マネージャーの役割と必要な能力について解説
2023.08.06
ビジネス環境が激しく変化している流れの中で、会社がマネージャーに求める役割が多様化しています。
マネージャーとは、企業のビジョンに沿って、現場の指揮をとり、部下を直接指導する人物で、目標を達成することが求められます。
役割が多岐にわたっているため、さまざまな能力が必要とされます。
今回は、マネージャーの役割について解説します。
マネージャーの役割とは
マネージャーは、担当部署で、人、物、お金を運用して、効率よく目標を達成していくことが求められています。
そのため、マネージャーの役割は、多岐にわたります。
マネージャーがどんな役割を担っているのかを見てみましょう。
経営理念やビジョンを伝える
会社の経営陣と部下の間で、マネージャーは橋渡し的な役割を担って、会社の経営理念やビジョンを伝えます。
そうすると、部下に会社の考えが浸透し、会社の目標に向かって取り組むことが可能になります。
計画立案と業務遂行
マネージャーは、戦略に基づき、部署の目標を定め、目標を達成するための計画をして、業務遂行する役割を担います。
部下という人的リソース、予算、そして、物資を効率よく活用して、目標を設定し、達成することが求められています。
それには、チームが達成すべき目標を決めるだけではなく、最終目標から逆算して、いくつかの小さな目標を立てて、ゴールまでの道筋を明確化しなければいけません。
また、マネージャーは、部下が目標を達成できるように、サポートする役目もあります。
人材配置の決定
マネージャーは、部下をどこに配置して、どんな業務をするのかを決めます。
部下の得意なことや特性を把握して、適材適所に人材配置をする必要があります。
部下からすると、得意な分野で仕事ができると、モチベーションが上がるため、個人の資質や性格や把握するために、普段から部下とコミュニケーションをよく取るように意識するといいでしょう。
目標設定とフィードバック
マネージャーは、目標を達成するために、部下それぞれに適切な目標を設定する必要があります。
そうすることで、部下はパフォーマンスを高めることができ、マネージャーは、リーダーシップを発揮して組織を導いていくことができます。
また、目標を達成したら、各マイルストーンでの目標が達成できてるかを確認し、フィードバックしましょう。
フィードバックすることで、部下の目標の認識が間違っていたり、業務遂行の方向がずれていた場合、すぐに軌道修正ができるからです。
部下の育成
チームが長期にわたって、継続的に成果を出すためには、部下の育成が必要不可欠です。
部下の育成も、マネージャーの仕事の1つです。
部下の仕事を把握し、適切なアドバイスや指導をする必要があります。
そのためには、部下と密なコミュニケーションを取らなければいけないでしょう。
モチベーション管理
プロジェクトをスタートすると、部下はモチベーションが高い状態で業務に取り組めますが、時間が経つと、モチベーションが下がってしまうことがよく見受けられます。
問題が出たり、成果が出ないと、部下は仕事への意欲を失いかねません。
そのため、マネージャーは、部下のモチベーションを維持できるように、サポートをする必要があります。
部下が達成感を感じれるように、上司はフィードバックをするといいでしょう。
マネージャーに必要な能力とは
マネージャーが仕事を遂行していくために必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。
マネージャーが役割を果たすために必要な能力について解説します。
コミュニケーション能力
部下への伝達、フィードバック、人材育成など、すべての役割において基本となるのがコミュニケーション能力です。
コミュニケーションの方法は、テレワークの実施もあって、対面による会話だけでなく、Web会議やチャットツールの利用など、さまざまな方法があります。
マネージャーは、状況や環境に応じて、どのようなコミュニケーション方法にするのかを選択する必要があります。
論理的思考力
マネージャーは、部下に、業務の内容などについて説明する立場にあります。
部下にうまく説明できないと、チームの目的完遂や企業経営に大きな悪影響を及ぼしかねません。
そのため、マネージャーに、筋道を立てて、根拠を明確にしながら話をする論理的思考力があると、誰もが理解できる説明をすることができるでしょう。
意思決定力
マネージャーは、さまざまな場面で、何らかの決定をしなければいけない時があります。
その時に、すぐに最善の策を選択できる意思決定力が求められます。
部下への指示が遅くなると、トラブルが起きたり、売り上げが減るといった恐れがあるため、その点を留意しなければいけないでしょう。
人を見極める能力
マネージャーは、部下の能力を把握し、適切な業務を任せなければいけません。
それには、部下の得手不得手、考え方、性格まで見極める能力が求められます。
部下を適材適所に配置して、チームの生産性を最大限に引き出すことができるようにすることが必要となります。
リーダーシップ
マネージャーの育成方法
マネージャーがスキルを身につけていくためには、どのようにマネージャーを育成すればいいのでしょうか。
マネージャーの育成方法について解説します。
研修を実施する
研修は、日常業務から離れて時間を取って集中できる環境で、マネージャーに必要なスキルを身につけることができます。
研修は、１～２回で終了させるのではなく、１ヵ月に１回など定期的に行って、課題を解決したり、上司と振り返りをしましょう。
研修で学んだスキルが、現場で実践できているかを確認しながら改善していくことが大切です。
経験豊富なマネージャーに、フォロー研修をしてもらうと、より効果的です。
他のマネージャーと交流の機会を持つ
他のマネージャーと交流する機会を持つことは、成功体験やトラブルの対処法について話し合えるため、重要です。
そのような機会が設けられていると、新人マネージャーは、チーム運営のヒントを得ることができますし、経験豊富なマネージャーは、新人マネージャーの話から新たな気づきを得ることもあるでしょう。
相談できるマネージャーがいると、トラブルが起こったときに、質問したり協力を仰ぐことができるため、他のマネージャーと交流を持つといいでしょう。
経営陣とコミュニケーションをする
マネージャーが、経営陣とコミュニケーションを密に取れることも重要です。
経営陣の考えをチームに伝えたり、チームの声を経営陣に届けることができるからです。
また、日頃から、マネージャーが経営陣とコミュニケーションを取っていると、良好な信頼関係を構築することもできるでしょう。
まとめ
今回は、マネージャーの役割と必要な能力について解説しました。
企業において、マネージャーは、非常に重要な役割を担っています。
マネージャーは、自分の役割を認識して、マネージャーとしての役割を遂行できるように能力を磨くことが大切です。