コラム

経営資源の意味やメリットなどについて解説

2024.07.31

経営資源は、事業活動を行う上で必要なものです。

 

経営資源をどのように活用するかによって、事業の成長に大きな影響を及ぼすからです。

 

経営資源が枯渇してしまうと、経営状態の不安定化を招き、最終的に倒産するリスクが高まります。

 

ですが、経営資源がどのような意味を持つのか分からない方は多いのではないでしょうか。

 

今回は、経営資源の意味やメリットなどについて解説します。

経営資源とは

経営資源とは、企業が事業をする上で必要となる資源(リソース)のことです。

 

企業が製品やサービスを生産し、マーケティング活動をして、顧客サポートを提供するためには、さまざまな経営資源が不可欠です。

 

経営資源は、会社の戦略や市場規模に応じて適切な質と量が求められます。

 

1990年代までは、経営資源は、「ヒト、モノ、カネ、情報」の4つとされていました。

 

ですが、その後、時間、知的財産、ブランドも入れる説も有力になりつつあります。

企業における6つの経営資源

経営資源は、6つのカテゴリーに分けることができます。

 

企業の核となる6つの経営資源をご紹介します。

ヒト

「ヒト」は企業の最も重要な経営資源です。

 

事業を行うには、人的資源が必要不可欠で、従業員のスキルや知識・経験・創造性は、企業の競争力を形成します。

 

近年、少子高齢化による深刻な人手不足が問題となっているため、人材の確保はどの企業においても優先事項になっています。

 

従業員だけでなく、委託先や取引先なども経営資源に該当します。

モノ

生産する製品、在庫、製品を作るための機械、設備・オフィス、土地といった会社が保有する「モノ」も、経営資源です。

 

モノは企業の利益に直結するため、適切に取り扱う必要があります。

 

例えば、在庫は少ないと、顧客に販売できる機会を失いますが、多いと損失が発生するため、調整が非常に難しいです。

 

会社の利益を大きくするには、モノの使い方を考えなければいけません。

カネ

経営資源における「カネ」は、経営資金のことで、現金・銀行預金・投資・借入金などが含まれます。

 

経営資金は、設備投資や優秀な人材の獲得など、企業の成長に必要不可欠です。

 

経営資金が豊富であればあるほど、今後の経営方針の選択肢が広がります。

 

赤字や会社の倒産といったリスクが軽減できるので、企業の将来を安定させるために重要な資源です。

 

経営資金は経理や財務の分野で管理されており、一定の資産を保つように適切なキャッシュフローを行うと、円滑な経営が期待できます。

情報

「情報」は、企業が保有している自社のデータやノウハウ、市場のトレンド、競合他社の動向や新製品の情報、顧客の反応など、経営判断に必要な経営資源の1つです。

 

情報の適切な収集と分析は、ビジネス戦略の策定に重要ですが、簡単に外部流出することがあるため、機密情報の取り扱いやセキュリティに注意する必要があります。

 

市場の競争が激しくなっている中、情報の価値は、ますます重要になっています。

 

市場の動向を把握し最適なマーケティングにつなげると、自社の優位性が高まります。

時間

近年、「時間」が経営資源の1つとして考えられるようになりました。

 

時間とは、通常の業務、製品の開発から販売、会議、人材確保までにかかる時間など、企業の経営に関する時間のことです。

 

時間は1日24時間と有限であるため、時間の使い方が企業の成長や安定に大きな影響をもたらします。

 

そのため、優先順位を決めて、目標に対する行動を計画することによって、時間を有効活用するといいでしょう。

 

知的財産

自社の持つ機密情報やノウハウ、特許・商標・著作権などの「知的財産」も、経営資源です。

 

知的財産は、表面上では見えないものですが、企業の競争力を高め、独自性を保つために重要な資源です。

 

知的財産を保有していると、ブランドの認知度向上や固定客の確保を期待できます。

経営資源を持つことによるメリット

経営資源を持つと、さまざまなメリットにつながります。

 

では、どのようなメリットがあるのか、以下で見てみましょう。

競合他社との差別化

経営資源が豊富な企業は、競合他社との差別化をしたり、自社独自の強みを打ち出すことができるため、市場シェアの獲得につながります。

 

例えば、自社でしか作り出せない製品があると、コアなファンを獲得できたり、競合相手にも真似されない技術を生み出せます。

競争力が向上する

消費行動が多様化しており、市場内での競争が激しくなっているため、自社の存在感を高めるためには、資金・技術・情報・ネットワークなどを保有し、うまく活用することが求められます。

 

経営資源に厚みがあると、市場の変化に耐えやすくなり、自社の競争力を強化できます。

顧客満足度が向上する

経営資源を充実させると、高品質な製品やサービスを提供できるようになるため、顧客満足度が向上します。

 

特に、人的資源は、より高品質な製品やサービスの開発や提供に不可欠です。

 

また、ブランディング効果を高めれば、顧客満足度が上がり、それは、リピーターの増加や潜在顧客の創造につながって、利益の増大をもたらします。

経営資源を適切に管理する方法

経営資源は企業にメリットをもたらしますが、適切に活用しないとその恩恵を受けられません。

 

ここでは、経営資源を適切に管理する方法について解説します。

定期的な人材教育

優秀な人材を確保し続けるためには、定期的に社員研修会などの人材教育を実施する必要があります。

 

人材がいなければ、企業活動を継続できませんし、育成にも時間がかかるので、経営資源で一番優先すべき要素です。

 

また、従業員の能力を最大限に生かすため、適材適所に配置することも大切です。

情報セキュリティの強化

企業にとって重要な財産である情報を守るためには、セキュリティ対策を強化する必要があります。

 

昨今、デジタル化が進んでおり、情報漏洩のリスクが高まっているからです。

 

例えば、最新のセキュリティソフトを導入したり、従業員にITリテラシーに関する教育をするといいでしょう。

 

情報の流出だけでなく、外部からの信頼性の低下を防ぐためにも、セキュリティ対策の強化は必須です。

業務を効率化する

時間を有効活用するには、業務を効率化する必要があります。

 

たとえば、業務効率を高めるツールを導入したり、ペーパーレス化をするなどして、できるだけ手間がかからないようにしましょう。

 

また、業務効率化への意識を高めるために、日常的な目標を数値化していくことも重要です。

 

明確な目標を設定すると、業務効率の意識が高まって、時間を無駄なく使えるようになるでしょう。

まとめ

今回は、経営資源の意味やメリットなどについて解説しました。

 

経営資源は、企業の価値を高めるために非常に重要です。

 

ですが、経営資源は保有しているだけでは意味がないため、そのメリットを理解して、適切に活用する必要があります。

 

自社の経営資源を把握して、自社にとってプラスになる活用方法を検討してみましょう。

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