コラム

転職挨拶メールを送る時期やポイントについて解説

2024.08.30

転職する時には、お世話になった人や取引先に挨拶をするのがビジネスマナーです。

 

仕事ができる人ほど、配慮に長けていて、思いの伝わる挨拶メールを送って、転職後も良好な関係性を築いています。

 

今回は、転職挨拶メールを送る時期やポイントについて解説します。

転職挨拶メールを送る目的とは

なぜ転職する時に、転職挨拶メールを送るのでしょうか。

 

その理由を以下で見てみましょう。

感謝の気持ちを伝えるため

上司や同僚、取引先など、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるために、転職挨拶メールを送ります。

 

 

転職の時に、きちんと挨拶をしておくと、好印象が残り、今後一緒に仕事をする機会があった場合、スムーズに仕事を進めることができます。

後任や引き継ぎを伝えるため

後任者や引き継ぎ内容を伝えることも、転職挨拶メールの目的の一つです。

 

転職後の後任者を関係者に伝えておくと、その後も、取引先と後任者がスムーズに仕事を行えます。

 

ですが、転職挨拶メールに後任者や引き継ぎ事項を記載する場合は、必要最小限の事だけを記載しましょう。

良好な関係を保つため

相手と良好な関係を保つために、転職の挨拶メールを送ります。

 

別の業界に転職したとしても、今後一緒に仕事をする機会があるかもしれません。

 

また、転職前の縁を大切にすると、転職後のビジネスに役立つことがあるかもしれないでしょう。

転職挨拶メールを送る時期とは

転職挨拶メールを送る時期は、メールを送る相手との関係性で変わってきます。

 

シーン別に見ていきましょう。

社外に転職挨拶メールを送る時期

社外の取引先に転職挨拶メールを送る場合、転職が決まって、後任者への引き継ぎの必要が生じた時に、転職挨拶メールを送りましょう。

 

ですが、その際には、事前に上司に許可を取っておく必要があります。

 

上司に相談して、取引先に転職を伝える時期を決めるといいでしょう。

社内の同僚や先輩に転職挨拶メールを送る時期

お世話になった先輩や同僚に転職挨拶メールを送る際には、上司に許可をもらったり、辞令が下りた後にしましょう。

 

正式な発表がある前に、転職の噂が広まってしまうと、上司の管理責任能力が問題になったり、人事に影響が出てしまうおそれがあります。

元上司に転職挨拶メールを送る時

転職後に元上司に転職挨拶メールを送る場合、転職後しばらくしてから送るといいでしょう。

 

同じ業界で転職をする場合、転職後すぐに挨拶メールが届いたら、元上司は複雑な気持ちになるでしょう。

 

転職してから時間が経っていれば、「上司に教えてもらったことが転職先で役に立っている」といった内容を転職挨拶メールに盛り込むことができるでしょう。

転職挨拶メールを作成する時のポイントとは

転職挨拶メールを作成する時には、いくつかのポイントを押さえるといいでしょう。

 

では、どのようなポイントがあるのか見ていきましょう。

分かりやすい件名にする

転職挨拶メールの件名を分かりやすく記載しましょう。

 

例えば、[転職のご報告]のように、ひと目で転職挨拶メールだと分かるようにする必要があります。

 

相手が、件名を見て、転職挨拶メールだと分かれば、他のメールに埋もれず、読んでもらいやすくなるでしょう。

退職日を記載する

転職挨拶メールに、退職日を明記しておきましょう。

 

例えば、「〇月〇日付けで退職します」と明記すると、相手に伝わりやすいです。

 

また、退職前に、有給休暇の消化をするのであれば、最終出勤日を書いておきましょう。

分かりやすく簡潔な文面にする

転職挨拶メールは、簡潔に書いて、相手に分かりやすい文面を心がけましょう。

 

長文を書いてしまうと、相手は、読んで返信することが負担になってしまいます。

愚痴と不満を記載しない

転職挨拶メールには、職場の愚痴と不満は記載しないようにしましょう。

 

また、愚痴ではなくても、「キャリアを広げるため」などと記載すると、「この職場ではキャリアを広げられなかった」と不満を言うのと同じですので、止めましょう。

 

退職理由は、「一身上の都合」として、余計なことは記載しないようにしましょう。

転職先の記載には注意する

転職挨拶メールを送る場合、転職先を記載することには注意したほうがいいでしょう。

 

多くの企業では、人事情報は、社外秘の情報です。

 

そのため、転職挨拶メールに、転職先の会社名などを記載することは、規約違反になる可能性があります。

 

転職挨拶メールを送る際には、転職先の業界を記載する程度にしておいた方が賢明でしょう。

転職挨拶メールの例文

転職挨拶メールの例文をご紹介します。

 

相手との関係に合わせて調整しながら、転職挨拶メールを作成してください。

社内の上司や先輩への転職挨拶メールの例文

件名:退職のご報告  〇〇(名前)

 

本文:

 

山田部長

 

お疲れ様です。

 

営業部の佐藤です。

 

突然のご報告で恐縮ですが、〇月〇日をもって、〇〇社(今の勤務先)を退社することになりました。

 

長い間、本当にお世話になり、ありがとうございました。

 

新入社員として入社し、成果がなかなか出なかった私に、知識やノウハウを教えてくださり、励まし続けてくれたことが、今の私の礎となっています。

 

私が、商品開発マネージャーとしてここまでやって来られたのは、すべて山田部長のおかげです。

 

〇月からは、これまでの経験を活かして、〇〇業界で挑戦する予定です。

 

新しい職場でも、山田部長の教えを胸に、頑張っていく所存です。

 

退職後も、定期的に情報交換させていただけると幸いです。

 

今後ともお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

(署名)

後輩や部下への転職挨拶メールの例文

件名:退職のご連絡  〇〇(名前)

 

本文:

 

加藤さん

 

お疲れ様です。

 

営業部の鈴木です。

 

異動後、一緒に仕事をする機会がありませんでしたが、お元気ですか?

 

突然の報告になりますが、〇月〇日をもって、〇〇社(今の勤務先)を退社することになりました。

 

加藤さんには、立ち上げたばかりのチームを支えてもらい、心から感謝しています。

 

この事業が成長し、収益柱として軌道に乗ったので、私はキャリアを見直すことにしました。

 

〇月からは、〇〇業界で働くことになっており、気持ちを新たに、新しい挑戦をしようと思っています。

 

加藤さんも、新しい部署で頑張っているとのことで、持ち前のバイタリティで、突き進んでくださいね。

 

今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

(署名)

取引先など社外への転職挨拶メールの例文

件名:退職のごあいさつ 〇〇(名前)

 

株式会社〇〇〇
鈴木様

 

いつも大変お世話になっております。

 

△△社の佐藤です。

 

突然のご報告で恐縮ですが、〇月〇日をもって、△△社を退社することになりました。

 

至らないところも多々あったかと思いますが、いつも鈴木様の配慮に助けられて、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

本当にありがとうございました。

 

〇月からは、〇〇業界で心機一転、頑張りたいと思っています。

 

鈴木様にもまたお世話になる機会がございましたら、その節はぜひ、よろしくお願いいたします。

 

(署名)

まとめ

転職する際には、上司や同僚、取引先に対して感謝の気持ちを伝えるメールを送ることが一般的です。

 

メールの内容は、会社の慣習や状況によって、柔軟に対応しましょう。

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