コラム

ITリテラシーとは?必要性や高め方などを解説

2023.04.12

SNSなどで、気軽に情報発信できるようになったことにより、企業にはITリテラシーが求められるようになっています。

 

ですが、従業員のITリテラシーが低ければ、情報漏えいのリスクや生産性の低下が起こるかもしれません。

 

今回は、 ITリテラシーの意味や、 ITリテラシーが低いとどのようなリスクがあるかを解説します。

ITリテラシーとは?

ITリテラシーとは、通信、ネットワーク、セキュリティなど、ITに関する要素を理解する力や、情報技術を操作して活用する能力を指します。

 

リテラシー(Literacy)とは、理解力、読解記述力を意味する英単語であり、ITに紐づく要素を理解する能力を意味しています。

ITリテラシーを構成する3つの要素とは?

ITリテラシーとは、情報基礎リテラシー、コンピュータリテラシー、ネットワークリテラシーの3つで構成されており、この3つの要素について、解説します。

情報基礎リテラシー

情報基礎リテラシーとは、情報を正しく使うための能力のことで、情報を探し出す能力・情報を精査する能力・情報を使う能力の3つのことです。

 

コンピューターの発展によって、膨大な情報が入るようになりましたので、情報を取捨選択する重要性が高まっています。

コンピュータリテラシー

コンピュータリテラシーとは、コンピューターを操作する技術とその知識を指します。

 

コンピュータリテラシーは、業務によって違い、Officeツールは、多くの職場で基本的なツールとして設定されています。

 

ですが、専門的な業務をする職場では、業務内容にあった専門的な能力を最低水準に設定している可能性があります。

ネットワークリテラシー

ネットワークリテラシーとは、ネットワークやセキュリティに関する技術的な知識を理解する能力を指します。

 

インターネットの正しい使い方やモラルという意味で使われる場合もあり、プライバシー保護やセキュリティ対策は、個人に対しても求められていると言えるでしょう。

ITリテラシーが低いと起こりえるリスクとは?

従業員の ITリテラシーが低いと、企業は、リスクを抱える恐れがあります。

 

どんなリスクがあるのか見てみましょう。

情報漏えい

従業員の ITリテラシーが低く、USBメモリーの紛失、メールの誤送信、外部からの不正アクセスといったことが起きると、情報漏えいのリスクが高くなります。

 

多くの企業では、USBメモリーの持ち出しを禁止して、情報が外部に流出しないように対策を取っています。

 

ですが、従業員のITリテラシーが低ければ、禁止されている行為を安易にしてしまうこともあり得ます。

生産性の低下

従業員のITリテラシーが低いと、生産性の低下につながります。

 

パソコンで資料を検索できない従業員がいたら、資料を印刷して手渡ししなければいけなくなり、時間や手間がかかります。

 

パソコンが苦手な人がエクセルではなく、手作業でデータを集計すれば、長時間労働になってしまいます。

 

ITツールを活用できない従業員がいれば、相互の連携が取りづらくなり、会社全体の生産性低下にもつながるでしょう。

情報が正しいかどうかを判断できない

ITリテラシーが低いと、インターネット上の情報が正しいのかを判断できないので、企業が、正しい情報を収集する必要があります。

 

間違った情報を鵜呑みにすれば、最新の市場動向を正確に把握できません。

デジタルディバイドの格差が広がる

ITリテラシーが身に着いていないと、得られる情報に格差が生じ、ITを使える人と使えない人の間で情報格差が広がる可能性があります。

一部の従業員の負担が重くなる

ITリテラシーの低い従業員がいる状況でITツールを導入しようとすると、一部の従業員の負担が重くなることが考えられます。

 

ツールの使い方がわからないので、周りの従業員に使い方を聞くようになるからです。

 

その結果、一部の従業員の負担が重くなり、本来できていた業務ができなくなる事態が発生するかもしれません。

企業ブランドの毀損

情報漏洩などの問題を発生してしまうと、被る損害は、情報漏洩自体による損害だけでなく、ITリテラシーが欠如している企業として認知され、企業としてのブランドを大きく毀損してしまいます。

 

従業員がインターネット上でトラブルを引き起こすリスクにも注意する必要があります。

 

特に、SNSではネガティブな情報が拡散されやすく、高度なITリテラシーが必要であることを認識しておかなければなりません。

ITリテラシーを高めるメリットとは?

ITリテラシーを高めると、どのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

情報を効率よく収集できる

ITリテラシーを高めることで、情報を効率よく収集して、必要な情報を素早く活用できます。

 

それは、業務の効率化や生産性の向上につながり、企業に利益をもたらすでしょう。

セキュリティの問題を防止する

ITリテラシーが高まると、従業員による情報漏えいやネットワークへの侵入による情報詐取などのリスクが下がるので、従業員のITリテラシーの向上は、企業全体のセキュリティ強化に貢献します。

情報資産を守る

ITリテラシーを高めることで、情報漏洩リスクを減らし、企業にとって大切な情報資産を守ることができます。

よりよい商品やサービスづくり

ITリテラシーが高まると、市場の動向や顧客情報を収集しやすくなりますので、、新たな商品開発やサービス改善のために役立ちます。

ITリテラシーを高める方法とは?

従業員のITリテラシーを高めるためには、会社全体でITリテラシーを身につけるための環境を整える必要があります。

 

従業員がITリテラシーを向上させる方法について、解説します。

研修をする

従業員のITリテラシーを高めるには、研修させる必要があります。

 

ITリテラシーを指導すると、全従業員に浸透するまでに時間がかかるので、基本的な ITリテラシーは入社時の研修でして、新システムを導入する時は、部署単位で研修をすると効率的です。

 

専門的な部分に関しては、外部講師に研修を依頼するのもひとつの方法です。

資格を取得させる

ITパスポート、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験、MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト資格)といった資格、従業員に取得させることで、ITリテラシーを高められます。

ITツールの活用

従業員のITリテラシーを高めるには、企業がITツールを活用できる環境を整備することが重要です。

 

ITリテラシーの知識を学ぶだけではなく、手を動かし仕事として活用することで、知識や技術が身に付きます。

まとめ

誰もがITを利用するようになった現在、従業員のITリテラシー強化は重要な課題となっています。

 

従業員のITリテラシーが不足していると感じているなら、具体的な対策を取ることが大切です。

 

IT知識を身に付けるだけではなく、実際に活用するための環境整備や適切な従業員教育を行い、情報に強い企業を作りましょう。

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