コラム

テレワークのセキュリティ事故の原因とは?事例や対策方法を解説

2023.08.12

テレワークの導入によって、ビジネススタイルは大きく変化しました。

 

場所にとらわれずに自由に仕事ができるようになった一方で、不正アクセスやサイバー攻撃といったセキュリティ事故も増えています。

 

そのため、企業は、しっかりと対策をしなければ、さまざまなトラブルが発生し、企業の価値を落とすリスクがあります。

 

今回は、テレワークにおける情報セキュリティ事故の事例と原因、その対策法について解説します。

テレワークでのセキュリティ事故の事例

テレワークでは、オフィス以外の自宅などで仕事をすることで、セキュリティ対策が十分になされていないため、セキュリティ事故を起こしてしまうことがあります。

 

発生したセキュリティ事故について知らないと、今後起こりうるセキュリティ事故を予測して、必要な対策を取ることができず、大問題を引き起こしかねません。

 

では、どんなセキュリティ事故があるのか、事例を見てみましょう。

ウイルス感染による業務停止

ウイルス対策ソフトの更新やOSのアップデートをしておらず、パソコンがコンピュータウイルスに感染してしまい、業務を停止しなければいけないことがあります。

 

しっかりとした対策を取らないと、データが破壊されて、業務を行えなくなってしまいます。

 

急ぎの案件があったり、納期が差し迫っている場合は、業務や取引先に大きな影響を与えるため、十分な注意が必要です。

デバイスの紛失による情報漏洩

「カフェで仕事をしていて、パソコンを置き忘れてしまい、カフェに問い合わせても見つからなかったが、後日、情報漏えいが発覚した。」

 

このようにセキュリティ事故は、パソコン、スマホ、USBなど持ち運べるデバイスの紛失によって、頻繁に起こっています。

 

デバイスを紛失すると、内部に保存していたデータが抜き取られて、情報漏洩につながるリスクがあります。

 

公衆Wi-Fiを利用して不正アクセス被害

オフィス以外の場所で、公衆Wi-Fiを使った場合、IDやパスワードが盗まれて不正アクセスの被害を被る可能性があります。

 

というのも、公衆Wi-Fiは、通信内容が暗号化されていないことがよくあり、第三者から覗かれる恐れがあるからです。

 

そうなると、情報漏洩やファイル改ざんのリスクが出て、大きな損害を被り、企業の信頼が低下してしまうかもしれません。

メールの誤送信

メールの誤送信は、テレワーク時に発生しやすいセキュリティ事故です。

 

送るべきではない相手に、間違ってメールを送信してしまうと、情報漏洩につながってしまいます。

テレワークでセキュリティ事故が発生する原因

テレワークでセキュリティ事故が発生する原因について、見てみましょう。

 

テレワークをすると、セキュリティ事故と隣合わせのため、オフィス勤務時よりも、注意しなければいけません。

 

セキュリティ事故に備えるためには、その原因について知っておく必要があります。

 

なぜテレワークでセキュリティ事故が起こりやすいのかについて、原因を探ってみましょう。

セキュリティ対策を重要視していない

セキュリティ事故が起こりやすい原因は、セキュリティ対策を重要視していないことにあります。

 

セキュリティ事故を他人事と思って、十分なセキュリティ対策をしない従業員がいることがあります。

 

そうすると、大きなトラブルが生じる可能性があるため、強固なセキュリティ対策を取るようにしましょう。

セキュリティリスクを意識していない

セキュリティリスクを意識していないことも、テレワークでセキュリティ事故が発生する原因の1つです。

 

オフィス勤務の場合、会社がセキュリティ対策をするため、従業員がセキュリティ対策について意識をすることはあまりないかもしれません。

 

ですが、テレワークでは、自宅などオフィス以外の場所で仕事をするため、各従業員がセキュリティ対策をしなければいけないでしょう。

マニュアルがない

オフィス勤務とテレワーク勤務は異なるため、テレワーク実施にあたって、テレワーク用のマニュアルを用意していないと、セキュリティ事故が生じる可能性があります。

 

デバイスや資料の持ち出し制限、自宅でのセキュリティ対策のしかたについての明確なルールを策定する必要があります。

 

テレワーク時でもオフィス勤務時と同じセキュリティ対策ができるように、マニュアルを用意するといいでしょう。

テレワークのセキュリティ事故を減らす方法とは

テレワークにおけるセキュリティ事故には、十分気をつける必要があります。

 

では、テレワークをスムーズに進めるために、セキュリティ事故を減らす方法をについて解説します。

ウイルス対策ソフトの導入

パソコンなどのデバイスにウイルス対策ソフトを導入すると、ウイルス感染を防止でき、セキュリティ事故を減らすことができます。

 

会社のシステム管理者が、ウイルス対策ソフトを導入したり、ツールやシステムのアップデートするなど、一括管理をするといいでしょう。

 

また、デバイスを使用している従業員も、ウイルス対策ソフトがアップデートされているか、有効期限内が切れていないかを随時確認しましょう。

ルールの策定

セキュリティ事故を減らすには、テレワークのルールを策定する必要があります。

 

テレワークは、オフィスと異なる環境で業務をするため、テレワークを安全に実施できるようにしなければいけないからです。

 

例えば、「パソコンを自宅から持ち出さない」「会社が使用許可したシステムやアプリ以外はインストールしない」といったことが、テレワークのルールとして挙げられます。

従業員に情報セキュリティの教育をする

従業員に情報セキュリティ教育をすることも、セキュリティ事故を減らす方法の1つです。

 

従業員の情報リテラシーが低いと、ウイルスなどの脅威に対して、対策を取ろうと意識しません。

 

そのような状況では、開けてはいけない不自然な添付ファイルを開けてしまったり、システムのアップデートを怠って、セキュリティ事故が起こるでしょう。

 

こういった不注意による事故を防ぐには、セミナーを開いて、従業員の情報リテラシーを育てていく必要があります。

まとめ

テレワーク勤務時は、オフィス勤務とは異なり、上司や同僚に相談しづらく、セキュリティ事故が起こりやすいため、さまざまなセキュリティリスクに十分注意する必要があります。

 

セキュリティ事故の事例を把握し、適切な対策をすることで、セキュリティ事故を防ぐ環境を整えましょう。

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