コラム

部下の仕事のやる気が出ない原因や部下のモチベーションを向上させる方法

2024.10.18

「モチベーションが上がらなくて、部下の仕事へのやる気が出てない…」このように悩んでいる管理職は少なくありません。

 

部下のモチベーションを上げることは、重要な課題です。

 

モチベーション低いと、生産性が低下し、チーム全体のパフォーマンスにもマイナスの影響を与えるからです。

 

今回は、部下の事のやる気が出ない原因や部下のモチベーションを向上させる方法などについてご紹介します。

モチベーションとは

モチベーションとは、個人が目標を達成しようとする意欲や、特定の行動に向けてエネルギーを注ぎ込もうとする心理的な状態のことです。

 

仕事においては、目標達成に向けて努力を続けるための原動力を意味します。

 

ですが、モチベーションは複雑な心理的プロセスであるため、以下の要素の影響を受けます。

 

・目標設定
・期待と価値観

・報酬と認識
・興味や好奇心
・自己効力感
・個人の特性
・状況と環境

 

そのため、モチベーションを向上させるには、上記の要素を総合的に考える必要があります。

なぜ部下のモチベーションを高める必要があるの?

なぜ部下のモチベーションを高める必要があるのでしょうか。

 

その理由を見てみましょう。

生産性を高められるから

モチベーションが低いと、積極的に仕事をすることができません。

 

仕事をやらされているという状態では、作業時間が長くなるため、組織全体の生産性が下がってしまいます。

 

そのため、部下のモチベーションを高めて、パフォーマンス向上を図る必要があります。

対外的な信頼につながるから

部下のモチベーションが高まると、クオリティの高い仕事をこなせるようになります。

 

そのため、製品やサービスの品質がよくなり、取引先からの信頼や評価、そして、企業のブランド価値も向上するでしょう。

 

対外的な評価が高くなると、業績も上がるため、組織が成長するためにモチベーション対策は重要といえます。

離職率を抑えられるから

モチベーションが低いと、もっと良い職場で仕事をしたいと思うようになります。

 

ですが、モチベーション対策をすると、従業員の離職を抑えることができるでしょう。

 

従業員の定着率が上がると、求職の際の企業イメージもよくなるため、優秀な人材を獲得しやすくなります。

部下のモチベーションが上がらない原因

なぜ部下のモチベーションが上がらないのでしょうか。

 

多くの原因は、業務内容や職場環境に起因しています。

 

では、部下のモチベーションが上がらない原因について解説します。

やりがいがない

業務内容がいつも同じことの繰り返しだと、自分のスキルや能力を活かせていないと感じるでしょう。

 

そうなると、仕事へのやりがいを感じなくなります。

 

やりがいがなくなると、モチベーションが低下するだけでなく、離職につながるため、注意しましょう。

人間関係が悪い

職場の人間関係が悪いと、ストレスを感じて、仕事に集中できなくなります。

 

そのため、風通しのいいコミュニケーション環境を作るようにしましょう。

勤務時間が長い

慢性的な長時間労働や休日出勤をすると、心身が疲れ切ってしまいます。

 

そうなると、モチベーションが低下してしまうので、ワークライフバランスを推進して、部下が十分な休みを取れるように、勤務時間の管理をする必要があります。

給与や福利厚生に不満がある

給与が安く、福利厚生が充実していないと、待遇面に不満が出て、モチベーションの低下や離職につながってしまいます。

 

そのため、競争力のある給与水準にして、魅力的な福利厚生制度を導入することが重要です。

評価が不公正である

評価基準が曖昧だったり、上司の好き嫌いで評価が左右されると、評価が不公平と思われ、部下のモチベーションは大きく低下してしまいます。

 

部下のモチベーションを保つためには、公平で透明性の高い評価制度を導入しなければいけないでしょう。

キャリアパスが見えない

自分の成長や昇進に希望が持てないと、将来のキャリアプランが見えず、モチベーションが低下してしまいます。

 

部下のキャリアプランを把握して、目標達成をサポートする体制が必要になります。

部下のモチベーションを上げるための方法

部下のモチベーションを高めて、組織を活性化させるためには、どうすればいいのでしょうか。

 

