起業をすると、まとまった資金が必要となるため、起業をすることを躊躇する方もいるでしょう。

ですが、資金0円で起業する「0円起業」をする人が増えていることをご存じでしょうか。

資金が用意できないと、ビジネスを展開するのに時間がかかりますが、事業展開方法を工夫すると、資金がなくても、ビジネスを拡大できるチャンスはあります。

今回は、0円起業の実態、向いているビジネスアイデアなどについて解説します。

0円起業とは、名前の通り、0円で起業することです。

起業と言うと、開業に莫大な初期費用がかかるイメージを持たれている方もいるでしょう。

ですが、初期費用をかけずに起業ができることがあります。

個人事業主やフリーランス、会社員が副業として事業を始める場合、0円で起業できます。

個人事業主の登録には、所轄の税務署に開業届を提出すればいいため、設立費用はかかりません。

ですが、「起業」と「会社設立」は異なるため、会社を設立する場合は、手続きに費用がかかるため、注意しましょう。

0円起業は、初期費用なしで起業ができるメリットがあります。

従来の起業では、株式会社は1,000万円の資本金が必要でした。

そのため、資本金がないと、事業を始めたくても始めれなかったという現実がありました。

ですが、昨今、個人事業主など0円で起業する方が増えており、初期費用を用意する必要がなくなったため、起業のハードルが低くなっています。

0円起業をすると、社会的信用が低いというデメリットがあります。

法人を設立する場合、資本金が必要となり、資本金によって事業の規模や安定性を判断されることがよくあります。

そのため、0円起業は、社会的信用を得られにくくなってしまいます。

社会的信用がないと、仕事を受けれなかったり、銀行からの融資を受けられないことがあるため、事業の運営に悪影響が出てしまうことがあります。

0円起業は、すべての事業で可能なのではありません。

そこで、0円で起業できる事業の代表例をご紹介します。

ご自身のスキルや現在の状況と照らし合わせて、自分にあった0円起業を見つけてみましょう。

コンサルティングは、自分のスキルや経験を活かして、個人や企業にアドバイスをする仕事で、0円企業に向いています。

コンサルタントの経験がある人は、起業後早い時期に収益化できる可能性が高いです。

起業のノウハウなどを個人事業主にアドバイスしたり、主婦に家計管理のアドバイスをするなど、さまざまな分野でコンサルティングをしている方もいます。

Webデザイナーの仕事は、Webサイトのデザイン構成や作成をすることです。

Webデザイナーは、パソコンを使って、自宅やカフェなどで仕事をすることが多いため、0円起業に向いていると言えます。

また、Googleなどの検索エンジンがSEO（検索順位最適化）と呼ばれる検索順位の評価をする時に、サイトの見やすさも要素に入れているため、デザイナーの手腕が重要になってきています。

Webサイトにコラムを連載する企業や情報発信目的としたメディアサイトが増えています。

Webライターは、コラムやメディアに記事を出稿をすることが仕事です。

文章を書くことが仕事であるため、誰でも起業でき、自宅などでパソコンを使って仕事をするため、0円起業に最適です。

Webライターの仕事は、継続的に依頼があるため、少しずつ知名度を高めていって、自分でメディアや企業などに営業活動をして、高報酬をもらっている方も少なくありません。

動画撮影・編集も、0円起業ができるアイデアの1つです。

動画撮影・編集は、クライアントからの依頼によって、動画の撮影や編集作業をする仕事です。

YouTubeなどの動画配信サービスの普及に伴って、Webコンテンツでの動画の需要が高まっています。

動画編集は、高価格な専門機材が必要と思いがちですが、撮影機材として、スマホを使っている方は多いですし、編集ツールも無料で利用できるサービスがあります。

オンライン教室とは、ZOOMなどオンラインを通じて専門的な知識を伝える仕事のことです。

一度に遠隔地にいる多くのクライアント（視聴者）に向けて、仕事ができるというメリットがあります。

オンライン教室の生徒を集めるには、Webサイトを立ち上げたり、SNSで発信して集客活動をしなければいけません。

ですが、Teachableといった会員制のオンラインスクールを立ち上げるプラットフォームがあるため、このようなサービスを利用すると、未経験でもスムーズに運営ができます。

