アサーティブ・コミュニケーションとは?
2023.04.21
上司とのコミュニケーションの中で、自分の意見を言えず、それがストレスになってしまった方も多いのではないでしょうか。
アサーティブ・コミュニケーションは、お互いを尊重しながら意見を交わすことで、良好な人間関係の構築につなげるコミュニケーションの方法のことです。
ストレス社会の時代に、メンタルヘルスケアにも貢献するとして改めて注目が集まっています。
今回は、アサーティブ・コミュニケーションの実践方法とメリットについて解説します。
アサーティブコミュニケーションとは?
アサーティブコミュニケーションとは、相手を尊重しつつ、 自分の意見や主張を適切な方法で伝えるコミュニケーション手法を指します。
お互いを尊重しながら、意見を交わして、良好な人間関係の構築に貢献するコミュニケーションであると同時に、自分の意見を言えずにストレスを溜めるという状況を解消してストレスを軽減できるという点でも重要なスキルです。
アサーティブコミュニケーションの実践を支える4つの柱とは?
アサーティブコミュニケーションは、「誠実・率直・対等・自己責任」の4つの柱によって表現されます。
それぞれがどのような意味を持つのか見てみましょう。
誠実
アサーティブコミュニケーションでは、自分だけでなく、相手に対しても誠実であることが求められます。
相手の意見を聞かずに、自分の主張だけを相手に押し付けるのは、相手に対して誠実ではありません。
逆に、自分の意見を押し殺して、相手の意見を尊重することも不誠実であると考えられています。
相手の考えを受け止めると同時に、自分の考えも示すことが重要です。
率直
自分の感情を相手に受け止めやすい言葉で伝えることがあります。
アグレッシブ(攻撃的)な傾向がある方は、相手が受け止めやすい言葉で話すことによって、感情をぶつけたストレートな表現を和らげ、相手との信頼関係を築きやすくします。
ノンアサーティブ(受け身的)な傾向がある方は、感情を言葉で伝えることで感情を抑えて我慢してしまう状況をなくし、自分のストレスを軽減しながら相手とのコミュニケーションを深めることができます。
「私は~と思う」など、自分を主語にして意見をわかりやすく、相手に伝わる言葉で伝えることが大切です。
対等
相手が社長であろうと部下であろうと、相手との力関係に左右されることなく、対等に向き合うことが大切です。
上から目線になったり、卑屈になったりすることなく対等な態度で相手と向き合いましょう。
「〇〇できない」という否定的な表現を使うと相手が受け止めにくいことがありますが、「〇〇であれば、〇〇できます」といった肯定的な表現に転換することで相手は受け止めやすくなります。
自己責任
アサーティブコミュニケーションをする際には、自分の言動の責任は自分で負わなければいけません。
自分がストレスを抱えてしまったり、相手を遠ざけてしまったりしている原因を、相手に押し付けないようにしましょう。
自己主張に関するコミュニケーションスタイルとは?
自己表現のスタイルは、大きく3つに分けられます。
どのようなものがあるのか見てみましょう。
アグレッシブ(攻撃型)
アグレッシブ型は、自己主張が強く、相手の主張を聞かないコミュニケーションスタイルです。
アグレッシブ型の人は、自分の意見をストレートに伝えますが、自分の要求を押し通して、自分の意見が受け入れられないと感情的になったりします。
相手の反論を許さないので、相手を委縮させてしまったり、ハラスメントにつながるおそれもあります。
アサーティブ(主張と尊重)
アサーティブ型は、相手を尊重しつつ、適切に自分の主張ができるコミュニケーションスタイルのことを指します。
その場に合った言葉や適切な表現を選びながら、相手を傷つけることなく、異なる意見を持つ人とも建設的な議論ができます。
このコミュニケーションスタイルは、スキルとして身に付けたいコミュニケーションスタイルです。
アグレッシブとノンアグレッシブの中間となる方法で、相手と意見がぶつかり合っても、納得のできる回答を導くことができます。
ノンアサーティブ(非主張型)
ノンアサーティブ型は、自己主張が控えめすぎるコミュニケーションスタイルです。
ノンアサーティブ型の人は、周囲の目を気にしすぎて、自分の意見を押し殺してしまう傾向がありますが、一方、言い訳が多い傾向もあります。
ビジネスシーンでは、頼りない、本心がわからないといったネガティブな印象をもたれる可能性があります。
アサーティブコミュニケーションをおこなうメリットとは?
アサーティブコミュニケーションには、どのようなメリットがあるのかについて見てみましょう。
コミュニケーションスキルの向上
ストレス軽減
生産性の向上
働きやすい環境作り
アサーティブコミュニケーションを「DESC法」で実践する方法とは?
アサーティブコミュニケーションを実践する場合には、「DESC(デスク)法」と呼ばれる方法が有効です。
以下で見てみましょう。
Describe(描写)
例えば、「企画書の〇〇の箇所にミスがあったよ」と事実だけを伝えましょう。
高圧的に相手を責めるのではなく、あくまで客観的な事実のみを伝えることがポイントです
Explain(説明)
Explain(説明)は、事実に対して感情的・攻撃的にならないように注意することです。
「確認の手間が増える」といった自分の意見や感じていることを、冷静に伝えます。
説明する際に感情的になると、相手を委縮させたり、逆に怒らせたりすることにつながりますので、そうならないように注意しましょう。
Specialy(提案)
Specialy(提案)は、自分が何を求めているのかを具体的に伝えることです。
例えば、「不明点があれば、質問してほしい」と再発防止のための解決策を提案することです。
Choose(選択)
Choose(選択)は、自分が求めていることを提案した後、相手の反応に応じて行動することです。
相手に納得してもらえたら、実際に何をするのかを伝えます。
もし相手が納得しないのであれば、他の解決策を提案しましょう。
まとめ
アサーティブコミュニケーションは、全従業員に浸透することで、社内コミュニケーションが活性化され、Win-Winな関係構築につながります。
例えば、人材育成や研修のプログラムに取り入れると、従業員のアサーティブコミュニケーションへの理解を深めることができるでしょう。
快適な職場の環境づくりのためにも、アサーティブコミュニケーションを図りましょう。
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