テクハラとは?テクノロジーハラスメントの該当事例や防止策を解説
2023.04.27
テクハラという言葉を最近よく聞きますが、どのような意味なのか、いまいちわかっていない方も多いのではないでしょうか。
テクハラは、デジタル化が進む現代で広まりつつある新しいハラスメントの一種です。
テクハラ(テクノロジーハラスメント)とは?
テクノロジーハラスメントは、ITの知識があまりなく、パソコンやスマホなどのデジタル機器をうまく使いこなせない人に行われるいじめや嫌がらせのことです。
ITリテラシーの高い人が低い人に対し、侮辱したり、パソコン操作が必要な業務をさせるなどの行為が該当します。
パワハラとの大きな違いは、パワハラが立場の優位性を利用したハラスメントなのに対し、テクハラはデジタルネイティブと呼ばれる若年層からデジタル機器に弱い中高年層に行われる点です。
部下から上司、同僚間でも起こる可能性があり、誰もが加害者、被害者になりやすいので、テクハラの事例や防止策を知っておくことは非常に大切です。
テクハラの具体的な事例
デジタル機器やシステムが使えないことを責める
ITスキルが低い従業員に対して、人格や性格を否定するような言葉で責めたり、相手に不快な言動や行動をとることがあります。
デジタル機器やシステムが使えないことに対して、きちんとした説明をしないで、「こんなこともできないんですか」と、相手をばかにすることを言ったり、「業務に必須なので、今日中に覚えてください」などと、度を越した強要をすることもあります。
テクハラは言動だけではなく、あからさまに大きなため息をつく行為なども該当するため、注意した方がいいでしょう。
専門的なIT用語を使って話す
相手がわかっていないのを知りながら、ITの専門用語を多用して話すこともテクハラになります。
リテラシーの差により、伝わらないことがわかった上での専門用語の多用は、情報を共有するという目的が達成できません。
そのため、話を聞いている側からは、嫌がらせをされていると思うでしょう。
デジタルスキルがない人に高度な業務をさせる
デジタルスキルがない人に高度な業務をさせるというのは、上司が部下に仕事の指示をする時に起こりやすいです。
デジタルスキルを持つ従業員のサポートがないのに、従業員のスキルを超えた業務を振ることは、テクハラに該当します。
経験のないIT業務を割り振ることがテクハラなのではなく、部下ができないとわかっていながら、サポート体制を整えず、業務の負担を強いることがテクハラに該当するのです。
テクハラを引き起こす原因とは?
ITリテラシーに差がある
できて当然という考えがある
ITリテラシーを身につけない人への不満
ITリテラシーを身につける気がない人に対して、不満が溜まってしまうことはありえます。
ですが、相手が本当にITリテラシーを身につける気がないのかどうかを正確に判断する必要があります。
というのも、ITリテラシーを習得したくても、習得するのに時間がかかってしまっているのかもしれません。
そのような人に、やる気がないと勝手に決めつけて、不満をぶつけたり、誹謗中傷したりするとテクハラに該当してしまいます。
テクハラの防止策とは?
テクハラを理解させる
テクハラのほとんどは、ハラスメントの意識がない中で行われています。
そのため、テクハラという概念や、その具体例を周知するだけでも、テクハラ防止には大きな効果があるでしょう。
テクハラを含むハラスメントについての教育機会を設けたり、チームでテクハラ事例を参考に話し合いを行うと、テクハラの防止につなげることができます。
ITに関する研修を実施する
マニュアルの作成
マニュアルを作成したり、マニュアルによる運用をすると、テクハラが起こりにくい体制づくりにつながります。
わかりやすいマニュアルが準備されていれば、ITに精通してない従業員は、自発的に調べることができ、ITの得意な従業員は、サポートやフォローを求められることが少なくなります。
マニュアルの整備は、業務の属人化の防止にもつながりますので、従業員のITスキルによる業務の偏りも是正することができるでしょう。
テクハラの対応策を決めておく
まとめ
テクハラは、ITリテラシーの差や、自分にとっての当然を相手に押しつける姿勢から発生してしまうハラスメントです。
企業でITリテラシーを向上させれば、テクハラが発生する可能性はかなり下がります。
ハラスメントが深刻化する前に、企業で取り入れられる施策を実行しましょう。
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