ブログやnoteなどのサイトを立ち上げて、アフィリエイトを運営することも、0円起業に向いています。

アフィリエイトは成功報酬型の広告のことです。

サイト利用者が、リンクやバナーをクリックし商品を購入すると、購入金に応じた報酬をもらえるシステムになっています。

サイトを運営するだけで仕事ができるため、低リスクで始められます。

困っている人に代わって、引き受けて悩みを解決して、報酬をもらう代行業も、0円起業ができるアイデアです。

代行業は、家事代行・お墓参り代行・退職代行などさまざまな内容があります。

初期費用なしで開業できるため、ニーズのある代行できる仕事を探して開業するといいでしょう。

資金なしで起業を成功させるためには、さまざまな工夫をする必要があります。

ここでは、0円起業を成功させるポイントについて解説します。

0円起業は、パソコンやスマホなどのITツールをうまく活用することが重要です。

すでに所持しているデバイスを使って仕事ができるのであれば、初期費用がかかりません。

また、無料で使えるマーケティングツールやSNSを利用したビジネスも多くあるため、自分のビジネスに特化したツールを積極的に活用していきましょう。

自分のスキルや強みを生かした事業をすると、起業後に成果が出やすくなります。

自分にできることや他の人に負けないことを洗い出してみるといいでしょう。

そうすることによって、起業後、早いペースで収益の拡大を目指すことができ、継続して事業を続けていけるでしょう。

0円起業は、仕事内容が限定されるため、高い収入を得ることが難しいです。

そのため、0円起業をする人は、現在の仕事を続けながら副業として取り組むのがいいでしょう。

事業が軌道に乗って、それだけで生計が立てられるようになったら、副業を本業にしていくことをおすすめします。

0円起業には、メリットも多いですが、リスクを回避するために注意点について知っておく必要があります。

では、0円起業の注意点について解説します。

0円起業は、社会的信用が低いため、仕事の依頼があまり来なかったり、銀行からのローンや融資を受けにくい現状があります。

そのため、生活費程度の売上を確保できるまで地道に努力しなければいけません。

また、融資制度によっては、自己資金要件のない制度もあるため、金融機関に相談してみるといいでしょう。

2006年の会社法改正で、資本金1円で会社が設立できるようになりました。

ですが、法人化するには、書類提出だけでなく、手続きをするための費用がかかります。

したがって、個人事業主として起業して、資金が貯まった段階で、法人化をするといいでしょう。

多くの0円でできるビジネスは、1案件で数百円といった少額の案件から依頼を受けることがあります。

起業に初期費用がかかりませんが、生活できるほどの収入を得るには時間がかかります。

そのため、会社員をして収入を得ながら、事業を行うことをおすすめします。

0円起業をして、収益が出ると、住民税や所得税などの税金を支払わなければいけません。

所得税は、年間20万円までであれば申告しなくていいですが、住民税は、収益があった時点で申告する必要があります。

起業当初で、あまり収益が出ていなくても、申告漏れや脱税が起きないように税金などについて知っておかなければいけないでしょう。

初期費用がかからなくても、事業を継続していくとランニングコストが発生するビジネスがあります。

例えば、フランチャイズ契約は、初期費用はかからなくても、数ヶ月〜半年後には設備費用などを払わなくてはいけないことがあります。

また、クラウドツールは、お試し期間中は0円で利用できても、期間が過ぎると、有料プランに加入しなければならないサービスがあります。

0円起業で大切なことは、行動力です。

やりたいビジネスが明確であるなら、他の人が始める前に、ぜひ挑戦しましょう。

費用を抑えて起業したいなら、バーチャルオフィス「ブルーム」を活用しましょう。

ブルームは、起業や開業、独立、副業をしようとしている人に向けて役立つサービスを提供している格安バーチャルオフィスです。

レンタル住所サービスは、東京都新宿区西新宿の一等地住所、業界最安値の月額300円～ご利用いただけます。

また、郵便物転送や法人登記サービスといったサービスもご用意しています。

コストを抑えて起業を検討している方、事業拡大に向けて新たなサービスを探している方を、抜群のコストパフォーマンスでサポートしています。

費用をかけずに安心して起業されたい方は、ぜひブルームをご検討ください。