アサーションとは?メリットやトレーニング方法などを解説
2024.11.12
ビジネスでは、主張をしなければいけないシーンがたくさんありますが、相手の意見を聞きながら主張することができる人は意外と少ないのではないでしょうか。
働き方改革が推し進められる昨今、注目されているのがアサーションという考え方です。
お互いの価値観を尊重しながら、対等な関係を築けるコミュニケーションスキルです。
今回は、アサーションのメリットやトレーニング方法などを解説します。
アサーションとは
アサーションとは、相手と対等な立場で、自分の意見や感情を適切に伝えるコミュニケーション方法のことです。
自信を持って述べることにより、自分の主張を尊重しつつ、相手に対して攻撃的ではないベストな方法で伝えることができます。
アサーションを身につけると、相手と良好な関係を保ちながら、自分の立場や考えをしっかりと主張できます。
アサーションは、1950年代に、アメリカでの人種差別撤廃運動や婦人解放運動を通して、社会に浸透したと言われています。
1980年代には、日本国内にもアサーションによるコミュニケーション方法が伝わり、ビジネスシーンにおける重要性が高まっています。
コミュニケーションスタイルの種類
コミュニケーションのスタイルには、3種類ありますが、ここでは、違いを挙げてみましょう。
アグレッシブ
アグレッシブとは、自分のことを優先して考えるタイプのことです。
自己主張ができますが、自分を優先してしまうせいで、相手の意見を聞かないといった相手への配慮に欠ける面があります。
自分の主張だけを押し通すと、相手と衝突しやすく、職場の雰囲気を壊してしまうなど、トラブルが生じるおそれがあります。
アサーティブ
自分の意見や考え方を主張しつつも、相手の意見にもしっかりと耳を傾けるタイプのことです。
状況に応じて、自分の要求をきちんと伝え、相手にも誠実に対応できます。
自分と相手の双方にとって、ストレスの少ないコミュニケーションと言えます。
ノン・アサーティブ
ノン・アサーティブとは、自分よりも相手を優先して考えてしまうタイプのことです。
周囲とトラブルを起こすことはあまりありませんが、遠慮して自分の考えを言えなかったり、相手の立場を考えて自分の意見を曲げてしまうことがあります。
したがって、傍から見ると、他者とうまくやっているように見えますが、本人の心の中には不満がたまっていることがあります。
アサーションのメリット
ここでは、アサーションをすると、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
対等な立場で話せる
対等な立場で話せるようになることが、アサーションを身につけるメリットです。
アサーションは、自己主張をする時に、相手とのバランスを保ちながら適切にコミュニケーションを取るスキルのことです。
自信を持って自分の意見を述べると、スムーズにコミュニケーションができ、対等な関係を築くことができます。
また、アサーションによって、自分を尊重することができるため、自己肯定感が向上したり、ストレスを軽減することにつながります。
社内コミュニケーションが活性化する
アサーションのメリットとして、社内のコミュニケーションの活性化が挙げられます。
相手の立場を配慮して、自分の意見を述べるので、認識のズレを防ぐことができるからです。
そうなると、チームで仕事をしている時に、従業員同士で意見を出しやすくなり、組織力を向上させられます。
相手を不快にさせないで断れる
相手を不快にさせないで断ることができるのも、アサーションのメリットの一つです。
アサーションは、自分の意見を適切に伝えるスキルのため、意見の相違や断る時に、他人の意見を尊重しながら柔軟に表現することができます。
そのため、良好な人間関係を維持しつつ、自己主張ができるスキルが身につきます。
アサーションを強化するトレーニング方法とは
トレーニングをすると、アサーションの能力を高めることができます。
アサーティブタイプになるための、アプローチ方法を見ていきましょう。
DESC法を活用する
自分の話したいことを、4段階に分けて伝えることによって、相手を尊重して衝突しないで、具体的な案を探る方法のことです。
D(describe):具体的に述べる
E(explanation):感情を表現する
S(suggest):要望を具体的に示す
C(choose):結果を伝える
アイ・メッセージ
アイ・メッセージは、自分の感情や意見を伝える時に、「私は…」といった、主語を「わたし(I)」にして述べる方法です。
これによって、相手を攻撃しないで自己表現ができるため、コミュニケーションの質が向上し、対人関係のスムーズにいくでしょう。
ABCDE理論
ABCDE理論は、アサーションをする時の基本的な手順を示したもので、以下の5つから成り立ちます。
A(Action):具体的な状況や行動を説明する。
B(Belief):自分の気持ちや信念を述べる。
C(Consequence):その状況や行動に対して生じる結果を示す。
D(Desire):望む結果や改善を示す。
E(Effective):具体的な要望や提案を行う。
この理論を使うと、自己主張が明確になって、コミュニケーションがスムーズに進む効果があります。
定期的にディスカッションをする
社内でディスカッションをすることも大切です。
ディスカッションをする時には、シチュエーションを決めて、従業員が発言する機会を作りましょう。
ディスカッションの機会があると、場慣れすることができるため、ビジネスシーンでも、自分の意見や考え方をスムーズに相手に伝えることができます。
参加者は自分と違う意見も受け入れる
アサーティブトレーニングでは、相手の意見を受け入れることも大切です。
同意できない意見に対して、すぐに反対意見を述べると、相手の発言の権利を奪ってしまいます。
そのため、自分と違う意見であっても、「そうですね」と相手の意見を受け入れることが大切です。
まとめ
アサーションを身につけると、相手の気持ちを考えながら、自分の意見を発言できます。
そのため、相手と対等な立場で会話をできるため、ビジネス上のトラブルを避けることができるでしょう。
また、アサーションは、社内のコミュニケーションの活性化にもつながります。
本記事にあるトレーニング方法を実践して、アサーションを身につけてみましょう。
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