コミュニケーションの苦手を克服する方法とは
2023.08.17
仕事上のコミュニケーションに苦手意識をもっている人は少なくありません。
プライベートでの会話とは違って、相手と上下関係があって気を使わなければいけなかったり、コミュニケーションが評価されることがあるからです。
ですが、職場でのコミュニケーションがうまくいかないと、業務がうまく推進できなかったり、ストレスを溜めこむことになるため、解決しなければいけないでしょう。
今回は、コミュニケーションが苦手な人の特徴と解決法について解説します。
コミュニケーションの苦手を克服する理由とは?
JTBコミュニケーションデザインの「コミュニケーション総合調査<第3報>」によると、57.6%の人が、コミュニケーションが苦手と思っていることがわかりました。
また、77%の人が、人の話を聞くことは得意と回答しましたが、初対面の人との会話や自分の意見を言う、主体的なコミュニケーションは苦手意識をもつ人が多くいました。
このように、コミュニケーションを苦手と感じている方は、多くいます。
ですが、会社では、朝の挨拶、業務報告など、業務時間内にたくさんのことを伝えなければならず、そのたびにコミュニケーションが発生します。
他の従業員とコミュニケーションを取らないと仕事が回らないのです。
また、コミュニケーションの質によって、内容の伝わり方や印象が大きく変わるため、コミュニケーションが苦手だと、状況をうまく伝えられずミスが出たり、相手に悪い印象を与えてしまいかねません。
そのため、コミュニケーションの苦手を克服しなければいけないのです。
コミュニケーションが苦手な人の特徴
コミュニケーションが苦手な人にはどんな特徴があるのでしょうか。
以下で見てみましょう。
自分からは人に話しかけない
人見知りで自分から人に話しかけれない人は、コミュニケーションに苦手意識を持っていることが多いです。
ですが、自分から話しかけることで、コミュニケーションが始まります。
また、コミュニケーションがないと、相手と良い関係を構築できません。
相手の反応が気になる
変なことを言っていないか、嫌われるようなことを言ったかというように、相手の反応を気にし過ぎると、コミュニケーションに苦手意識を持ってしまいます。
相手の反応を気にして、当たり障りのない会話しかしないと、本質的な深い話をすることができません。
人と目を合わせるのが苦手
人と目を合わせるのが苦手なことも、コミュニケーションが苦手な人の特徴です。
話をしている最中に、恥ずかしさや緊張から、相手の目を見ないで、他のところに目線がいっていたということはないでしょうか。
コミュニケーションの際に、目を見て話すことはマナーです。
目を見て話をすると、話に説得力があるように思えます。
話を相手にうまく伝えるために、相手の目を見て話しましょう。
日頃からあまり話をしない
コミュニケーションが苦手な人には、普段あまり会話をしないという特徴があります。
ですが、職場でも、あまりコミュニケーションを取らないと、業務に支障が出ます。
また、コミュニケーションを取らないことによって、いっそう会話が苦手になってしまうでしょう。
なぜコミュニケーションが苦手だと損をするのか
コミュニケーションが苦手だと、なぜ職場で損をしてしまうのでしょうか。
以下で見てみましょう。
必要な情報が集まらない
コミュニケーションが苦手だと、上司の指示が理解できなくても、質問することをためらいがちです。
質問しないことによって、ミスが頻繁に出ると、上司から話しかけてもらえることも減っていき、仕事に有益な情報が得られなくなってしまうこともあるでしょう。
また、自分の仕事に対して、上司からフィードバックが得られないと、よりよい業務を行うにはどうしたらいいのかがわからないため、スキルアップができません。
高い評価を得られない
上司や他の従業員とコミュニケーションがうまくできないと、自分の考えを理解してもらうことはできません。
自分の考えをチームに伝えて、成果を上げると、高く評価されます。
ですが、コミュニケーションが苦手で自分の意見を伝えられないと、成果が見えないため、目標達成に対してどれだけ貢献しているのかが分かりません。
したがって、高い評価を得られず、昇進や昇給がされないことになってしまうでしょう。
コミュニケーションの苦手を克服する方法とは
スキルはあるのに、仕事で高い評価がされないといった事態を防ぐためには、苦手なコミュニケーションを改善する必要があります。
では、苦手なコミュニケーションを克服する方法をご紹介します。
相手に興味をもつ
コミュニケーションをうまく取れる人は、相手に興味を持って、話を引き出すことが上手です。
どんな話をしたらいいのかわからない場合は、出身地や趣味などについて聞いてみるといいでしょう。
共通点が見つかると、話を広げやすくなります。
はっきりと話す
相手に何かを伝えるためにコミュニケーションをするので、はっきりと話すことを意識しましょう。
小さい声でぼそぼそと話すと、相手は聞き返しますが、そうなると、コミュニケーションが苦手な人は、不安でいっぱいになってしまいます。
したがって、相手に聞き返されないように、はっきりと話をすることが大切です。
自己開示をする
自己開示をすると、コミュニケーションがスムーズにできます。
人に名前を尋ねる場合、自分から名乗りますが、同じように、聞きたいことがあるなら、自分から話すようにしましょう。
「お休みの日は何してますか?」といったよくある質問がきたら、黙っていることのないように、回答をあらかじめ整理しておくと、スムーズに会話ができます。
目を見て笑顔で接する
目を見て笑顔で話を聞くだけでも、好印象です。
目をそらしていると、一緒に話をしても面白くないのかと、相手に否定的に思われてしまいます。
コミュニケーションが苦手でも、にこにこして相手の話をじっくり聞けば、相手が不快に思うことはないでしょう。
非言語コミュニケーションを取り入れる
非言語コミュニケーションとは、表情・ジェスチャー・声のトーンなどの言語以外のコミュニケーションを指します。
人は、話している言葉よりも、非言語情報からより多くの情報を得ていると言われています。
明るい表情や明るい声、相槌を打ったり、ジェスチャーを入れてみるのもいいでしょう。
質問をする
どちらかが一方的に話しているのは、会話というより報告になってしまいます。
自分が質問をして、相手が返答をするということを繰り返していくと、コミュニケーションへの苦手意識もなくなっていくでしょう。
まとめ
今回は、苦手なコミュニケーションを克服する方法について解説しました。
コミュニケーションの苦手を克服するためには、自分から積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。
コミュニケーションの苦手は、一朝一夕には克服できませんが、自分のコミュニケーションの改善すべき点を意識しながら、接する人数を少しずつ増やしてみましょう。
そうすると、職場で自分の意見が聞き入れられ、仕事へのモチベーションを維持したり、高い評価を得ることができるでしょう。