コラム

デジタライゼーションとは?デジタイゼーションやDXとの違いや必要性を解説

2023.04.12

DX(デジタルトランスフォーメーション)なら聞いたことがあっても、デジタライゼーションは聞いたことがないという人もいるのではないでしょうか?

 

デジタライゼーションとは何なのか、混同しやすい「デジタイゼーション」や「デジタルトランスフォーメーション(DX)」との違い、デジタライゼーションの必要性について解説します。

デジタライゼーションとは?

デジタライゼーションは、英語の「Digitalization」で、デジタイゼーションからもう一歩進み、デジタル技術を使って、これまでなかったような新しいビジネスモデルを新たに生み出していくことを指します。

 

企業は、既存の商品やサービスを改善、進化させ、新しい顧客体験の価値を提供できるようになります。

 

顧客との関係性やつながりが深くなるので、社内の業務をデジタル化するデジタイゼーションよりも大きな効果を感じられるようになります。

 

また、デジタライゼーションを進めると、所要時間やコストを削減し、時代の変化に合わせてスピード感を持ってビジネスを実現できるようになります。

デジタライゼーションとデジタイゼーションの違いは?

デジタイゼーションとデジタライゼーションは、言葉はよく似ていますが、意味は違います。

 

デジタイゼーションは、単純にデジタル化を進めることを指します。

 

ビジネスプロセスは何ら変化せず、いわゆるアナログだった作業をデジタルに置き換えることに重きを置きます。

 

一方、デジタライゼーションはデジタイゼーションよりさらに進んだもので、既存のビジネスから新しいビジネスモデルを創出するステップに移ることを指します。

 

つまり、ビジネスプロセス自体を変革することも含まれるため、規模は自ずと大きくなります。

 

デジタル化へのステップは決められた順番があるわけではありませんが、通常はデジタイゼーションの次の段階がデジタライゼーションになると考えていいでしょう。

デジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーションの違いとは?

デジタライゼーションとデジタルトランスフォーメーションは混同しがちな言葉ですが、少しだけ意味が違います。

 

デジタルトランスフォーメーションは、企業がデジタル技術によって組織や文化を変革し、新しい製品やサービスで市場を獲得し、競争上の優位性の確立を目指すことを指します。

 

一方、デジタライゼーションは、デジタル技術によって製品やサービスの付加価値を高めることを指します。

 

つまり、デジタライゼーションは現場レベルでデジタル化を推進することで、デジタルトランスフォーメーションは、会社全体でデジタル技術を用いて組織の変革やサービス開発を行うことという違いがあります。

デジタライゼーションの具体例

それでは、デジタライゼーションの具体例について解説します。

IoT

IoTとはInternet of Thingsの略で、日本語では、モノのインターネットと訳されています。

 

IoTは、物理的なモノに通信機能を搭載して、インターネットに接続・連携させる技術のことを意味します。

 

IoTを活用したリモートメンテナンスは、建設機器などをインターネットにつなぐことで、リモートで状態の監視をしたり、メンテナンスを行うようなIoTシステムで、デジタライゼーション の1つです。

カーシェアリング

カーシェアリングは、デジタライゼーションによるサービスです。

 

車の予約や配車などの業務をデジタル化することで、利用者の利便性が向上し、利用者が大きく増加しました。

デジタル端末の導入と利用

スマートフォンやタブレット端末などのデジタル端末を、業務フロー効率化のために導入することも、デジタライゼーションの1つです。

 

例えば、印刷していた紙資料を、パソコンを使うことによって、印刷代を削減したり、従業員に社用携帯をもたせることで、社外でメール確認や顧客対応を可能にしたりすることなどです。

 

端末を業務に導入することによって、業務の短縮を実現できるようになったことも、デジタライゼーションの推進によるメリットといえるでしょう。

MA(マーケティングオートメーション)の活用

マーケティング活動を、効率的におこなうために自動化されたツールMA(マーケティングオートメーション)も、デジタライゼーションの1つです。

 

MAを活用することで、見込み顧客の獲得から商談までのフローを自動化できるので、営業や顧客管理などのプロセスが多いマーケティング活動の効率化に役立っています。

まとめ

デジタル化を進めるためには、まず、デジタイゼーションでアナログ業務からの脱却することが必要です。

 

それができたのであれば、次にデジタライゼーションでビジネスモデルの変革が可能となり、次に、デジタルトランスフォーメーションで豊かな社会の形成を目指していくのです。

 

3つの違いをよく理解して、自社にとって必要な取り組みは何かについて考えてみましょう。

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