ITリテラシーが低い危険性とは?
2023.04.20
仕事やプライベートを問わず、スマートフォンやパソコンなどのデバイスの使用が当たり前になった現代では、ITリテラシーの重要性が高まってきています。
ですが、ITリテラシーのレベルは個人によって異なるため、ITリテラシーが低いことに気づかずにデバイスやインターネットを使い続け、情報漏えいなどにつながってしまう恐れもあります。
ITリテラシーが低い従業員が業務をすることは大きなリスクを伴うこともあるでしょう。
今回は、ITリテラシーが低いことによる危険性とITリテラシーを改善する方法をご紹介します。
ITリテラシーとは?
ITリテラシーとは、IT=情報技術を活用し、運用するための基本的な知識やスキルのことを指します。
リテラシーとは、読み書きの能力の意味ですが、ITに対して抵抗感なく一定のレベルで使いこなせる力という意味で使われています。
技術の発展によって、使用しているITツールが変更された場合でも、ITリテラシーさえあれば、すぐに理解できるでしょう。
社会のインフラも、基本的なITツールを使って整備されていくので、ITリテラシーは必要不可欠と言えます。
ITリテラシーが低い状態とは?
ITリテラシーが低い環境では、個人情報や社内外情報が漏えいしたり、パソコンがウイルスに感染するといったことがよく起こります。
ITリテラシーが低い状態を以下に挙げてみましょう。
・ITに関する最低限の知識がない
・業務効率化のためのITツールを導入したものかかわらず、活用できていない
・従来の紙を使ったアナログなやり方で業務を行っている従業員がいる
・どの情報がどこにあるかを従業員が把握できていない
ITリテラシーが低い場合に起こるリスクとは?
ITリテラシーが低い従業員を教育しない会社もあるでしょう。
ですが、社内のITリテラシーが低い状態を放置すると、リスクが高まります。
どんなリスクがあるのか、見てみましょう。
生産性が向上しない
ITが発達した現代では、生産性の向上には、業務のデジタル化やITツールの活用が必須です。
ですが、ITリテラシーが低いと、ITを活用した業務を進めようとしても従業員に浸透せず、コスト削減や人手不足の解消といったITによるメリットを享受できないでしょう。
セキュリティリスク
パソコンやシステムなどは、情報漏洩や不正アクセス、サイバー攻撃などのリスクに常にさらされています。
そのため、セキュリティの高いシステムを導入したとしても、その担当者のセキュリティ意識が低いと、十分な効果を発揮できず、リスクが出てしまうこともあるでしょう。
IT知識の格差の拡大
IT知識の格差(デジタルデバイド)は、従業員間の業務レベルの差に影響を及ぼします。
ITリテラシーを高めようとせず、従業員の情報や知識だけに依存していると、ITを業務に活用できる人とできない人の差は広がり続けてしまいます。
企業の成長が低下する
社会が急速に変化し、顧客のニーズが多様化している現代では、会社の競争力を高めるために、ITの活用は必要不可欠です。
ですが、社内のITリテラシーが低いと、業務効率化や新サービスの開発にITを活かすことができず、企業の成長を妨げてしまいます。
フェイクニュースやデマ情報に騙されやすくなる
また、SNSはもちろん、取引先や顧客とのちょっとした会話を安易に発信してしまう従業員がいると、会社の評判を大きく落としてしまうこともあります。
ITリテラシーが低い状態を改善する方法とは?
ITリテラシーを高めるためどんな取り組みをすればいいのかについて見てましょう。
ITリテラシー教育の実施
IT環境を整備する
ITリテラシーを高めるためには、ITツールに触れる機会を増やし、慣れることから始めましょう。
また、アナログでしていた業務を減らすことも大切です。
IT環境の整備を進めながら、紙での申請は受け付けないなどのルールを設けるのも1つの手です。
IT関連の資格取得を推奨
業務に関連する資格の取得をサポートしたり、合格した場合に報奨金を支給している会社があります。
まとめ
ITリテラシーが低い人は、システムに触れたがらなかったり、わからないことがあっても検索しようとしないなどの特徴があります。
このような従業員がいる状態を放置していると、情報漏えいや不正アクセスのリスクがあるだけでなく、ITを活用した会社の成長や発展を妨げてしまうため、企業にとっては得策とは言えません。
ITリテラシーが低い状態を改善するために、企業は、IT関連の資格取得を推奨したり、IT環境を整備するなどの対策をするといいでしょう。
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