マネジメントに必要なスキルと役立つ資格とは?
2025.04.11
マネジメントをするのに資格は必要ありませんが、マネジメントに関する資格を取得すると、管理職のスキルを底上げすることができます。
では、マネジメントの資格には、どんな種類があるのでしょうか。
今回は、マネジメントに必要なスキルと役立つ資格をご紹介します。
マネジメントとは
マネジメントを直訳すると、「管理・経営」を意味します。
アメリカの経営学者のピーター・ファーディナンド・ドラッカーが、マネジメントの概念を生み出しました。
ドラッカーは、マネジメントを「組織に成果をあげさせるための道具、機能、機関」と定義しています。
マネジメントの資格とは
マネジメントの資格とは、マネジメント能力を向上させるためのさまざまな資格のことです。
マネジメントに求められるスキル
マネジメントをする管理職は、成果を生み出すだけでなく、組織で働く部下の管理能力といった、さまざまな能力が必要となります。
では、マネジメントに求められるスキルを挙げてみましょう。
問題解決能力
問題が起こった時には、冷静に対処して、トラブルを解決に導くための能力が欠かせないため、問題解決能力は、マネジメントに必要なスキルのひとつです。
そのため、経験や勘だけではなく、現状を的確に把握して、問題を解決に導くことが重要です。
リーダーシップ
リーダーシップとは、組織の目標を達成するために、チームの先頭に立ってメンバーを引っ張っていくことです。
進むべき方向を示して、メンバーが違う方向へ進んでいる場合、軌道修正しなければいけません。
リーダーシップを発揮すると、メンバーからの信頼を勝ち取ることができます。
コミュニケーション能力
チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取ることは、マネジメントに必須です。
活発なコミュニケーションが行われると、斬新なアイディアが生まれたり、スムーズに業務を進めることができます。
そのため、マネージャーは、メンバーとコミュニケーションを取り、円滑で良好な関係を築いて、メンバーの積極的な発言を引き出すようにするといいでしょう。
プロジェクト遂行能力
組織の目標を達成するには、スケジュール管理をしたり、問題点を改善するなど、プロジェクトを適切にコントロールしなければいけません。
そのため、マネジメントをするには、プロジェクト遂行能力が必要になります。
部下の特徴を捉える
部下の仕事に対する姿勢やスキルの把握するだけではなく、部下の性格や価値観などを理解することも大切です。
そうすることによって、部下の長所や短所、得意不得意、能力などを活かした役割配分ができるようになります。
経営に関する知識
「ヒト・モノ・カネ」を管理するマネジメントには、経営に関する判断をしなければいけない時があるため、会計や法務など、経営に関する知識が必要です。
チームを導くマネジャーが、経営知識不足であると、チームを間違った方向に組織を導いてしまいます。
マネージャーが意思決定をする際に、経営に関する知識が、指針・判断基準となるため、これらを勉強すると、マネジメント能力の向上に役立つでしょう。
マネジメントの資格を取得するメリット
マネジメントの資格を取得すると、どんなメリットがあるのかを見てみましょう。
ポータブルスキルの取得
ポータブルスキルを取得するには、マネジメントの資格を得るといいでしょう。
ポータブルスキルとは、業務に必要な専門スキルや知識だけでなく、性格やコミュニケーション能力といった個人のスキル全般のことです。
このような資格を持っていると、就職活動においてもアピールできます。
スキルが上がる
マネジメントの資格を得るという目標を持って勉強をすると、スキルが上がります。
また、資格取得のために学んだことを職場で実践できると、マネジメントの評価が上がって、人事評価が高くなるでしょう。
年収アップやキャリアアップにつながる
資格を取得すると、プロジェクトを任されたり、昇進や昇格になることがあるため、年収アップやキャリアアップにつながります。
また、対象となる資格を持っていると、手当が支給される企業もあります。
マネジメントに役立つ資格
マネジメントには、判断の目安となる知識や役立つスキルがあります。
では、マネジメントに役立つ資格を見てみましょう。
PMP(Project Management Professional)
PMPは、アメリカのNPO法人である「プロジェクトマネジメント協会」が認定している資格です。
資格を取得すると、スキルアップやキャリアアップ、人的ネットワークを広げることができます。
難易度の高い試験ですが、世界に通用するマネジメントスキルを身につけることができます。
ビジネスマネジャー検定試験(R)
東京商工会議所が主催している、ビジネスマネジャー検定試験は、管理職のサポートを目的とした資格です。
管理職に必要なスキルや知識を効率的に学ぶことができ、マネジャーへのキャリアアップを目指す方にも有用な資格です。
ビジネスマネージメント認定試験
ビジネスマネージメント認定試験は、日本生活環境支援協会による認定試験です。
自立するための心理トレーニング方法や認知科学を活用した、従業員教育などの知識が問われます。
資格を取得した後は、アドバイザーとして活動ができます。
インターネットで申し込んで、在宅で受験することもできます。
ロジカルシンキングマスター
ロジカルシンキングマスターは、日本生活環境支援協会による認定試験です。
マネジメントに必須である「演繹法」「帰納法」や、理論展開の方法を状況に合わせて使い分けること、効率的に理論を構築できることを証明する資格です。
コンサルタント、アドバイザー、インストラクターなどの職業で重宝されます。
プロジェクトマネージャ試験
情報処理推進機構(IPA)が主催する、プロジェクトマネージャ試験は、情報システム開発プロジェクトの監督能力を認定する国家資格です。
受験年齢制限がなく、実務経験も問われない、プロジェクト管理の責任者を対象とした試験です。
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定
メンタルヘルス・マネジメント検定は、大阪商工会議所と施行商工会議所が主催している資格です。
職場での従業員の精神面の管理が重要視されていますが、どうすれば従業員が心身の健康を維持・増進できるかといった知識や対処方法が身につきます。
公認モチベーション・マネジャー資格
公認モチベーション・マネジャー資格は、株式会社リンクアンドモチベーションと東京未来大学が共同開発したビジネス資格です。
管理職向けの資格と一般従業員向けの資格があり、モチベーションをマネジメントする方法などを学べます。
会計や経営関連のマネジメントに有用な資格
今度は、会計や経営関連のマネジメントに有用な資格を見ていきましょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、財務や会計、運営や法務、人事や流通といった幅広い知識を身につける資格です。
企業の成長戦略のアドバイスをするため、経営者と経営課題を解決するなど、経営戦略に活かせます。
社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は、労働法や社会保険に関する業務、人事に関する相談や指導などのコンサルティング業務をする国家資格です。
企業のHR部門などでも活躍できます。
2023年の合格率は6.4%で、難易度は高いです。
日商簿記検定
日商簿記検定は、日本商工会議所と各地商工会議所が主催する資格です。
管理職は、従業員をマネジメントしながら、コスト削減と利益を上げる役割があります。
そのため、簿記の知識があると、会計の知識や経営状況を読み解く分析力が身につきます。
年間で約60万人が受験しています。
経営管理の知識の証明には、2級以上の取得を目指すといいでしょう。
MBA
MBAは、Master of Business Administrationの略で、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位です。
経営学修士や経営管理修士と呼ばれています。
日本や海外のビジネススクールで取得できます。
まとめ
マネジメント職に資格は必要ありませんが、資格を取得することで業務に役立つ知識やスキルが身につきます。
資格取得によるメリットもたくさんあるので、効果的なマネジメントをするためにも、資格取得を検討するのもいいでしょう。
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