コラム

セキュリティポリシーとは?セキュリティポリシーが必要な理由とポイント

2024.09.14

「セキュリティポリシーの言葉はよく聞くけど、意味はよく分かっていない…」という方は多いのではないでしょうか。

 

企業活動には多くのリスクが潜んでおり、被害を回避するために、セキュリティポリシーの策定は、必須事項です。

 

今回は、セキュリティポリシーが必要な理由と策定時に押さえておくべきポイントについて解説します。

セキュリティポリシーとは

セキュリティポリシーとは、企業が実施する情報セキュリティ対策の方針や行動指針のことです。

 

セキュリティポリシーには、以下のことを記載します。

 

・情報セキュリティに関する社内全体のルール

・保護対象となる情報資産

・リスクから情報資産を守る方法

・情報セキュリティを確保するための体制

 

セキュリティポリシーの内容は、企業の規模、保有する情報資産、体制、ネットワーク環境などによって異なるため、自社にあうものを策定する必要があります

セキュリティポリシーが必要な理由

セキュリティポリシーが必要な理由を以下に挙げてみます。

外部からのサイバー攻撃に備えるため

外部からのサイバー攻撃に備えるために、セキュリティポリシーが必要とされています。

 

サイバー攻撃の手口が高度なものとなり、攻撃する悪徳集団が増えているため、高レベルでの対策を続けていく必要があります。

情報漏洩を防ぐため

情報漏洩を防ぐために、セキュリティポリシーを策定します。

 

テレワークが普及し、社外で情報漏洩が起こった事例が増えています。

 

例えば、カフェにUSBを置き忘れたといった事例です。

 

紛失や盗難を未然に防ぐだけでなく、問題が起きた後の事後対策も兼ねて、セキュリティポリシーを策定する必要があります。

内部犯行を未然に防ぐため

企業に対する攻撃は外部からだけでなく、内部による犯行もあります。

 

従業員が、悪意で機密情報を外部に持ち出す事例があるので、社内での統制も不可欠です。

 

社内システムやサーバーを管理する従業員へのセキュリティポリシー遵守の徹底が求められます。

セキュリティポリシーの内容

セキュリティポリシーを策定する際には、どんな内容を盛り込む必要があるのでしょうか。

 

「基本方針」「対策基準」「実施手順」の3つで、総務省の「情報セキュリティポリシーの内容」で定められています。

 

企業の情報や財産を守るために、3項目を盛り込んだセキュリティポリシーを策定しましょう。

基本方針

基本方針には、企業のセキュリティに関する対策基準や、実施方法といった全体像を記載します。

 

そのため、セキュリティポリシーの中でも、非常に重要です。

 

また、基本方針は、企業のホームページに掲載され、誰でも内容を確認できるため、企業の信頼性を保つことができます。

対策基準

対策基準は、ガイドラインとも呼ばれており、各業務や各部署におけるセキュリティ対策をまとめたものです。

 

例えば、セキュリティ対策ソフトを導入する、従業員の情報リテラシーを向上させるなどが挙げられます。

 

この対策基準にしたがって、社内で情報セキュリティに対する取り組みを行います。

実施手順

実施手順とは、セキュリティ対策を行う手順をマニュアル化したものです。

 

実施手順を基に対策するため、わかりやすくて実践しやすい内容が求められます。

 

また、セキュリティ対策の実施手順に加え、従業員へのセキュリティ教育や、実施頻度なども記載しておきましょう。

セキュリティポリシーを策定するポイント

セキュリティポリシーの効果を高めるためには、押さえておくべきポイントがあります。

 

セキュリティポリシーを策定する際の、重要ポイントは以下の通りです。

具体的な内容を記載する

セキュリティポリシーに記載されている内容が曖昧であると、人によって違う解釈をされてしまい、企業の方針から逸脱してしまう可能性があります。

 

そのため、具体的な内容を記載しましょう。

 

例えば、「システムのアカウントにはパスワードを設定する」ではなく、「〇〇システムを利用するアカウントには英数字を含めた10文字以上でパスワードを設定する」といった具合にするといいでしょう。

情報資産や対象者の範囲を明確にする

セキュリティポリシーが適用される情報資産や対象者の範囲を明確に定めましょう。

 

情報資産は個人情報や機密情報、対象者は従業員全員として、必要に応じて、協力会社などの従業員も含めます。

 

セキュリティポリシーの有効性を高めるためには、セキュリティポリシーの適用対象者とその範囲を明確にすることが重要です。

全従業員に周知する

ミーティングや社内研修を通して、全従業員にセキュリティポリシーを周知させましょう。

 

例えば、パスワード管理やデータの取り扱い方法などを共有して、業務を統一化することが挙げられます。

まとめ

セキュリティポリシーは、「基本方針」「対策基準」「実施手順」の3つに分類され、策定内容が異なります。

 

自社にあったセキュリティポリシーを策定すれば、情報セキュリティへの従業員の意識向上につなかるでしょう。

 

セキュリティポリシーの効果的に運用するために、継続的な管理と改善を行いましょう。

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