コラム

デジタル化の課題とは?

2023.04.13

ビジネスモデルについて、IT技術を活用して新たな価値を創造するデジタル化が注目されています。

 

日本政府も行政のシステムをデジタル化する方針を打ち出しています。

 

働き方改革の推進や、新型コロナウイルス感染症対策として、大企業を中心にテレワークが推進されていることもあり、デジタル化への関心が急激に高まってきました。

 

ですが、中小企業にとって、デジタル技術の導入はハードルが高いという事実があります。

 

また、デジタル化のメリットはたくさんありますが、さまざまな課題もあるので、すぐに導入できない現状もあります。

 

今回は、デジタル化の課題を洗い出し、適切にデジタル化を実現させるためのポイントなどを解説します。

企業が抱えるデジタル化の課題とは?

デジタル化とは、業務システムにIT技術を取り入れることにより、新たな価値を創造することを指します。

 

デジタル化が進むことにより、業務効率化や生産性の向上が期待できます。

 

デジタル化の実施にあたって、デジタル化を実施する上での課題が存在し、このような課題のため、デジタル化に踏み出せない企業も少なくありません。

 

企業がどんなデジタル化の課題を抱えているのか、見てみましょう。

コストがかかる

アナログ業務をデジタル化するには、多くのコストと労力が必要になります。

 

例えば、テレワークを始める場合、オンライン上でコミュニケーションが取れるツールや、仕事の情報を保存するオンラインストレージの導入などを考えなければいけません。

 

ツールを利用する際に、初期費用や月額使用料などのコストがかかりますが、それ以外にも、従業員がツールを使いこなせるように教育をする必要があるなど、多くの時間と労力が必要になります。

どのようなツールやシステムを導入したらいいのかわからない

デジタル化をする場合、ツールやシステムを導入しなければいけません。

 

ですが、デジタルツールは、多種多様で、何を選べばいいのか悩むこともあるでしょう。

 

そうならないようにするためには、自社が抱えている課題の洗い出しと課題を改善できるツールの選定をしっかりと行うことが重要です。

 

また、実際にツール使う従業員の意見を聞き、セキュリティ対策は問題ないかどうかの確認も忘れずに行うようにしましょう。

ITスキルに精通した人材の不足

ITの会社でないと、十分なITスキルを持ち、デジタル化を推進できるような人材は、社内にあまり存在しないことが多いです。

 

この問題の背景には、ITシステムを利用することにおいて、システム開発会社に詳細な運用や開発を任せきりにしてきたことがあります。

 

そのため、社内でITスキルに精通した従業員がいないことも、デジタル化を検討する際に課題となります。

社内のデジタル化で注意したいポイントとは?

デジタル化を推進するために、事前に気をつけるべきポイントについて見てみましょう。

情報漏洩のリスクがある

デジタル化を進めると、デジタルデータを取り扱う機会が増えるので、ハッキングやウイルス感染により情報漏洩が発生するというリスクが起こりえます。

 

情報漏洩によって、社内外の機密情報が流出してしまったり、抜き取られてしまったりという事態が起こってしまいます。

 

それは、社会的信用や企業価値の低下につながってしまうため、セキュリティ対策は必須です。

従業員のITリテラシーの教育

従業員間のITスキルには差があるので、この差をどう埋めていくかということは、大きな課題です。

 

ITスキルがない従業員には、新しく導入したシステムを正しく利用できるように十分な教育が必要となります。

 

正しい知識を身につけてからシステムを利用しないと、効果が得られないだけでなく、情報漏洩のリスクも高まってしまいます。

システムメンテナンス

デジタル化において、自社でツールを構築をした場合、運用と保守が必要になります。

 

システムエラーに対処しながら、問題なくシステムを稼働させるには、高いスキルを要しますが、外部にシステム構築や運用を依頼した場合は、長期的に運用費を払い続けることになり、コストが大きく膨らみます。

デジタル化の課題を解決するポイントとは?

デジタル化の課題を解決するポイントについて解説します。

全従業員がデジタル化のメリットを理解する

デジタル化を成功させるためには、全従業員がデジタル化のメリットを理解することが重要です。

 

全従業員がデジタル化のメリットを理解すれば、業務の効率化や生産性の向上を理解できるため、従業員のモチベーションが上がることを期待できます。

 

また、ツールを利用した従業員から意見を聞き取ることができ、ツールの良し悪しについて、早い段階で判断できるメリットもあります。

使いやすさを重視

デジタル化で導入するツールは、従業員が使いやすいと思うものを選びましょう。

 

そのためには、導入前に、従業員の意見を聞き、課題を解決するツールの選定をしましょう。

 

いいツールを導入しても、従業員が使いにくいと感じてしまったら、利用されなくなる可能性があります。

 

現在のITツールは、トライアルを実施しているものもありますので、試してみるのもいいでしょう。

計画を立てる

デジタル化を導入する前に、計画を立てましょう。

 

事前に計画を立てないと、デジタル化を進める中で、導入目標がブレが生じてしまう可能性があります。

 

計画を立てるには、目的やプロセスなどといった要素を盛り込む必要がありますので、ロードマップを作成すると、計画を全体像で見ることができるのでおすすめです。

まとめ

デジタル化における課題は、従業員間のITスキル格差や情報漏洩リスクなど、多岐にわたります。

 

このような課題の対策を具体的に盛り込んで、課題を全従業員で共有して、デジタル化を進めていきましょう。

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