ディスコミュニケーションとは?ディスコミュニケーションの原因と改善方法について解説
2023.05.18
業務を円滑に進めるには、コミュニケーションが何よりも大切です。
ですが、適切な情報共有やコミュニケーションがおこなわれていないことで、ディスコミュニケーションに陥ってしまうことがあります。
ディスコミュニケーションは、意図して発生しないのに、なぜ職場でのディスコミュニケーションが起こってしまうのでしょうか。
今回は、ディスコミュニケーションが発生する原因とディスコミュニケーションを解消する方法などについて解説します。
ディスコミュニケーションとは?
ミスコミュニケーションとの違いとは?
ディスコミュニケーションは、ミスコミュニケーションとよく混同されてしまっています。
ミスコミュニケーションは、コミュニケーションはされていますが、発信者と受信者で、認識のずれが起こっている状態のことを指します。
ですが、ディスコミュニケーションは、コミュニケーションが行われていません。
2つともコミュニケーションが円滑でない点では同じですが、ミスコミュニケーションは伝えたけれど正しく伝わらないという意味で、ディスコミュニケーションは、伝えていない・伝わっていないという意味で、違いがあります。
ディスコミュニケーションが起こる原因とは?
伝えたつもり・伝わったはずという思い込みがある
伝えたつもり・伝わったはずという思い込みが、ディスコミュニケーションを発生させていることがよくあります。
話を簡略化しすぎている
同じメンバーであっても、考え方や知識、経験は違いますが、それを考慮しないで、これくらい知っているだろうと伝えるべき情報を省略してしまうと、お互いの認識にずれが生じます。
相手が初めてする業務では、情報が不足しているケースが多々あります。
情報を伝える際は、自分が知っている内容を相手も知っていると思わないようにしましょう。
また、指示語や、英語の頭文字を取った略語なども、相手にとって理解力を低下させる原因となります。
コミュニケーションがしにくい環境
従業員が忙しすぎて話しかけにくかったり、業務上のやりとり以外の会話がないという職場環境は、ディスコミュニケーションに陥りがちです。
コミュニケーションがとりづらいと、仕事の質問もできず、担当者が一人で抱え込んでしまい、大きなトラブルに発展する恐れがあります。
何気ない会話がしにくいと感じるような職場は、すでにディスコミュニケーションが発生している可能性があります。
ディスコミュニケーションによる弊害とは?
意思疎通がしづらい
ディスコミュニケーションが起きていると、何気ない会話がしづらい雰囲気があります。
そのような職場では、お互いの人となりや仕事に対する考え方などがわからないため、ますます意思疎通が図りにくくなってしまいます。
チームで仕事をするには、メンバー同士の相互理解が大切であるため、雑談がしづらい環境では意思疎通ができず、業務の遂行に悪影響を与える恐れがあります。
業務にトラブルが発生しやすくなる
業務効率の低下
職場でディスコミュニケーションが起こると、情報伝達のミスや漏れ、業務の属人化につながりやすくなります。
それは、業務の効率や質の低下を引き起こします。
また、情報共有や意見交換の機会がなく、新しいアイデアが生まれにくいというデメリットもあります。
企業の評判が悪くなる
ディスコミュニケーションによって、業務効率が下がると、納期遅延や品質の低下を引き起こす可能性があります。
そうなると、営業機会が損失するだけでなく、企業への社会的な評価も低下するでしょう。
従業員のエンゲージメント低下を招く
ディスコミュニケーションを改善する方法とは?
職場にディスコミュニケーションが起こっている場合、すぐに改善のための対策をとる必要があります。
また、今はディスコミュニケーションが起こっていなくても、将来に向けた防止策をとることも大切です。
ディスコミュニケーションを改善するための方法を見てみましょう。
不明点は念入りに確認する
業務上の不明点や疑問点を放置しないで、その都度しっかり確認すると、ディスコミュニケーションを改善できます。
発信者の伝えたはず、受信者のこういう意味だろうという思い込みは、ディスコミュニケーションを招いてしまい、大きなトラブルに発展してしまう可能性が否定できません。
理解度に不安を感じたら、すぐに、念入りに確認をするようにしましょう。
確認作業をすることで、コミュニケーションが増えて、会話しづらい雰囲気も少しずつなくなっていきます。
また、チームで情報を共有し、情報を伝達する時には、抽象的な表現を使わず、具体的に伝えるように心掛けることが大切です。
コミュニケーションをしやすい環境を作る
コミュニケーションツールの導入も、従業員間のスムーズなコミュニケーションを実現するのに効果的です。
コミュニケーションツールを使うと、伝達事項や確認したい点があった場合、気軽にやりとりができます。
テレワークでメンバーが直接顔を合わせる機会がなくても、コミュニケーションをすることができます。
テキストで履歴を残せるため、情報を正しく伝えたかどうか、メンバー間の認識にずれがないかといった確認もしやすくなり、ディスコミュニケーションを防ぎやすくなります。
会話に集中する
まとめ
事前にディスコミュニケーションを予防する施策を行ったり、既にディスコミュニケーションに陥っている場合は、改善に向けた対策をして早急に取り組む事が重要です。
ディスコミュニケーションを改善するためには、コミュニケーションの工夫が必要でしょう。