在宅勤務の課題とは?
2023.07.26
IT技術の発達に伴って、多くの企業が、在宅勤務を導入しています。
在宅勤務をすることで、通勤時間が減ったり、育児や介護といったプライベートと仕事の両立ができるようになりました。
ですが、コミュニケーション不足や生産性の低下など、課題も浮き彫りになっています。
今回は、在宅勤務の課題と解決法について解説します。
在宅勤務の課題とは
業務効率が低下する
在宅勤務をすると、仕事とプライべートの線引きが曖昧になってしまい、オンオフの切り替えがうまくできず、生産性が低下してしまうことがあります。
趣味のグッズやTVなどが自室にあるため、誘惑に負けてしまい、仕事が手につかない従業員もいるでしょう。
デジタルへの対応がされていない
資料を紙で保存していたり、FAXで受発注をしていると、デジタルへの対応がされていないため、在宅勤務ができなくなってしまいます。
VPN(Virtual Private Network)やクラウドサービスを導入して、アナログ業務からデジタル業務へ移行した方が、生産性が向上するでしょう。
コミュニケーションが不足する
在宅勤務をすると、ちょっとした雑談や相談など、対面でのコミュニケーションが取れません。
対面で会話ができないと、コミュニケーションに行き違いが生じたり、孤立感を感じたりして、仕事に影響が出る可能性があります。
コミュニケーションの問題が出ると、ミスや生産性の低下につながる恐れがあるため、早急に解消する必要があります。
業務内容によって、在宅勤務ができない従業員がいる
デバイスやツールの導入にコストがかかる
在宅勤務では、パソコンなどのデバイス、インターネット環境、コミュニケーションツールが必要不可欠です。
また、情報漏洩リスクが高まるため、セキュリティ対策をする必要もあります。
オフィス勤務と同じように、在宅勤務でも仕事できる環境を整えるためには、さまざまなコストがかかります。
人事評価がしにくい
従来のオフィス勤務では、仕事に対する意欲やコミュニケーション能力を、評価対象に入れている企業が多く存在します。
在宅勤務では、部下の働いている姿を見ることができないため、従業員の評価は、成果主義に変える必要があるでしょう。
労災認定を判断しづらい
オフィス勤務と同じように、在宅勤務でも、労災保険法が適用されます。
また、労災認定には、業務遂行性と業務起因性が必要になります。
ですが、在宅勤務をしていると、ケガなどの原因が業務によるものなのか、従業員の私的行動が原因なのかを証明しにくいため、注意したほうがいいでしょう。
ビジネスチャンスが少なくなる
在宅勤務の課題を解決する方法とは
では、在宅勤務の課題について見てみましょう。
課題があっても、適切な対策をすれば解決できます。
デジタル化を推進する
気軽にコミュニケーションが取れるツールを導入する
コミュニケーション不足がある場合は、コミュニケーションツールを導入するのもいいでしょう。
例えば、ChatworkやSlackといったビジネスチャット、zoomやGoogle Meatといったビデオ会議ツールなどがコミュニケーションツールとして挙げられます。
対面で会話ができなくても、ツールを活用することによって、気軽にコミュニケーションができる環境があれば、従業員のモチベーションを維持し、孤立感に苛まれることもないでしょう。
評価制度を見直す
オフィス勤務時と同じ評価制度を、在宅勤務時にも適用したら、不公平感が生じることがありますので、評価制度を見直す必要があります。
まとめ
今回は、在宅勤務の課題について解説しました。
アナログで仕事をしていたり、コミュニケーション不足など、さまざまな課題が、在宅勤務にはあります。
全従業員がオフィス勤務を在宅勤務に急に変えると、在宅勤務のための環境が整っていないため、混乱を招いてしまうでしょう。
就業規則の見直しなどをして、在宅勤務がしやすい従業員から、徐々に在宅勤務を実施していくといいでしょう。