では、部下のモチベーションを上げるのための方法をご紹介します。

細かく目標を設定する

目標設定を細かくすると、成功体験を積むことができるので、モチベーションが上がります。

 

また、具体的に何をすべきかを細かく設定する必要があります。

 

例えば、以下の方法があります。

 

・1ヶ月単位の目標設定をする
・半年と1年単位の目標設定をする
・個人目標とチームの目標を設定する

 

このように目標を細かく設定すると行動が明確になるので、やりがいを感じることができます。

失敗してもいい環境を作る

失敗してもいい環境があると、新しいアイデアを試すなど、挑戦しやすいため、モチベーションアップにつながります。

 

失敗してもいい環境を以下に挙げてみましょう。

 

・新しいアイデアを試すことが奨励されている
・失敗から得られるフィードバックが重視されている
・失敗からの学びや挑戦も、報酬や評価につながっている

 

こういった要素が組み合わさると、失敗してもいい環境が作られます。

 

失敗が許され、失敗からの学びが評価されると、モチベーションだけでなく、創造性を促進するため、部下や組織全体の成長が期待できます。

キャリアパスを描ける環境を作る

部下が将来のキャリアプランを描いて、成長できるようにサポート体制を構築しましょう。

 

例えば、以下のようなものがあります。

 

・定期的にキャリア面談をする

・社内研修やセミナーに参加できる機会を提供する

・資格取得サポート制度を導入する

・社内公募制度のようなキャリアアップの機会を作る

平等な評価制度を作る

部下が高いモチベーションを持って働けるように、透明性が高く公平な評価制度を作りましょう。

 

そのためには、以下の点に注意する必要があります。

 

・明確な評価基準を設定して、全従業員に周知する

・評価プロセスを可視化して、フィードバックさせる

・従業員の意見を集めて、評価制度の改善をする

 

公正な評価をするには、評価者に研修をして、評価者のスキルを向上させることも重要です。

働きやすい環境を作る

部下が、最大限のパフォーマンスを発揮できるようにするために、働きやすい環境を作りましょう。

 

フレックスタイム制やテレワークを導入するのもいいでしょう。

 

また、社食を充実したり、福利厚生施設の利用を促進することも効果的です。

取り組みや成果に対してインセンティブをつける

インセンティブ制度を導入していると、即時にモチベーションを上げることができます。

 

金銭的なインセンティブとしては、昇給・賞与・ボーナス・ポイントなどが挙げられます。

 

また、非金銭的なインセンティブには、表彰・昇進・休暇・資格取得支援などが挙げられます。

 

インセンティブではありませんが、上司が部下に美味しいごはんを食べに連れて行くなど、部下が喜んでくれることをすると、インセンティブと同じ効果があると言えます。

 

インセンティブがうまく作用すると、信頼関係を築けて、生産性が向上するでしょう。

成長の機会を提供する

従業員の成長意欲に応えて、スキルアップを支援する環境を整えると、モチベーションアップにつながります。

 

例えば、以下のようなものが挙げられます。

 

・スキルアップ研修やeラーニングなどの研修制度を導入する

・新規事業立ち上げなどの仕事の機会を提供する

・資格取得を支援したり、自己啓発費用を補助する

 

研修制度を導入したり、新しい仕事に挑戦する機会を積極的に与えるといいでしょう。

企業のビジョンや方向性を伝える

企業のビジョンを従業員に伝えることも、モチベーションを高めるために必要です。

 

仕事を通じて人や社会の役に立てると思えると、仕事にやりがいを持ちやすくなるからです。

 

会社のトップである経営者から発信されるメッセージは、従業員に大きな影響力があります。

 

そのため、社長と一緒にランチをするなど、経営者と従業員が向き合える場を設けることも有効です。

まとめ

今回は、仕事へのやる気が出ない原因や部下のモチベーションを向上させる方法について解説しました。

 

人のモチベーションを上げることは、非常に難しいです。

 

そのため、部下と向き合いながら、適切なコミュニケーションを取って、働きやすい環境を作りましょう。

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