コラム

脳の働きを知って、イライラする気持ちを早く抑える方法

2024.08.16

「些細なことで、イライラしちゃったな・・・」と気にしている方もいるのではないでしょうか。

 

イライラしてしまうことは、誰にでもあることです。

 

ですが、仕事中のイライラなどは、できればすぐに上手く抑えたいものですよね。

 

今回は、脳の働きを知って、イライラする気持ちを早く抑える方法についてご紹介します。

イライラする原因とは?

では、なぜイライラしてしまうのでしょうか。

 

その原因について、見てみましょう。

ストレス

多くのイライラの原因、ストレスです。

 

ストレスは、目に見えないので、たくさんのストレスを感じていても、それに気づかないことはあるでしょう。

 

仕事上のトラブルや人間関係、家庭の事情、金銭問題など、複数のストレスが積み重なって、負担になっていませんか?

 

「小さなことでイライラしちゃった・・・」と自分を責めるのではなく、ストレスを溜めてしまっていないか、日々の生活を振り返るといいでしょう。

健康上の問題

健康に、何らかの問題がある場合も、イライラしてしまいます。

 

例えば、女性の場合は、ホルモンバランスの崩れによる「月経前症候群(PMS)」の可能性があります。

 

また、更年期障害や精神障害などの疾患も、イライラの原因として、挙げられます。

イライラすると、どんな問題が生じるの?

怒りは、心身に、大きなストレスを与えます。

 

5分間怒っていると、5時間の免疫力を低下させるというアメリカでの研究結果があります。

 

また、怒りっぽい人は、怒りっぽくない人と比較して、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患にかかる確率が3倍ほど高いことがわかっています。 

怒ると、脳はどうなるの?

怒りの感情は、脳の「大脳辺縁系」という部分で生じます。

 

大脳辺縁系は、怒りだけでなく、不安や恐怖などの感情も司どっています。

 

そのため、怒り、不安、恐怖といった、情動と呼ばれる感情が起きているときは、大脳辺縁系が活発に動くことがわかっています。

怒りなどのさまざまな感情は、どこでコントロールできるの?

大脳新皮質の中にある「前頭葉」が、怒りなどのさまざまな感情をコントロールしています。

 

つまり、前頭葉は理性を司る部位で、大脳辺縁系の反対の働きをしています。

 

ですが、前頭葉は、突発的に発生する怒りの感情には、すぐに対応できず、6秒ほど待っていると活動を始めます。

 

つまり、怒りの感情が沸いてから、怒りを抑えようとする理性が発動するのに、時間的なズレがあります。

 

そのため、6秒間待つことが怒りを抑える最大のポイントになると言えるでしょう。

イライラを早く抑えるにはどうしたらいい?

前頭葉は、理性をコントロールする機能がありますが、理性は、本能と違って、社会生活で培われます。

 

理論的に考えるようにすると、理性を育てることができるため、推理小説を読んだり、パズルゲームをすることをおすすめします。

 

また、深呼吸をするのもいいでしょう。

 

怒りが大脳辺縁系で発生して、前頭葉が動き出すまでに6秒ほどかかるため、深呼吸をして前頭葉が活発化するのを待っていれば、早く怒りを抑えることができるでしょう。

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