コラム

クレーム対応のコツとは?顧客対応のポイントなどを解説

2023.07.27

顧客から寄せられたクレームは、口コミへの評価や企業の評判に関わってくるため、適切な対応が求められます。

 

ですが、クレームにきちんと対応できかった方は少なくないのではないでしょうか。

 

顧客の声を受け止めて、適切にクレームに対応するためには、担当者が事前に押さえておくべき重要なコツがあります。

 

クレーム対応のコツを把握して、顧客と真摯に向き合うことによって、クレームによる損害のリスクを最小限に留めることができます。

 

今回は、クレームが発生する原因、クレームの対応手順と対応のコツについて解説します。

 

クレーム対応の手順

クレームに適切に対応するには、対応の手順を把握しておくと、慌てず冷静に対応ができます。

 

では、クレーム対応の手順について見てみましょう。

クレーム内容を正確に把握する

まずは、クレーム内容を正確に把握しましょう。

 

同じクレームを防止するために、企業のミスが問題なのか、顧客の勘違いなのかを明確にする必要があります。

 

いつどのようなトラブルが発生したのか、顧客は何に不満なのか、顧客は何を要求しているのかについて、記録するといいでしょう。

顧客に解決策を提示する

クレームの内容を確認できたら、すぐに顧客に解決策を提示しましょう。

 

顧客の立場になって、解決策を話す必要があります。

 

また、解決策を提示するのに時間がかかる場合は、いつまでに提示できるかを顧客に示すことが大切です。

 

さらに、クレーム対応が終わっても、二次クレームに発展しないように、顧客が納得するまで、丁寧に話をする必要があります。

顧客にお詫びとお礼を伝える

顧客が解決策に納得したら、お詫びをしましょう。
 
顧客に誠意を示して、信頼を回復しなければいけないからです。
 
顧客からのクレームは、今後の商品やサービスの改良に活用できるため、クレームをした顧客にお礼を伝えるようにしましょう。
 
きちんとクレームに対応すると、企業への信頼回復や顧客の満足度につながります。

クレーム対応のコツとは

適切なクレーム対応ができず、より大きな問題に発展してしまうと、大きなリスクになります。

 

クレーム担当者は、起こりうる事態を想定し、事前に準備しておくことが重要です。

 

どのようにしたら顧客が満足してくれるのか、クレーム対応のコツについて解説します。

 

クレーム対応は、クレームをしている顧客に過剰なサービスを提供して満足してもらうことではないため、その点に注意しましょう。

顧客の話を聞いて、心情に寄り添った対応をする

顧客は、「サービスが悪かった」「商品に不良個所があった」など、商品やサービスについて不満があり、怒りの感情を持ってクレームをしていますので、顧客の話をよく聞きましょう。

 

担当者は、言い訳をせず、顧客が話している最中に、相槌を打ちながら、真剣に聞く必要があります。

 

話をしっかり聞いてあげると、顧客の怒りがおさまることも少なくありません。

 

そして、「ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と謝罪して、問題の対応を進めましょう。

迅速に対応する

クレームが出たら、迅速に対応する必要があります。

 

すぐにクレームの対応をしないと、顧客は、不快感だけでなく、怒りの感情を持ってしまい、より大きなトラブルに発展させてしまう恐れがあるからです。

 

クレームの内容を理解したら、すぐに対応しましょう。

 

何らかの事情ですぐ対応できない場合、どれくらいで解決できるのかを顧客に伝えましょう。

曖昧な回答をしない

曖昧な回答をしたら、顧客は、誠意のある対応をしていないと感じてしまいます。

 

顧客の要望に対して、できることとできないことを明確にしなければいけません。

 

顧客が過剰なことを要求しているのであれば応じず、正当な理由と応じることができない旨を伝えるべきです。

 

すぐに回答できない場合、いつまでに回答できるかを伝えましょう。

クレーム内容を記録する

クレーム内容は、記録に残すようにします。

 

電話でのやりとりは記録に残らないことがあるため、後で、言った言わない問題になることがあります。

 

そのため、電話でやり取りをした場合、やり取りの内容をメールで送って、記録に残すことは重要です。

 

クレームを記録する際には、「5W1H」を意識してまとめましょう。

 

・When (いつ起こったか)

・What (何が起こったか)

・Why (なぜ起こったか)

・Who (誰が起こしたか)

・Where (どこで起こったか)

・How much (いくら損失があったか)

お詫びを言う

クレームをした顧客に、お詫びとお礼を伝えましょう。

 

顧客にクレームの連絡をさせることになってしまったことに対しては、事実確認の前であっても、お詫びをしましょう。

 

ですが、事実関係を確認するまでは、クレームの内容に対してお詫びをしてはいけませんので、注意しましょう。

クレームを社内で共有する

今後も同様のクレームが発生する可能性があるため、クレーム対応は、解決して終わりではありません。

 

解決したクレームを、社内で共有することが重要です。

 

顧客からのクレームと解決策を共有すると、同じような内容のクレームの発生リスクを減らせるでしょう。

クレーム対応でやってはいけないこととは

クレームに対して、誤った対応をしてしまうと、顧客はさらに不快に感じてしまい、企業の信頼を失いかねません。

 

また、クレームが長期化してしまう恐れもあります。

 

ここでは、クレーム対応中にやってはいけないことについて解説します。

顧客の発言を否定する

クレーム対応において、顧客の発言を絶対に否定してはいけません。
 
顧客が不愉快な思いをするだけでなく、怒りの感情につながってしまい、二次クレームが起こる可能性があるからです。
 
あいづちをしたり、肯定的な言葉を使って、相手の意見を受け止める姿勢が大切です。

 

肯定的な言葉としては、「そうですね」「ごもっともです」などが挙げられます。

顧客の話を最後まで聞かない

クレームを受けた際は、顧客の話をさえぎらずに、最後まで話を聞きましょう。
 
顧客の言い分に反論してしまうと、かえって顧客の怒りがヒートアップするからです。

 

顧客の不満を言ってもらい、冷静になってもらうことが大切です。

対応が遅い

クレームに対して、すぐに解決できない場合でも、いつまでに対応できるかを顧客に伝えて、迅速に対応することが重要です。

 

対応が遅くなると、顧客が不信感を抱いてしまいます。

まとめ

今回は、クレームが発生する原因、クレームの対応手順と対応のコツについて解説しました。

 

クレームが発生したら、迅速で適切な顧客対応をする必要があります。

 

また、クレーム内容を社内で記録し共有すると、クレームの再発防止につながり、今後の対応の負担を減らすことができます。

 
クレームの再発防止には時間がかかりますが、クレーム情報の共有は今からでもできますので、マニュアルを作るなど、できることから始めましょう。

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