コラム

SDGsウォッシュの意味とは?SDGsウォッシュを回避する方法について解説

2024.07.06

SDGsへの認知が広まり、多くの企業でSDGsの取り組みを進めていることでしょう。

 

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、国際社会に共通した「持続可能な開発目標」のことです。

 

ですが、SDGsウォッシュと指摘されると、企業のイメージダウンにつながりかねません。

 

SDGsウォッシュとは、SDGsに取り組んでいるように見せかけて実態が伴っていないことです。

 

今回は、SDGsウォッシュと指摘されないための回避方法などについて解説します。

SDGsウォッシュとは

SDGsウォッシュとは、実際には活動の実態がないのにも関わらず、SDGsに取り組んでいると見せかけている状態のことです。

 

「ごまかし」を意味する「ホワイトウォッシュ(whitewash)」と「SDGs」を組み合わせたものです。

 

1980年代に欧米で使われた「グリーンウォッシュ(greenwash)」が由来と言われています。

 

SDGsへの理解不足からもSDGsウォッシュと認識されてしまう場合もあるので、注意が必要です。

SDGsウォッシュの事例

SDGsウォッシュの事例には、どのようなものがあるのか、以下で見てみましょう。

取り組み内容が事実と矛盾している

SDGsに取り組んでいると発表していたのに、実際には違うことをしていたという矛盾している事例です。

 

複数の大手銀行が、脱炭素の重要性を公言しながら、石炭火力発電の新規建設に出資や融資をしていたことが挙げられます。

 

このような矛盾が生じた事例は、消費者や関係先を騙していることになるため、トラブルに発展する場合があります。

取り組んでいるがマイナス面がある

SDGsに取り組み、目標を達成しているのに、社会的に容認できない背景がある事例です。

 

あるアパレルメーカーは、環境に優しい素材を使って、環境に貢献している一方、発展途上国での過酷な労働事情が明らかになったという例が挙げられます。

 

SDGsの目標を達成したことは、評価に値しますが、劣悪な労働環境を改善する必要があります。

取り組みだけを公表している

取り組みだけを掲げていることが挙げられます。

 

会社のホームページや広報などで、自社事業とSDGを結びつけた活動をしていると掲載しているの、実際には何も取り組んでないといった事例です。

 

SDGsに取り組んでいることが社会的にも評価されていますが、事実でないことを発信する企業が増えています。

SDGsウォッシュの弊害とは

SDGsウォッシュをしているのであれば、すぐにやめる必要があります。

 

SDGsウォッシュを故意にしている場合、SDGsウォッシュだけでなく、虚偽の発表をしているという問題が生じます。

 

企業がSDGsウォッシュをしていることが発覚すると、重大な影響を受けます。

 

では、SDGsウォッシュをすると、どのような弊害に合うのか見てみましょう。

 

 

消費者が不買運動をする

SDGsウォッシュをすると、消費者が不買運動をすることがあります。

 

環境問題に取り組んでいると公表しながら実態がなかったり、それ以上に、劣悪な労働環境で強制労働させていると、消費者を騙していると思われるでしょう。

 

消費者からの高い評価を得るために、事実がないのに、SDGsに取り組んでいると謳うと、消費者は不信感を抱きます。

投資家からの信用がなくなる

SDGsは、投資家から評価基準として考えられることが多くなってきています。

 

そのため、SDGsウォッシュによって、投資家が信用をしなくなることもあるでしょう。

 

SDGsウォッシュが世間に知られてしまうと、投資家が融資をしなくなってしまい、資金調達を受けられなくなってしまう可能性があります。

従業員のモチベーションがなくなる

全従業員が、会社がSDGsウォッシュをおこなっているという事実を知っているわけではないかもしれません。

 

そのため、会社がSDGsウォッシュをしていことが社内で発覚すると、従業員のモチベーションが低下することがあります。

 

また、それが世間に公表されてしまうと、優秀な人材を確保できなくなり、企業価値が下がってしまうケースがあります。

SDGsウォッシュを回避するためにやるべきこととは

では、SDGsウォッシュを回避するために何をすればいいのでしょうか。

 

以下で見てみましょう。

社内のESG問題をなくす

SDGsは、目標に向けて取り組んでいたとしても、社会に及ぼしているマイナスの面があると、SDGsウォッシュになってしまいます。

 

そのため、労災隠しや下請けいじめ、不法投棄や各種ハラスメントといったESG問題が社内に潜んでいないかを見直すことが重要です。

適切な広告コミュニケーションをする

SDGに取り組んでいても、適切に伝えなければ、取り組んでいないと思われてしまいます。

 

そのため、適切な広告コミュニケーションをするように心がけましょう。

 

SDGsウォッシュの回避方法として以下の4つのポイントが、電通のSDGsコミュニケーションガイドに紹介されていますので、参考にしましょう。

 

1.根拠がない、情報源が不明な表現を避ける
2.事実よりも誇張した表現を避ける
3.言葉の意味が規定しにくいあいまいな表現を避ける
4.事実と関係性の低いビジュアルを用いない

SDGsの取り組みを定期的に公開する

企業の取り組みを定期的に公開して、SDGsウォッシュと疑われないようにすることが重要です。

 

消費者や投資家から信用を得るために、自社の取り組みを可視化するといいでしょう。

まとめ

SDGsに取り組まないと、企業にとってマイナス要因になるため、企業がSDGsに取り組むことは必須条件になってきています。

 

ですが、誤った伝え方をしてしまうと、SDGsウォッシュをしているとみなされて、企業活動の継続に悪影響を及ぼしかねません。

 

SDGsウォッシュを回避するためには、SDGsの理念を正しく理解して、適切にSDGsに取り組むことが大切です。

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