頻繁に連絡を取ることは、業務負担を増すだけでなく、心身の疲労にもつながり、大きな問題に発展していくおそれがあります。
テレワーク中の監視がマイナスになる面とは?
テレワーク中の監視が従業員にとって負担と感じられると、生産性の低下につながってしまうかもしれないという懸念があります。
業務時間を取られるだけでなく、ストレスを感じることで精神的な負担を強いられ、効率が落ちることが考えられます。
さらに、勤務中に進捗報告をさせることは、マルチタスクになります。
マルチタスクで着手していた作業から別の作業に一度移ると、再び元の作業に集中できるようになるまでには一定の時間が必要で、作業効率が落ちてしまいます。
生産性の低下を考えると、過度な監視は、効果よりもリスクのほうが大きいと捉えた方がいいでしょう。
テレワークの監視をする上司の立場からすると、部下の仕事の状況を知りたいという気持ちがあると思います。
ですが、上司の仕事の1つに、部下の監視が加わり、それが時間の無駄になることがあります。
また、部下が、監視をされていることを、上司から信用されていないと思っていると、お互いの信頼関係に影響を及ぼすかもしれません。
また、特定の従業員だけを監視したり、個人的な好奇心によって監視した場合、プライバシーの侵害にあたる可能性もあります。
管理やマネジメントをしているつもりで監視になっているなら、考え方に問題があるとも言えます。
監視ではなくテレワークでしなければいけない管理とは?
テレワークは従業員の働いている姿が見えない状況で、従業員が仕事をするので、オフィスでの管理方法からテレワークでの管理方法に変える必要があります。
監視ではない、テレワーク中の適切な管理方法を見ていきましょう。
業務連絡の時間を設ける
テレワーク中の業務連絡は、仕事の手を止めないようにするために、あらかじめ時間や方法などを決めておくことが大切です。
できるだけ業務の手を止めないですむ方法とタイミングを決めましょう。
成果で評価する
テレワーク中の仕事の評価は、オフィスでの評価と違い、業務への姿勢ではなく成果をみて評価しましょう。
かかった時間に対して、どのような仕事ができたかということを数値化して評価するのもいいでしょう。
部下を信用して部下にまかせる
オフィス勤務の場合、取引先が来社することもあり、スーツ着用や従業員のデスクが決まっているなど、勤務にあたって、規定があります。
ですが、テレワークでは、従業員が仕事をしやすい場所や服装で業務をする自由があるといいでしょう。
それは、生産性の向上につながるからです。
まとめ
テレワーク中の監視が負担だと部下に思われないようにするには、上司と部下がやり取りするツールを少なくし、少しでも煩雑な連絡を減らすことが大切です。
また、仕事や仕事環境について、上司が部下を信用し、部下にまかせる度量が上司に必要です。
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