コラム

ネットショップでの違法行為!消費者を騙すダークパターンについて解説

2024.10.17

「ダークパターン」という言葉をご存知でしょうか。

 

副業として、在宅でネットショップ運営をする方が増えています。

 

ですが、間違った方法でネットショップを運営すると、ダークパターンになって、違法になるおそれがあります。

 

今回は、消費者を騙すダークパターンについて解説します。

ダークパターンとは

ダークパターンとは、スマートフォンのアプリやECサイトなどの操作画面(ユーザーインターフェース:UI)で、ユーザーを騙したり、勘違いさせるようなデザインのことです。

 

2010年に、UX(ユーザーエクスペリエンス)デザイナーのハリー・ブリグナルが開設した「DARK PATTERNS」というウェブサイトによって、この名称が広まりました。

 

例えば、以下がダークパターンに該当します。

 

・ネットショップで、「残りの在庫が何個」、「〇人が閲覧中」、「割引特典の有効期限のカウントダウン」などの表示をする
・ネットショップで買い物をしたら、「メールマガジンを受け取る」がデフォルト設定になっていた

・「有料会員になる」ボタンはわかりやすいが、「配信停止」ボタンはわかりにくいところについていた

・「購入しますか?」という設問に対し「はい」を目立つ色にして、「いいえ」をグレーにデザインする

 

海外では、ダークパターンの規制が進んでおり、日本でも2022年6月に「特定商取引法」の改正によってダークパターン規制が強化されました。

 

商品を販売する時に、ネットショップでダークパターンを使っていると、違法と見なされるおそれがあるため、注意しましょう。

ダークパターンの種類

ダークパターンの種類を挙げてみましょう。

ひっかけ質問

「期間限定で〇〇%OFF!」と記載しながら、実際は、いつも同じ価格で販売されているというダークパターンがあります。

 

このダークパターンを使うと、「すぐに買う必要がないけど、安いなら買おうかな」と思わせるといった、心理的に誘導させる効果があります。

こっそりカゴに入れる

顧客の同意がないのに、ショッピングカートに商品を追加することです。

ゴキブリホイホイ

登録は簡単にできるが、キャンセルや退会方法が複雑で難しいことです。

プライバシー・ザッカリング

商品を購入する時に、クレジットカードの個人情報の記入を強制することです。

 

クレジットカード番号で商品を購入させることにより、ユーザーが個人情報を開示する意思がなくても強制的に開示されてしまいます。

価格比較の阻止

他サイトに記載されている商品と比較することを困難にすることです。

 

よくあるのが、ベースとなる単位が違うことによって、料金の比較を難しくするといった手法が挙げられます。

ミスディレクション

定期購入ができる商品があって、ユーザーは、定期購入にチェックを入れてないのに、企業がデフォルトで定期購入にチェックを入れていて、1回だけ購入したいのに、毎月商品が届いてしまうことです。

隠されたコスト

ネット上で商品を購入する時の最後に、配送料、税、サービス料など予期しない金額が発生する。

おとり商法

おとりの情報を活用して、利用者が意図していない行為を行わせることです。

偽装広告

広告をクリックさせるために、広告以外のコンテンツやナビゲーションに見せかけている広告のことです。

強制的な継続性

サービスの無料トライアルが終了すると、告知なしでクレジットカードへ料金を請求することです。

なりすましスパム

ユーザーのアドレスやソーシャルメディアのアカウントから、勝手にスパムメールを送信することです。

希少性

商品の在庫が十分あるのに、「残り2個」と、わざと在庫数を少なく見せてユーザーを焦らせ、購入させる手法のことです。

社会的証明

レビューや閲覧数を捏造することによって、人気があるかのように見せることです。

 

例えば、「現在この商品を15人の人が見ています」「15人がこの商品をお気に入りに追加しました」といった表示が挙げられます。

妨害

入会や登録の作業は簡単にできるのに、退会や解約は複雑な工程を踏ませてユーザーを惑わせることです。

 

電話でしか解約を受けつけず、しかもその電話は繋がらないという悪質なものも存在します。

ダークパターンを使うデメリット

ダークパターンを使うデメリットについて解説します。

規制が広がっているから

近年、欧米ではプライバシー関連の規制が多く導入されていますが、少し経って日本に入ってくる可能性があります。。

 

欧米では、「個人情報は個人の財産である」と明示されてされていて、ユーザーがサービスを利用する時に、勝手に個人情報を収集したり利用することを禁止しています。

 

ダークパターンを多用するウェブサイトは、不誠実なものという認識が広がっていくでしょう。

リテラシー弱者が被害を受けてしまうから

ダークパターンはユーザーにとって不誠実なやり口ですが、子どもや年配の方などITリテラシーの低い人たちが一番被害を被っています。

 

ダークパターンは、そのような弱者をターゲットにしているため、非常に危険で、ダークパターンを作る場所をなくすべきです。

ネットショップにはバーチャルオフィスを利用しよう

副業でできるネットショップですが、インターネット上で、自宅住所がバレてしまうリスクがあります。

 

そのため、ネットショップを運営する方にオススメしたいサービスが、バーチャルオフィスです。

 

バーチャルオフィスは、仕事用の住所をレンタルできるサービスのことです。

 

賃貸オフィスやレンタルオフィスと比べて安価なことだけでなく、郵便物の転送サービスが受けられるため、インターネット上で自宅の住所がバレることはありません。

 

また、バーチャルオフィスは、経費として計上できるため、税金対策にも効果的です。

 

そのため、バーチャルオフィスの利用を検討してみる価値があるでしょう。

 

 

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