従業員エンゲージメントを向上させる方法とは?低下の原因などを解説
2023.04.26
従業員エンゲージメントが、企業の成長の要素の一つとして、注目されています。
従業員エンゲージメントは、従業員がその組織にどれだけ貢献したいかを示すものです。
従業員エンゲージメントが低ければ、企業は従業員にとって重要な存在にはなれず、高いモチベーションを保って働いてもらうことが難しくなります。
従業員エンゲージメントを高めることは、企業と従業員の結びつきを強くし、従業員のモチベーションの向上や優秀な人材の離職率を下げることにつながります。
今回は、従業員エンゲージメントを高めるメリットや、従業員エンゲージメントを高める具体的な方法について解説します。
従業員エンゲージメントとは?
従業員エンゲージメントを向上させるメリットとは?
企業が従業員エンゲージメントを高めることには、さまざまなメリットがあります。
どんなメリットがあるか、見ていきましょう。
生産性の向上
エンゲージメントの高い従業員が増えると、企業に活気が出ますので、生産性の向上につながります。
また、成果を上げるための行動が増加するため、企業の営業業績アップといった、いい影響をもたらすという研究結果もあります。
離職率の低下
エンゲージメントの向上は、離職率の低下が見込めます。
エンゲージメントの高い従業員は会社への不満が少なく、仕事に対してのモチベーションが高い傾向にあります。
仕事にやりがいを感じたり、企業理念に共感したりすることで、企業に対する貢献意欲も高まり人材の定着が期待できます。
その結果、人員補充による採用コストの削減にもつながります。
顧客満足度の向上
従業員エンゲージメントを高めることで、顧客満足度が向上します。
従業員が自社への愛着や信頼感から、自発的に業務に取り組めるため、商品やサービス品質向上につながるでしょう。
企業に対していいイメージが定着することで、認知度が高まり人材の応募が増えるメリットもあるでしょう。
エンゲージメントを低下させる原因とは?
従業員のエンゲージメントはどのような原因によって低くなってしまうのでしょうか。
その原因について見てみましょう。
従来の人事制度を維持している
年功序列と終身雇用を前提とした人事制度は、エンゲージメントを低下させる原因となっています。
この人事制度では、人事異動で与えられる仕事に対応できる汎用的な能力が求められるため、専門性の高い仕事に対するプロ意識は希薄になっていくと考えられます。
従業員エンゲージメントは、従業員のプロ意識に基づいて、自分の役割が明確化された職場で高まります。
そのため、従業員の強みや使命があいまいな環境では、プロ意識だけでなく、従業員エンゲージメントを高めることも難しいでしょう。
勤務時間制度
従業員エンゲージメントを低下させる制度として、勤務時間制度があります。
多くの企業が、9時~17時といった勤務時間制度を採用しているため、優秀な従業員が効率的に早く仕事を終わらせても、17時までオフィスにいなければ、賃金を控除されてしまいます。
そのため、優秀な従業員は、勤務終了時間までゆっくりと仕事をしてしまうようになってしまうでしょう。
能力を十分に発揮する必要がない企業では、従業員のエンゲージメントが低下してしまうおそれがあります。
企業の複雑化と仕事の細分化
企業が大きくなると、その形態は縦割りになります。
縦割りになると、他の部署がどのような仕事をしているのかが把握できず、仕事の細分化によって、取引先の状況もわからなくなります。
企業が複雑化すると、手続きやルールが増え、調整のために膨大な時間が必要となるでしょう。
過剰法令順守
問題が起こると、そのルールが作られ、そのため、手続きや監視が増えていく企業姿勢を過剰法令順守といいます。
リスクマネジメントを目的としているとはいえ、過剰な規制をしていると、従業員の仕事への意欲を削いでしまうでしょう。
このような状況では、エンゲージメントの向上は望めなくなってしまいます。
無駄な業務が多い
従業員エンゲージメントを向上させる方法とは?
従業員エンゲージメントを高めるためには、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
従業員エンゲージメントを高めるために有効な施策を見てみましょう。
社内コミュニケーションの活発化
社内で雑談をしにくい雰囲気があると、ミスに繋がる状況を見逃すことにも繋がります。
情報を共有し、従業員が積極的に話し合える環境作りをしましょう。
コミュニケーションが活発な企業では、従業員同士の助け合いも行われやすくなります。
企業理念を明確にする
従業員が、企業理念を理解しないで仕事をしてしまうと、従業員が経営者と同じ方向に進んで仕事ができず、会社と従業員の目指す方向性がバラバラになってしまうという弊害があります。
企業理念を示すことによって、従業員は企業に対する不信感を拭えて、会社を信頼できるようになります。
強いチームを作り、従業員のエンゲージメントを高めるためには、企業理念の共有は欠かせないでしょう。
人事評価を見直す
組織習慣の見直し
自社の習慣の中に、今の時代にあわない習慣が残っている場が、その習慣を見直してみましょう。
習慣を変えたり、廃止することによって、組織に新しい風が吹きます。
組織の時代錯誤な習慣を変えることは、従業員のエンゲージメントを高めることに繋がります。
まとめ
従業員エンゲージメントを高めれば、生産性が上がり、企業は、生産性の向上、顧客評価の向上などのメリットを享受できます。
そのためには、従業員が積極的に組織に関われるような環境を作っていくことが大切です。
ポイントを押さえながら、エンゲージメントが高まりやすい組織環境を構築していきましょう。
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