コラム

心理的安全性が低い職場とは?特徴や原因、その対策を解説

2023.08.14

心理的安全性は、生産性向上と組織の活性化に必要不可欠であるため、多くの企業が注目しています。

 

心理的安全性の高い職場では、業務が効率化され、事業の利益を追求できます。

 

一方、心理的安全性の低い職場では、大きなリスクを抱えてしまいます。

 

今回は、心理的安全性が低い職場の特徴や原因、その対策について解説します。

心理的安全性の低い職場の特徴

心理的安全性の低い職場では、ミスやトラブルが多いだけではなく、対応も遅くなる傾向にあります。

 

心理的安全性が低いため、従業員が、ミスやトラブルをすぐに報告できないからです。

 

取引先をトラブルに巻き込んでしまうと、企業は大きな損害を被り、信用が失墜してしまいます。

 

では、心理的安全性が低い職場の特徴について見てみましょう。

従業員が意見を言わない

心理的安全性が低い職場では、従業員は自分の意見を述べません。

 

例えば、他の人の意見に賛成して、反対意見を言わなかったり、会議で発言しないことが挙げられます。

 

一部の会議参加者は自主的に発言しても、残りの参加者は全く発言しないという状況も、心理的安全性は低いと言えるでしょう。

ミスやトラブルをすぐに報告しない

心理的安全性の低い職場では、ミスやトラブルが起こっても、当人がすぐに上司に報告しないことがよく起こります。

 

ミスをした授業員は、報告すると責められるのではないかという不安があって、報告することをためらっているのです。

不明点について質問しない

職場の心理的安全性が低いと、不明点があっても質問しないで、自分で解決しようとします。

 

上司が、不明点があるかどうかをたずねて、不明点はないと部下が答えても、本当は不明点がたくさんあったということもあります。

従業員が自発的に仕事をしない

従業員が、マニュアルワークはするものの、アイデアを提案するなど自主的に動かないことも、心理的安全性が低いと言えます。

 

上司に言われていないことをしたら、怒られるかもしれないと考えて、積極的に業務に取り組むことをしません。

 

言われたことしかできない現状が、言われたことでさえできない職場になってしまう恐れがあります。

心理的安全性が低くなる原因

なぜ心理的安全性が低くなってしまうのでしょうか。

 

心理的安全性が低くなってしまう原因について見てみましょう。

コミュニケーション不足

コミュニケーションが不足していると、心理的安全性が低くなります。

 

従業員の間で、活発な意見交換がされないと、管理職など特定の人だけが発言するため、人間関係が悪くなります。

 

そうなると、情報が共有されにくくなったり、企業でハラスメントの問題が生じたりと、ストレスを感じやすくなるでしょう。

ノルマやペナルティがある

社内で、営業ノルマやペナルティがあると、常に緊張した状態になるため、心理的安全性が低くなってしまいます。

 

極端な成果主義で同僚をライバル視してしまったり、ノルマが達成できなかった時に他の従業員のいる前で叱責されてしまうと、心理的に圧迫されてしまいます。

 

そのような状況では、相談する上司や同僚もおらず、心理的安全性が低くなってしまいます。

意見を言いにくい社風

意見を言いにくい社風も、心理的安全性が低下する原因の1つです。

 

年功序列制度が残っていて、上下関係が厳しい企業もあるでしょう。

 

上司が部下の意見を聞いてくれないと、ストレスがたまって、仕事へのモチベーションが下がってしまいます。

心理的安全性を高める方法

心理的安全性を高めるためには、従業員が自由に意見を述べたり、不安なく業務に取り組めることが必要です。

 

では、どのようにして心理的安全性を高めればいいのか、その方法について解説します。

意見を言える環境を作る

役職や年齢に関係なく、自由に意見を言える環境を作るといいでしょう。

 

どの話も否定しないで、相手の話をよく聞くことが重要です。

 

コミュニケーションをする時間がない場合は、オンライン会議やチャットを使うこともおすすめです。

 

コミュニケーションをすることで、情報や課題を共有することが可能になります。

ミスや失敗することを認める

ミスや失敗が起きても、誰にでも起こりうるため、認めましょう。

 

上司がミスを認めると、部下は、ミスへの緊張感が和らぎ、すぐにミスを報告するようになります。

 

また、ミスや失敗が起こったときに、他の従業員がフォローしてくれ、互助の気持ちが出てくるでしょう。

積極的に質問する

積極的に質問すると、話しやすい雰囲気が出て、コミュニケーションが活性化します。

 

自由に発言できるようになると、新しいアイデアを提案することもできるようになるでしょう。

 

上司が密なコミュニケーションを意識して、意見を言いやすい雰囲気を作りましょう。

多様な価値観を受け入れる

多様な価値観を受け入れると、それぞれの従業員が、自分の存在が認められていると思い、心理的安全性が高まります。

 

また、自分と違う価値観があっても、さまざまな考え方があると思って、相手を否定しないで話ができるでしょう。

定期的に面談をする

心理的安全性を高める方法の1つに、1対1の面談が挙げられます。

 

上司と部下が定期的に1対1で話すと、仕事の悩みなど思っていることを伝えやすいので、相手の話をじっくり聞くといいでしょう。

まとめ

職場の心理的安全性が高いと、不安を感じずに自由に発言できるため、従業員それぞれの力が発揮しやすくなります。

 

生産性が向上すると、企業の利益率も上がるため、心理的安全性を高める取り組みを始めてみましょう。

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