コラム

セルフマネジメントとは?自己管理能力を強化する方法

2023.05.24

セルフマネジメントという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

近年、ビジネスシーンで、その重要性が注目されています。

 

働き方が多様化し、評価基準が成果主義にシフトする中、ビジネスパーソンに、高いパフォーマンスを発揮するためのセルフマネジメントが求められています。

 

今回は、セルフマネジメント能力を高める方法や活用できる場面について解説します。

セルフマネジメントとは?

セルフマネジメント(self-management)とは、目標達成や願望実現に向けて、自分自身を管理することを指します。

 

自分自身の管理の対象は、健康やスケジュール管理だけでなく、モチベーションや集中力といった精神状態(感情)を含みます。

 

セルフマネジメントは、文部科学省が推進しているキャリア教育において、自己理解能力とあわせて、分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力「基礎的・汎用的能力」の1つに位置づけられています。

 

セルフマネジメントを通して、自己管理を徹底し、自分が持つ最大限の力を仕事で発揮することが目的です。

セルフマネジメントが注目されている理由とは?

なぜセルフマネジメントが、注目されているのでしょうか。

 

ビジネスパーソンとして、セルフマネジメントが求められる理由を解説します。

生産性の向上

多くの企業が、働き方改革の一環として、長時間労働の是正に取り組んでいます。

 

かつての日本では、働いた時間が長いほど「会社への貢献度が高い」とみなされ、評価される時代がありました。

 

ですが、現在は、評価が労働時間ではなく、働いた内容・成果による評価を重要視する流れに変わってきており、時間あたりの効率性、生産性の向上が求められています。

 

セルフマネジメントを高めれば、スムーズに仕事を進めることができます。

 

また、小さくても、仕事の成功体験が積み重なるので、モチベーションを高く維持できます。

 

それぞれの従業員のモチベーションが高まれば、業務効率が向上し、企業全体の生産性も向上します。

テレワークの普及

新型コロナウイルスの流行によって、テレワークが急激に普及しました。

 

従来のオフィス勤務とは異なり、監視の目がなくプライベート空間で仕事をするため、モチベーションや集中力の維持、オン・オフの切り替えが難しくなっています。

 

テレワークは、セルフマネジメント能力が高くなければ、難しい働き方だといえるでしょう。

少子高齢化

少子高齢化もセルフマネジメントが注目される理由の1つです。

 

人材が不足しており、従業員それぞれが、主体的に行動する組織が求められています。

 

主体的に行動するためには、自分のメンタルや体調、業務管理といったセルフマネジメント能力の高さが重要になります。

自己成長

グローバル化や消費者行動の多様化、働き方改革など、多様な世界になってきており、ビジネスを取り巻く環境も変化し続けています。

 

新しい環境でも、能力を発揮して、自己成長を続けていくには、日々のセルフマネジメントが必要不可欠です。

 

セルフマネジメントを高める方法とは?

自己管理能力を高める方法にはどのようなものがあるのか見てみましょう。

具体的な目標を設定する

目標を設定すると、モチベーションを維持して業務に取り組むことができます。

 

抽象的な大きな目標を設定すると、達成できるイメージが持てなくなり、モチベーションの維持がしづらくなります。

 

そのため、できるだけ細かく具体的な目標を設定するといいでしょう。

 

少し頑張れば達成できる目標があると、前向きに取り組めます。

マイルストーンを設定する

目標が決まったら、目標達成までの過程を明確にします。

 

長期のプロジェクトの場合は、途中にマイルストーンを設定することで、頻繁に達成感が得られ、モチベーションが維持しやすくなります。

時間の使い方を意識する

タイムリミットを設定すると、ダラダラと時間がかかってしまうことを防ぎ、計画的に作業をすることができます。

 

例えば、10時までには〇〇の仕事を終わらせ、それ以降は△△の仕事をするといったタスクを決めると、作業効率が上がります。

 

時間の使い方を意識して、有効に使うことは、セルフマネジメント能力を高めることにつながります。

集中力を身に付ける

タイムリミットを意識して仕事に取り組むには、集中力が必要になります。

 

また、集中力があると、同じ時間の中で、多くの仕事を終わらせることができます。

 

瞑想すると、集中力が身に付きやすくなり、ストレス軽減が期待できるため、おすすめな方法の1つです。

 

心を安定させて集中力を身につけるように意識しましょう。

行動を振り返る

目標に向かって取り組むだけではなく、フィードバックすることも大切です。

 

定期的に自分の行動を振り返ると、自分の強みや弱点を把握することができます。

 

自分の苦手なことやできなかったことへの改善策を考えることは、セルフマネジメントの向上につながります。

誘惑に気を取られない工夫をする

外部からの誘惑に気を取られない工夫をすることも必要です。

 

仕事中に動画やSNSを見てしまうと、仕事への集中力が低下する恐れがあります。

 

仕事場にスマホを持ち込まないようにすることや、定期的に上司に進捗状況を報告するなどし、セルフマネジメントを強化しましょう。

心身のケアをする

生産性の高いパフォーマンスを発揮するために、健康管理はしっかりしましょう。

 

睡眠時間を減らすと、仕事の効率を下げてしまいます。

 

ストレスや疲れを感じたら、身体と心のケアをしっかりと行うと、仕事の成果も上がるでしょう。

セルフマネジメント力を高めるメリットとは?

セルフマネジメントを高めると、自分の体調やメンタルを安定させることに繋がります。

 

それは、人生の質を高めることにもなるでしょう。

 

セルフマネジメントが身につくと、感情や行動をコントロールすることができ、衝動的な行動を抑えて、成果を出しやすくします。

 

モチベーションが高まり、仕事のパフォーマンスを発揮しやすくなって、仕事の効率を上げることに繋がります。

 

セルフマネジメントを高めることは生活や仕事、全てにおいて質の向上を図ることになるでしょう。

まとめ

セルフマネジメントが向上すると、先行き不透明な時代を生き抜くための大きな一歩となります。

 

ご紹介したセルフマネジメントの高め方を実践して、自己管理能力を高めましょう。

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