コラム

人材育成とは?目的や手法・ポイントを解説

2024.08.25

「人材育成を任されても、何をすればいいのかわからない」という担当者は多いのではないでしょうか。

 

従業員が成長するためには人材育成が必要なため、社内体制を整えて実施することが大切です。

 

自社の事業内容に合わせた人材育成ができると、企業の未来を担える従業員を育てることにつながります。

 

今回は、人材育成の目的・手法・ポイントを解説します。

人材育成とは

人材育成とは、従業員に企業の経営目標の達成や、業績向上に貢献するような、スキルや技術の習得を促し、企業が求める人材へと成長するように育成することです。

 

新卒採用や中途採用に関係なく、企業が採用した時点では、すぐに自社の仕事に適応できません。

 

時間をかけて育成を継続し、従業員が持つ潜在能力を引き出していくことで、業務をこなせるようになります。

 

企業の永続的な成長のためにも、人材育成は、非常に重要です。

 

人材育成の目的

人材育成には、どのような目的があるのでしょうか。

 

以下で解説します。

スキルや知識の向上

業務に必要なスキルや知識を向上させる目的があります。

 

スキルや知識が向上すると、業務の質も向上し、専門性が高まるため、業績アップにつながります。

生産性の向上

少子高齢化による労働人口の減少によって、多くの企業で、人手不足が課題となっています。

 

限りのあるリソースで最大限成果を上げるには、生産性を向上する必要があります。

 

人材育成をして、従業員の能力が向上すれば、生産性の向上につながります。

 

そのため、人手不足の状況になっても、生産性や業務の質を低下させることがなくなります。

優秀な人材の流出防止

優秀な人材が流出してしまうことは、競争力の低下につながり、企業にとって大きな損失です。

 

人材が、企業に価値を生み出します。

 

そのため、優秀な人材の流出は、企業の成果や競争力に影響を及ぼすため、人材育成で流出を回避する必要があります。

リーダーシップの育成

後継者の育成は、企業にとって重要な課題です。

 

長期的に人材育成に取り組むと、企業への理解が深く、能力の高いリーダーを育成できます。

 

優れたリーダーは、企業の発展と成長に必須ですので、長期的な人材育成が必要となります。

従業員のキャリア開発

社会情勢がスピーディに変化している現在、企業が発展するには従業員の成長は不可欠です。

 

キャリア開発や自己実現のために人材を育成することは、従業員のモチベーションアップにつながります。

 

そのため、戦力となる人材が、企業の成果に貢献するでしょう。

人材育成の手法とは

企業によって人材育成の手法は、異なります。

 

育成したい人材像や自社の課題に合った手法を取り入れましょう。

OJT

OJTとは、職場で、仕事を通して、知識や技術を身につける人材育成方法です。

 

短期間で効果を出すことを目指します。

 

実務に必要な知識やスキルを、経験を通して学べるため、即戦力になりやすいです。

 

ですが、教育担当者のレベルによって、効果に差が出ることがあり、教育担当者の選出が重要です。

OFF―JT

OFF-JTとは、職場の外で実施する教育訓練のことで、通常の業務を離れて行われます。

 

例えば、新入社員研修、管理職研修、技能別研修などが挙げられます。

 

大手企業では、自社の講師ですることがありますが、研修会社が実施しているセミナーに参加したり、研修会社から講師を派遣して、社内外の会場で実施することが多いです。

 

昨今、地方勤務者の出張費の削減のために、オンラインで行うことも増えてきており、現場に適任な教育指導者がいない場合、有効です。

 

ですが、現場の実態に完全に合致しない場合や、研修費や実施までの準備に日数がかかることがデメリットです。

eラーニング

eラーニングは、オンライン上で研修が受けられるため、時間や場所に制限されずに人材育成ができます。

 

eラーニングは、オンデマンド配信や、Web会議ツールでリアルタイムに研修が受けられるものもあります。

 

全国に拠点がある企業でも、従業員が一律で同じ研修を受けられます。

自己啓発

自己啓発とは、ニーズと興味に応じて、能力を向上させるために自発的にする個別の能力開発のことです。

 

企業の自己啓発援助制度によって、費用や教材の提供などの支援が得られるケースもあります。

 

例えば、資格取得費用支援制度など、従業員が自発的に学ぼうとした時に、金銭的負担を軽減する仕組みが挙げられます。

 

自発的な学習のため、教育効果が高いのですが、自己啓発を強制すると、自発性が薄れてモチベーションが低下する可能性があり、制御がしにくいというデメリットがあります。

メンター制度

メンター制度とは、先輩従業員が後輩従業員を精神的にサポートすることです。

 

信頼関係を築き、相談しやすい環境を作るため、早期離職の防止や心理的安全性の確保が期待できます。

 

将来のキャリアや仕事に関する悩みを相談できるため、精神的に安定した状態で業務に取り組めます。

 

先輩従業員自身のスキル向上も見込めるでしょう。

 

ですが、先輩従業員のスキルによって成長度が左右されたり、相性が悪いことがデメリットです。

人材育成で大切なこととは

人材育成を成功させるためには、ポイントを押さえて実施する必要があります。

 

では、人材育成において大切なことをお伝えします。

人材育成の目的を明確にする

人材育成は、組織を成長・発展に導く人材を育てることです。

 

したがって、経営目標とリンクした目的を明確にする必要があります。

 

自社の課題や経営目標を明確にして、必要な人材を定義し、人材育成の目的にしましょう。

経営陣・責任者・人事が連携して取り組む

企業全体で人材育成に取り組みましょう。

 

人材育成の重要性や位置づけ、ミッションやビジョンの達成に必要な人材の定義などについては、共通認識をもつことが重要です。

階層別に人材育成をする

新入社員、中堅社員、管理職といったように、階層別に人材育成をしましょう。

期日を決める

具体的なスキル獲得や能力開発のための期日設定をすることは、重要です。

 

目標とするスキルや業績の向上度を明確にして、それを達成するための具体的な期日を設定しましょう。

 

こうすることで、教育担当者と育成対象者の双方が進行状況や成果を確認して、育成計画を修正することもできます。

教育担当者のスキルをアップさせる

人材育成をするには、教育担当者のスキル向上も不可欠です。

 

例えば、設定した目標を達成できるようにする目標管理能力やティーチングなどの「コミュニケーションスキル」などが必要になります。

人材育成に関する制度を整える

人材育成を継続して行うためには、人材育成に関する制度を整備する必要があります。

 

例えば、OJT制度、研修制度、人事評価制度、目標管理制度、ジョブローテーション制度、メンター制度が挙げられます。

 

ですが、通常業務での経験やコミュニケーションが人材育成の機会であるため、制度はそれらの効果や効率をさらに高めるためのものと認識しておくといいでしょう。

まとめ

人材育成は、すぐに効果が出るものではありません。

 

教育担当者と現場が協力して、効果検証を行い、人材育成の方法を繰り返し改善しながら、人材育成活動を継続していくことが必要です。

 

人材育成の目的は、従業員の成長とチーム全体のパフォーマンス向上を追求することです。

 

そのため、さまざまなマネジメントスキルを持った育成担当者自身が、スキルアップに努めることで、より高い成果を実現できるでしょう

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