コラム

情報漏洩の原因と対策について解説

2023.05.15

近年、企業での情報漏洩が目立ってきており、企業のシステムが、インターネットに接続されて、攻撃されやすくなっています。

 

企業の情報漏洩は、標的型攻撃による情報漏洩や内部不正による情報漏洩が多くなり、多くの企業で、対策が急がれています。

 

人為的なミスやサイバー攻撃によって、重要な情報が社外に流出してしまう情報漏洩が起こってしまうと、情報を不正に利用されたり、社会的信用を失うといった多くのリスクがあります。

情報漏洩とは?

情報漏洩とは、企業の機密情報や、顧客・従業員などの個人情報が社外に流出してしまうことを意味します。

 

インターネットの普及により、オンラインの活用が拡大するなかで、情報漏洩が重要な課題となっています。

 

企業が情報漏洩を起こしてしまうと、企業の信頼が失墜し、賠償金の請求など金銭的な負担が発生してしまう可能性があります。

 

また、取引先から取引の停止をされると、生産性が低下し、売上が激減するだけでなく、事業そのものを廃止せざるを得なくなるケースもあります。

情報漏洩の原因とは?

情報漏洩は、悪意のある攻撃によって流出してしまうことがありますが、情報漏洩の原因はそれだけではありません。

 

では、情報漏洩の原因について見ていきましょう。

紛失や置き忘れ

情報漏洩の原因は、機器の紛失や置き忘れが非常に多いです。

 

カフェなどで仕事をして、デバイスを置き忘れてしまったり、電車の荷物棚に置いたまま紛失してしまったというケースです。

 

デバイスに、高度なセキュリティ対策をしていれば情報漏洩につながる可能性は低いですが、内部データを覗かれてしまう可能性はあります。

 

誰でも、紛失や置き忘れをしてしまうことはありますので、そうならないように十分注意する必要があります。

第三者による不正アクセス

セキュリティ対策が十分されておらず、不正アクセスによって、デバイスがウイルス感染されて、情報を抜かれてしまうことがあります。

 

また、不正アクセスの被害も増加しており、悪質な攻撃は、早急に解決すべき課題となっています。

 

セキュリティ対策を常にアップデートしておかないと、情報漏洩のリスクは高まってしまいます。

ITツールの誤操作

ITツールの誤操作も、情報漏洩の原因に挙げられます。

 

ソフトウェアの導入が進み、業務のデジタル化が進んでおり、1回の誤操作のせいで、重要な情報が社外に流出する恐れがあります。

 

ボタンの押し間違えで、情報漏洩になってしまうため、十分注意する必要があります。

従業員による不正行為

情報漏洩は、外部からによるものだけでなく、従業員による不正行為による場合もあります。

 

従業員による不正行為は、セキュリティ対策をしていても、たったひとりの従業員によって簡単に行われてしまいます。

 

情報にアクセスできる権限があれば、情報の持ち出しは簡単にできてしまうため、企業は従業員に向けた情報セキュリティ対策も必要です。

 

従業員が悪意で情報を持ち出すことがあれば、悪意なく情報を持ち出してしまっていることもありますので、全従業員に対して、情報セキュリティに対する知識の共有や指導をしなければいけません。

情報漏洩が起こった時の企業への影響とは?

情報漏洩が起こってしまうと、企業は、大きなダメージを被ります。

 

情報漏洩が、企業にどのような影響を与えるのかについて見てみましょう。

ビジネス機会の損失

情報漏洩が起きると、情報漏洩が起きた企業として認知されてしまうため、取引先だけでなく、他の企業とのビジネスチャンスを失ってしまいます。

 

情報漏洩を起こしたという事実は、ニュースや行政のレポートに残ってしまうことがありますので、経営に対して悪影響を及ぼすことになります。

取引先からの信用失墜

取引先の情報や、新サービスの情報が流出してしまうという情報漏洩が起きてしまうと、取引先からの信用低下になる恐れがあります。

 

場合によっては、取引が中断されたり、訴訟をおこされてしまう可能性があり。取引先との信頼関係がなくなってしまうこともあります。

損害賠償

流出した情報によっては、取引先から損害賠償を請求されることもあり、そうなってしまうと、経営が悪化してしまいます。

 

企業間の訴訟だけでなく、罰金や事業停止といった行政処分を受けることもあります。

優秀な人材を雇用しにくくなる

情報漏洩への対策をしなかった企ということで、信頼が欠如した企業とみられると、優秀な人材を確保するのが難しくなります。

 

それだけでなく、従業員が離職することもあるでしょう。

情報漏洩は、どの企業にも起こりうるため、常に対策をしておかなければいけません。

 

どのような対策をすればいいのか見てみましょう。

情報の取り扱いルールを策定する

情報漏洩の対策として重要なのは、ルールの策定です。

 

例えば、業務に必要なサイト以外の閲覧禁止、情報やパソコンを持ち出す際のルールといったことを決めて、明文化しましょう。

権限を付与する

全従業員がアクセスできるようにするのではなく、一部の従業員にアクセス権限を付与することも有効です。

 

データにアクセスできなければ、情報漏洩は起こらないからです。

データの暗号化やマスキングをする

USBメモリがあるのであれば、データを暗号化することも役に立ちます。

 

紛失や盗難に遭っても、暗号化されていれば解読できないため、情報が流出するリスクを抑えられます。

 

外部にデータを提供する場合は、業務に必要ない部分を他の情報で置き換えるマスキングをしておきましょう。

ITに詳しい人材を採用

ITに詳しい人材がいると、トラブルを解決しやすくなり、被害を最小限に止めることができますので、ITに詳しい自在を雇用することも有効です。

 

デジタル化が進む現代において、トラブルが発生したら、一刻も早く解決しなければいけません。

まとめ

情報漏洩は、社会的な信用失墜、企業経営に影響をもたらす損害など大きなリスクが存在します。

 

情報漏洩は簡単に起こり、その影響は多岐にわたっていますが、最悪の場合、事業の継続が困難になります。

 

情報漏洩のリスクに関する知識を活用して、適切な予防策を講じておくことが必要でしょう。

 

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