コラム

事業部長と部長の違いとは?事業部長の役割や年収・英語表現について解説

2025.03.04

事業部長と部長の違いをご存じでしょうか。

 

事業部長は、事業の全責任を担うため、部門の責任者である部長よりも、経営者に近いマネジメント力が必要とされます。

 

今回は、事業部長と部長の違いや事業部長の役割、年収・英語表現をご紹介します。

事業部長とは

事業部長とは、事業部をまとめる役割を担う役職のことです。

 

事業部の運営方法、利益や人材、トラブル発生時の対処など、あらゆることにおいて責任があるため、社長のような力量が求められます。

 

ですが、事業部長という役職名であっても、会社の規模や組織によって役職の順位は異なります。

事業部長と部長の違いとは

事業部制を導入している会社での事業部長は、次期役員候補になる役職であるため、部長の役職の上に事業部長が位置します。

 

また、事業部長は、事業部を統括する役割があり、最終的な決定権を持つ立場にありますが、部長は部門や部署を統括する役割があります。

事業部長の平均年齢と年収

部長の平均年齢は、男女とも約52歳で、平均賃金は男性が約60万円、女性が約52万円です。(厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査による)。

 

ちなみに、非役職者の平均年齢は約40歳で、平均賃金は約33万円ですので、部長は2倍ほど高給であることがわかります。

事業部長の役割

事業部長はどのような役割を担っているのでしょうか。

 

では、事業部長の役割を挙げてみましょう。

最終的な意思決定をする

事業部長は、事業部で出された業務の方向性や重要な外部との取引について、最終的な意思決定をする役割があります。

 

中小企業においては、事業部長の判断で業績が変わるため、事業運営に関するすべての責任を持つ立場となります。

売上と利益を最大化する

事業部長は、売上と利益を最大化するために、必要な資金を調達したり、人材を確保します。

 

会社は、事業部ごとに予算を決めるため、予算内で業績向上や成果を出さなければいけません。

 

また、事業を行うにあたって、他部署に適任者がいる場合、人事部と交渉して配属させることもします。

業績を上げるために戦略を立てる

事業部長は、従業員の意見も取り入れながら、長期的視点から事業部が業績を上げ続けるための戦略を立てます。

 

また、事業部長は、次期管理職業務を担う人材を育成する役割もあります。

 

そのため、従業員と意見を交わしながら、自分の後継者となる人材の育成を意識することが大切と言えるでしょう。

優秀な人材を育てる

優秀な人材を育てることも、事業部長の役割です。

 

そのためには、事業部内の従業員の得意なことや苦手なことを把握する必要があります。

 

事業部内で不足している部分や能力を見つけたら、それらを改善するための研修や取り組みをして、優秀な人材を育てるためのマネジメント業務をします。

適切な仕事を割り振る

生産性を上げるために、事業部内の従業員に、適切な仕事を割り振ることも事業部長の仕事の一つです。

 

従業員の得意なことや苦手なことを把握し、適性にあう人材を適所に置き、従業員の強みを発揮できる仕事を割り振ります。

 

そうすることによって、従業員の業務遂行の質やスピードが上がって、業務がスムーズに進みます。

適切な評価をする

適切な評価をすることも事業部長の役割です。

 

事業部長は、従業員の仕事ぶりや能力から、適切な評価をします。

 

また、事業部全体をマネジメントする立場でもあるため、従業員に改善点などをアドバイスすることも求められます。

従業員のモチベーションを上げる

事業部で定めた目標を達成して業績を上げるには、従業員が意欲的に仕事に取り組む必要があります。

 

そのため、事業部長は、部下の性格やスキルを把握し、従業員が能力を発揮できる仕事を任せることが重要です。

他の事業部と連携をする

他の事業部との連携を図る役割も、事業部長は担います。

 

具体的には、大きな案件がある場合やトラブルが起こった時に、他の事業部と意見を擦り合わせたり、業務の方向性などを話し合います。

 

そのため、他の事業部との連携を図るために、高いコミュニケーション能力や迅速なアウトプット能力が求められます。

職場環境を整える

事業部長の役割として、使用しているツールの利便性、人間関係、職場の衛生面といった職場環境を整えることも挙げられます。

 

そのためには、従業員にヒヤリングをして、職場環境を把握し、業務改善をします。

事業部長の英語表記

事業部長の英語表記は、「Division manager」、または、「Managing director」と表します。

 

ですが、2つとも、組織によって、別の役職を意味することがあります。

Division manager

「Division manager」は、「区、部」という意味を持つ「Division」に、「経営者、部長」という意味を持つ「Manager」を合わせた言葉です。

 

会社の規模や組織形態によっては、「General manager(業務部長)」や「Senior manager(副部長)」としても使われます。

Managing director

「Managing director」は、役員クラスの役職を表す「Director」に、「管理する」という意味の「Managing」をつけて、「事業部長」と表します。

 

「専務取締役」という意味ですが、組織によって呼び方が異なります。

 

事業部長が役員クラスに近い場合は、「Managing director」が適しています。

Vice president

「Vice」は、「President」や「Manager」などの役職呼称の前に置くと、「副」や「代理の」という意味になります。

 

「Vice president」は、「支社長」や「副社長」になります。

まとめ

事業部長は、事業をまとめるため、部門の責任を持つ部長より大きな責任を持ちます。

 

また、人材育成や他部署と連携するためのコミュニケーション力や人間性も重視されます。

 

事業部長は、経営陣との距離も近いため、会社の将来を担う仕事と言えるでしょう。

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