IT戦略とは?
2023.03.19
IT戦略とは、ITツールを経営戦略の一部としてどのように活用するかという視点から経営を考えるという具体的な戦略のことです。
IT戦略という言葉は、ニュースなどでよく取り上げられているため、知っている方は多いでしょう。
特に、新型コロナウイルスによる社会や価値観の変化により、IT戦略なしで従来通りにビジネスを進めることは、大きなリスクを持つようになりました。
では、大きく変化したビジネス環境で必要とされるIT戦略とはどのようなものなのでしょうか。
中小企業がコロナ禍の逆境をチャンスに変えて勝ち残るためには、どのようなIT戦略をするべきなのでしょうか。
今日は、IT戦略について、解説します。
なぜITに戦略が必要なのか。
なぜITに戦略が必要なのかについて解説します。
人の手だけでは困難なことをITで実現して無駄を省き、リソースを効率的に配置できるようになりました。
ですが、明確な目的がなく、システムやアプリケーションソフトを購入し、クラウドサービスと契約すればいいわけではありません。
会社には、ITに投資できる予算があり、予算を大きく超えた投資はできないからです。
IT戦略は、IT化の効果が見込める部門からスタートするのが得策です。
マニュアル業務が多い経理は、IT化やシステム化に向いており、効果が具体的に把握しやすいです。
また、他の部署と比較しても、経理業務向けのアプリやクラウドサービスが充実しています。
そのようなことを考えると、どの部署から始めてもいいというわけではなく、経理からIT戦略をスタートするのがベストといえるでしょう。
経理部の生産性が向上すれば、全社的なIT戦略への改革への大きなステップとなることは間違いありません。
自社だけで戦略を立てるのが難しい場合は、経験と専門知識のあるITベンダーなどに相談してIT化を進めるのもいいでしょう。
中小企業は、どのようにIT戦略を立案するのか?
では、中小企業は、どのようなIT戦略を立案するべきなのでしょうか。
今後重要となるIT戦略のテーマとデジタル活用のアイデアをご紹介します。
フレームワークの活用
ITを導入したら、どのようなステップを踏んで、目的を達成するのかを考える必要がありますが、ステップをどのようにするのかを思い描くのは、難しいことがあります。
そういう時には、フレームワークを活用するのがいいでしょう。
フレームワークは、ITを導入するにあたって、考えておくべき項目が示されています。
必要事項を書き込むと、ITを導入して、そこから成功するまでの流れができます。
IT戦略を計画している会社は、フレームワークを用いて、企業戦略を考えることをおすすめします。
テレワークをする
感染症などを防ぐために、テレワークで従業員が自宅で仕事をすれば、従業員間や取引先との接触を減らせます。
ですが、テレワークの環境を整えるためには、パソコンなどのデバイスの整備や通信費などが必要となります。
また、社外秘情報を流出させないために、セキュリティ対策も大切です。
テレワークの推進は、企業の生産性の向上や働き方の多様化につながります。
ペーパーレス化とデジタル化
紙資料を使うと、従業員間の接触が避けられません。
お互いが、電子媒体で情報を共有すれば、接触しないでビジネスを進められます。
また、紙資料を使うと、紙代・印刷代・資料保管場所代などの費用がかかります。
ペーパーレス化を進めれば、これらのコストを削減できます。
クラウドサービスを活用
クラウドサービスの特徴は、月額課金型で、導入の初期コストを押さえ、短期間で使用できることにあります。
スモールスタートを実現するのに、適しています。
まとめ
今回は、IT戦略の基本的な考え方とデジタル活用のアイデアをご紹介しました。
ITで効率化を図るツールや手法はさまざまな種類がありますので、目的に沿ったIT戦略を描いて、さらなる成長を実現しましょう。
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