テレワークができない理由とは?
2023.03.04
新しい働き方として注目を集めているテレワークですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、昨今、多くの企業が導入しています。
ですが、テレワークの導入に踏み切れない企業や導入に失敗してしまった企業も少なくありません。
テレワークは、ワークライフバランスや優秀な人材の確保など、多くのメリットがあるにもかかわらず、なぜテレワークは普及しないのでしょうか。
今回は、企業がテレワークをできない理由と解決策について解説します。
企業がテレワークができない理由とは?
従業員が300人以上の企業では、テレワークの導入率は8割近くなっていますが、従業員30~99人の企業では約5割程度となっており、中小企業などテレワークをしていない企業は、依然として多いです。
では、テレワークを導入する企業が増加しているにもかかわらず、なぜ多くの企業はテレワークを導入してないのでしょうか。
その理由について解説します。
コミュニケーションの不安
自宅などオフィス以外の場所で仕事をすると、コミュニケーションがスムーズに取れなくなるという不安を持っている従業員が多いため、テレワークの導入に踏み切れない会社がたくさんあります。
仕事をするにあたって、コミュニケーションは必要不可欠であり、気軽にやり取りできないと、業務効率や生産性が低下するおそれがあります。
対話ではなく、メールでのやり取りだけにしてしまうと、認識のずれがあったときに、それに気づかずに業務を進めてしまい、大きな問題に発展してしまうこともあります。
セキュリティの問題
従業員が私物のパソコンや公共のフリーWi-Fiを使って、仕事をした場合、セキュリティ対策がされていない可能性があります。
このようなリスクがある状況で、仕事をしてしまうと、ウイルスに感染してデータが消失したり、従業員が企業情報を外部に持ち出してしまう情報漏洩リスクが起こりえます。
ツールによるデジタル業務でなく、紙を使ったアナログ業務が多い
紙媒体を使って業務を行っている場合、押印や、印刷する業務があります。
このような状況では、テレワークを導入しても、担当従業員は、押印や印刷をするために、出社する必要があります。
勤怠管理が難しい
オフィスに出勤すると、従業員が働いている姿を見ることができ、また、タイムカードによって、出勤退社時間が分かります。
ですが、テレワークではそれができないため、勤怠管理が難しくなります。
上司は、部下が、いつ・どこで・どんな仕事をしたのかを把握するのは、非常に困難です。
場合によっては、さぼってしまう従業員がいたり、残業や休日出勤をする従業員がいるケースも考えられます。
環境が整っていない
テレワークを導入しようとしても、デジタル化に必要な環境が整っていなければ、まず、環境を整えることから始めなければいけません。
そうなると、テレワークに応じた社内規定を策定し、必要な設備を購入をすると、大きなコストがかかります。
また、セキュリティについて見識のある従業員がいないと、デジタル化の整備を進めることが難しい場合もあるでしょう。
テレワーク導入を成功させるための解決策とは?
では、テレワーク導入を成功させるための解決策について解説します。
コミュニケーションツールの導入
テレワーク中のコミュニケーションをスムーズにするためには、コミュニケーションツールを導入することが重要です。
オンラインコミュニケーションツールが必須となるため、チャットツールやWeb会議ツールのような、どの従業員にとっても使いやすくて、情報共有がしやすいツールを選ぶといいでしょう。
チャットツールは、1対1でのやり取りだけでなく、グループを作成して、チーム内のやり取りを共有できるものもあります。
Web会議ツールを使うと、お互いの顔を見ながら、いいタイミングでコミュニケーションをすることが可能になります。
セキュリティ対策
テレワークをすると、ツールを導入しなければいけないため、ウイルス感染や情報漏洩のリスクが生じる恐れがあるため、セキュリティ対策が必要不可欠になります。
また、セキュリティ対策の規定を策定して、従業員に周知する必要もあります。
ペーパーレス化
アナログでしていた業務をデジタル化に移行して、ペーパーレス化を進めるといいでしょう。
全業務を一度にペーパーレス化してしまうと、導入途中で問題が起きる可能性があります。
そのため、ペーパーレス化をしやすい一部の業務から導入し、導入後、効果が出たら、他の業務も徐々にペーパーレス化していくといいでしょう。
勤怠管理
始業・終業時に上司に連絡をしたり、勤怠管理システムを導入して、従業員の勤務時間の可視化をしましょう。
まとめ
テレワークが導入できない原因として、コミュニケーション不足、セキュリティ対策、勤怠管理の難しさなどが挙げられます。
ですが、自社にあった適切なツールを導入したり、従業員にIT教育をすることによって、適切にテレワークを導入することができるでしょう。
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