クラウドソーシングを企業が利用するメリットとデメリットは？注意点なども解説
2024.11.02
働き方改革への意識が高まるなかで、クラウドソーシングが注目されています。
クラウドソーシングは、働き手と発注する企業双方にメリットがある方法として、世界規模でクラウドソーシングの市場拡大が続いています。
ですが、クラウドソーシングを利用する前に、クラウドソーシングが企業にとってどのようなメリットやデメリットがあるのかを押さえておきましょう。
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するビジネス形態です。
クラウドソーシングという言葉は、群衆や大勢の人を意味するCrowdと外部からの調達を意味するSourcingを合わせた造語であり、2000年代のアメリカで生まれました。
一般的なクラウドソーシングでは、発注者がインターネットを通して、業務委託する仕事の募集者を選び、報酬のやりとりまでをオンラインで完結できる仕組みがあります。
また、クラウドソーシングのサイトには、専門性の高いスキルを有するワーカーが多く登録しており、自社にはいない人材を見つけれる特徴があります。
企業がクラウドソーシングを利用するメリット
企業がクラウドソーシングを利用するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
以下でメリットを見てみましょう。
専門性の高い、自社で足りないスキルを確保できる
クラウドソーシングは、自社にいない人材を探す時に役立ちます。
業務をスムーズに推進するには、自社でスキルを持つ人材を確保しておくことが重要です。
ですが、採用コストの点から、優秀な人材を採用することが難しいこともあります。
そのような時に、クラウドソーシングを活用するといいでしょう。
必要な時に安価で迅速に手配できる
必要な時に、安価に発注ができるメリットがあります。
業務を依頼する必要が生じた時に、クラウドソーシングで、必要な人員を募集することができ、業務の終了とともに、契約も完了するため、継続的なコストが発生しません。
費用も、一時的に人を採用したりするよりも安価に収まることが多いです。
採用や育成にかかる手間やコストを軽減できる
人材の採用や育成にかかる手間やコストを削減できます。
人を採用することは、時間的にも金銭的にも大きなコストがかかります。
また、採用活動や採用後の教育にもコストが発生します。
クラウドソーシングを利用すれば、それらの負担がなく、依頼したい業務ができる人を選べます。
企業がクラウドソーシングを利用するデメリット
企業がクラウドソーシングを利用するには、さまざまなメリットがあることが分かりましたが、デメリットも存在します。
ここでは、企業がクラウドソーシングを利用するデメリットをご紹介します。
受注者の代わりがいない
仕事の受注者は、多くの場合、一人で業務をしています。
そのため、もし病気などで仕事ができなくなったら、代わりの人材がいません。
そうなると、指定した期日に納品物が上がってこないといったことが起こってしまいます。
自社の情報や技術が流出する
依頼する業務内容によっては、個人情報や企業秘密やを開示しなければいけないことがあります。
受注者の作業環境を確認ができないので、受注者から情報が外部に漏れてしまうおそれがあります。
リスクの高い情報は渡さないようにする必要がありますが、業務上、情報提供が必要な場合は、秘密保持契約を締結することが大切です。
一部の業務しか依頼できない
クラウドソーシングで、すべての業務を依頼できるのではありません。
例えば、Web関係やデザインなど、一部の業務に限られています。
そのため、クラウドソーシングを活用しても、自社の業務に適した人材を見つけ出せないことがあります。
社内のノウハウやスキルが育たない
クラウドソーシングに仕事を依頼すると、社内に業務を通して蓄積されるノウハウやスキルが残りません。
社内のノウハウやスキルがないと、ずっと外注に頼らなければいけなくなってしまいます。
クラウドソーシングを利用する際に注意すること
クラウドソーシングでは、外部の人と仕事をするため、トラブルが発生したり、目的を果たせないおそれがあります。
クラウドソーシングを最大限に活用するために、注意点を押さえておきましょう。
マニュアルを作成する
受注者用のマニュアルを作成しましょう。
受注者に仕事のやり方を任せっきりにすると、目的通りの成果物ができ上がらない可能性があります。
マニュアルを作成する際には、業務の流れ、各プロセスにおける注意点、成果物提出前のチェックポイントなどをまとめておきましょう。
また、受注者にマニュアルを確認してもらったら、不明点があるか確認することも大切です。
受注者の自己紹介欄に記載されたことを信じすぎない
受注希望者の自己紹介欄に記載された自己PRは、あてになりません。
PRの内容は、受注者自身が書いていて、クラウドソーシングサイトはチェックしていないからです。
また、受注希望者は、仕事が受注できるように誇張したり、嘘をついていることもあるでしょう。
特定のスキルが必要な仕事を依頼する場合、依頼して問題ないかを見極める必要があります。
受注者のスキルを見極めるためには、テストとして仕事を依頼する方法が一般的です。
コミュニケーションをとる
受注者とのトラブルを避けるため、十分なコミュニケーションをとりましょう。
企業も積極的に連絡を取ると、受注者が納期を守れる人かどうか、レスポンスが早い人かどうかなどを確認することができます。
非対面でやり取りをするので、コミュニケーションを徹底していないと、お互いの信頼性にも悪影響を及ぼします。
まとめ
必要な時にだけ仕事を依頼でき、自社に足りないスキルを補えるクラウドソーシングは、中小企業やスタートアップ企業などにとって頼りになる存在です。
クラウドソーシングをうまく活用するために、条件にあったスキルを持つ人材を選びましょう。
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