コラム

クレームを社内共有する重要性とクレームの共有に適した方法とは?

2023.05.23

企業は、お客様と良好な関係を築き、顧客満足度を向上させることが重要です。

 

ですが、お客様からクレームが出ることがあり、企業のイメージダウンにならないようにするために、迅速に対応し、再発防止をしなければいけません。

 

再発防止には、全社的にクレームを共有することが必要不可欠です。

 

今回は、クレームを社内で共有する重要性やクレームを社内で共有する際のポイントについて解説します。

クレームを社内で共有する重要性とは?

将来への企業の成長や従業員を不当なクレームから守るためには、クレームを社内で共有する必要があります。

 

クレームを社内で共有する重要性について、解説します。

問題を認識できる

顧客の立場からすると、クレームは、問題点であり、改善しなければいけません。

 

クレームを社内で共有すると、従業員が自社の問題を認識でき、クレームを受けてない部にとっても、今後の業務の改善に活かされるかもしれません。

 

全従業員がクレームを社内で共有し、顧客から見た問題を把握・改善すると、企業の成長につながるでしょう。

再発防止

クレームの再発防止のためには、クレームを社内で共有する必要があります。

 

従業員間でクレームを共有しないと、同じ間違えを繰り返すことになり、顧客からの信用が低下します。

 

そうなると、会社のイメージが悪くなり、業績悪化につながってしまう恐れがあります。

 

クレームの再発防止や企業イメージ回復には、従業員同士でクレームを共有し、クレームの発生原因や適切な対応を把握しなければいけません。

従業員を守る

過度な要求や不当なクレームによって、業務が停滞し、従業員の精神的負担になってしまうこともあるため、クレームを社内で共有することは、不当なクレームから従業員を守ることにもつながります。

 

不当なクレームがあった場合は、企業として対応する必要があります。

 

そうすることによって、従業員の企業への信頼感が高まるでしょう。

クレームの発生原因とは?

クレームが発生する原因を把握して、クレームに適した対応を取らなければいけません。

 

クレームが発生するには、どんな原因があるか見てみましょう。

商品やサービスに問題がある

商品の不具合やサービスへの不満によるクレームがあります。
 
商品とサービスの不具合を把握し、頻繁に発生するクレームは、対応方法をマニュアル化しておくと、経験の浅い従業員でも対応できます。

 

クレームが出たら、不具合に対するお詫びをするだけではなく、顧客の被害に対する共感を示すと、円満に対応できるでしょう。
 
また、マニュアルに沿って解決策を、顧客に提示しましょう。

顧客対応に不満がある

顧客対応に関するクレームは、クレームへの対応が不十分であるときに発生します。
 
顧客対応に関するクレームでは、最初の対応を誤ると、二次クレームが発生し、問題が長期化する可能性があります。
 
そのため、従業員によって、顧客対応の差が出ないように、ベテラン従業員の対応ノウハウを、経験の浅い従業員と共有しておかなければいけないでしょう。
 
また、顧客対応の従業員教育も重要です。
 
従業員によって、顧客対応の差が生じないようにすることで、二次クレームを未然に防ぐことができます。

顧客の誤解

企業に問題がなく、顧客が誤解してしまったことで、クレームが発生することがあります。
 
この場合、顧客が誤解していても、反論しないで、問題の解決のために対応しなければいけません。
 
また、誤解によるクレームを防止するには、誤解されやすい箇所を改善する必要があります。

クレームを社内共有する時の手順

クレームを社内共有する時に、どのような手順で進めればいいのかについて解説します。

 

素早く進めることが大切です。

上司に報告する

まず、上司に、感情的ににならずに、クレームの客観的事実を報告します。

 

クレームの報告が遅くなればなるほど、対応が遅いというクレームを受けてしまいます。

 

迅速に事実を報告し、可能であれば、記録などの証拠を残しておくといいでしょう。

クレームを社内で共有

共有する内容として、クレームの発生日時、クレームの内容、対応者、対応内容、顧客の反応、発生原因、再発防止策などを詳細に書きます。

 

また、個人的な感情をはさまず、客観的に事実を書いて、全従業員が閲覧できるようにします。

 

クレーム内容から対応終了までの状況が共有されるため、前例として今後のクレーム対応に活用できます。

クレームを社内共有するポイントとは?

クレームを社内共有するポイントについて見てみましょう。

客観的に事実を確認する

顧客の態度が攻撃的だったり、クレーム内容が理不尽であっても、冷静で客観的な事実確認をすることが大切です。
 
クレーム内容に間違いがないかを確認し、顧客の要求を的確に捉えなければいけません。
 
クレームは、クレーム担当者でなく、企業を責めているという認識をチームが持つと、担当者は、クレーム対応による精神的負担を緩和できます。

対応を標準化する

適切な顧客対応をするには、クレーム対応の標準化が必要不可欠です。
 
そのためには、クレームをマニュアル化して、その原因と解決策をまとめるといいでしょう。
 
そうすることによって、クレーム対応が原因となる二次クレームも避けられます。
 
さらに、クレーム対応経験が豊富な従業員とノウハウを共有することによって、クレーム対応の品質が向上するのを期待できます。

まとめ

クレームは、業務悪化や従業員のメンタルにも悪影響を及ぼすので、対策をすることで、事業の改善につながります。

 

クレーム対策では、顧客との関係を傷つけずに対応しなければならないため、慎重に取り組まなければいけません。

 

顧客にとって納得いく形で解決できれば、顧客満足度アップにつながるので、積極的に取り組むといいでしょう。

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