コンプライアンスの重要性とは?コンプライアンス遵守に必要な取り組み
2024.11.17
ニュースなどで、企業のコンプライアンス違反を目にする機会が増加しています。
ですが、「コンプライアンスという言葉はよく聞くけど、意味がよくわからない」という方は少なくありません。
今回は、そんなコンプライアンスの重要性や目的について解説します。
コンプライアンスとは
コンプライアンス(compliance)は、法令遵守のことです。
ですが、現在では、法律を守るだけでなく、企業倫理や社会規範、社会道徳、就業規則などの規則やルールを守り、公正・公平に業務を行うといったことも、コンプライアンスの意味に含まれるようになってきました。
コンプライアンスの重要性とは
企業がコンプライアンスを守る重要性について、以下に挙げてみましょう。
法的トラブルに発展するリスクを抑える
法律や法令のもとで企業活動を行い、ルール違反をしないことが大切です。
法的なトラブルに発展するリスクを抑えて、罰金のような金銭的な打撃や罰則による社会的信用を失わないために、コンプライアンスは非常に重要なのです。
企業の評価を守る
不正行為が慣例化していると、その企業は評判を大きく毀損するリスクが高いです。
コンプライアンス違反につながる不正行為は、取引先との取引停止、優秀な人材確保の機会損失、金融機関からの評価失墜といった大きなダメージを与えます。
企業の評価を守るために、コンプライアンスの徹底は必須と言えるでしょう。
ビジネスを持続させる
コンプライアンス違反が起こると、ビジネスを持続させることを困難にします。
SNSの炎上による嫌がらせや、法律違反をして営業停止命令を下されることがあるからです。
ビジネスを続けるには、コンプライアンスを遵守しなければいけません。
ステークホルダーと信頼関係を構築する
企業にとってのステークホルダーは、取引先や従業員だけでなく、株主や地域社会も含まれています。
そのため、コンプライアンスを徹底すると、全ステークホルダーとの信頼関係を構築できます。
投資市場では、持続的な経営をする企業が高く評価されており、コンプライアンス対策も含まれています。
コンプライアンスの違反事例
企業活動にとって、コンプライアンスは欠かせません。
ですが、コンプライアンスを無視した事例も多くありましたので、過去の違反事例を挙げてみましょう。
不正行為
企業が不正行為をすることは、コンプライアンス違反です。
例えば、以下のものが不正行為にあたります。
・不正受給→助成金や補助金を騙し取る
・不正表示→産地を偽装して販売する
・不正会計→会計書類を不正に改ざんする
不正行為をすると、社会的な信用が失墜し、刑事事件として立件されたり、厳しい行政処分を受けるおそれがあります。
そのため、企業には、コンプライアンスの徹底が求められます。
情報セキュリティの不備
インターネットが普及した現在、情報セキュリティに関するコンプライアンス違反が、ニュースなどでよく取り上げられるようになりました。
例えば、企業秘密データを社外に持ち出したり、第三者に機密情報を送信することが挙げられます。
テレワークを実施すると、従業員の管理が難しいため、情報セキュリティのコンプライアンス違反に、十分注意する必要があります。
労働規則違反
労働規則の違反も、コンプライアンス違反です。
例えば、長時間労働や残業代の未払いが挙げられます。
労働規則違反は、従業員の心身の不調につながるため、従業員からの訴訟問題に発展することが増えていて、社会的な信用を失うおおそれがあります。
コンプライアンス遵守のために必要な取り組み
コンプライアンス遵守のために、どのようなことをすればいいのか、見てみましょう。
コンプライアンス遵守のための規則を策定する
劣悪な労働環境、業務の不正行為、情報セキュリティの違反など、コンプライアンスに関する規則を設けます。
経営層や管理職、従業員など全員に周知徹底し、コンプライアンスの重要性を理解する必要があります。
意識向上のための教育や研修を実施する
コンプライアンスを守る制度ができても、社内に定着しなければ意味がありません。
全従業員にコンプライアンスを浸透させるために、継続的な教育や、年次や役職別による研修をしましょう。
内部通報制度を設置する
経営層でも気づかないコンプライアンス違反が発生した時に備えて、内部通報制度(ホットライン)を設置しましょう。
迅速で公平・公正な対応をするだけでなく、通報者の匿名性を守ることも重要です。
まとめ
コンプライアンスを重視しないと、企業の社会的な信用が低下するだけでなく、企業経営の存続にも影響を及ぼしてしまいます。
そのためには、経営陣や従業員がコンプライアンスの重要性を理解して、組織全体で取り組むことが求められます。
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